ホーリーローマンエンペラー ホーリーローマンエンペラーの概要

ホーリーローマンエンペラー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/16 07:43 UTC 版)

ホーリーローマンエンペラー
スーザン・マグナーの勝負服
欧字表記 HOLY ROMAN EMPEROR
品種 サラブレッド
性別
毛色 鹿毛
生誕 2004年3月28日
死没 (現役種牡馬)
デインヒル
L'On Vite
母の父 Secretariat
生国 アイルランド
生産者 Tower Bloodstock
馬主 スーザン・マグナー
調教師 エイダン・オブライエンアイルランド
競走成績
生涯成績 7戦4勝
獲得賞金 414,496ポンド
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戦績

2006年のヨーロッパ2歳戦線で活躍し、1400メートルジャン・リュック・ラガルデール賞をレコードで勝利するなどの実績を挙げた。ライバルはテオフィロで、ナショナルステークスデューハーストステークスで2度対戦したが、それぞれ1馬身4分の1差・アタマ差の2着に敗れている。

テオフィロとともに2007年のヨーロッパクラシックの有力馬と目されていたが、同年3月に急遽種牡馬入りが決定し、現役を引退した。

競走成績

種牡馬入りの経緯

2007年春から種牡馬入り予定だったジョージワシントンの生殖能力に問題がある事が判明。ジョージワシントンの交配予定だった繁殖牝馬への対応処置としてクールモアスタッドはホーリーローマンエンペラーを急遽引退させ、いわば代役に近い形で本馬の種牡馬入りが決定した。なお、ジョージワシントンはアメリカ合衆国から専門医を招聘し行われた検査の結果、種牡馬入りは見送られ2007年6月に競走復帰。同年10月のブリーダーズカップ・クラシックに出走したが競走中に故障を発生、予後不良の処分がなされている。

この多方面を巻き込んだ二転三転の引退劇の背景には、両馬の父であり各国で高い評価を受けていた名種牡馬・デインヒルが2003年に急死した事が強く影響しているものと思われる。現在もデインヒルの後継馬探しは世界中で続けられており、本馬の他にも競走馬としての絶頂期にありながら突如引退し種牡馬入りしたロックオブジブラルタルなど類似例は少なくない。

ホーリーローマンエンペラーはヨーロッパクラシックの有力馬だっただけに、その矢先の引退に調教師のエイダン・オブライエン師も落胆を隠しきれない様子だったという。

種牡馬成績

2010年に初年度産駒がデビュー。当初の産駒成績は期待されたほどではなかったが、2012年にHomecoming Queenが1000ギニーを9馬身差で圧勝して産駒初G1制覇を成し遂げ、脚光を浴びる。それ以後も北半球、南半球を問わず活躍馬を出している。

主な産駒

※競走名はG1、斜体はローカルグレード、カタカナ馬名に*が付されている馬は本邦輸入

母父としての主な産駒

血統表

ホーリーローマンエンペラー (Holy Roman Emperor)血統ダンジグ系 / Northern Dancer3×3=25.00%、Natalma4・4×4=18.75%Nearco5×5・5=9.38%) (血統表の出典)

*デインヒル
Danehill
1986 鹿毛
父の父
Danzig
1977 鹿毛
Northern Dancer Nearctic
Natalma
Pas De Nom Admiral's Voyage
Petitioner (USA)
父の母
Razy Ana
1981 鹿毛
His Majesty Ribot
Flower Bowl
Spring Adieu Buckpasser
Natalma

L'On Vite
1986 栗毛
Secretariat
1970 栗毛
Bold Ruler Nasrullah
Miss Disco
Somethingroyal Princequillo
Imperatrice
母の母
Fanfreluche
1967 鹿毛
Northern Dancer Nearctic
Natalma
Ciboulette Chop Chop
Windy Answer F-No.4-g


日本で供用された種牡馬のスマコバクリーク・シアトルヒーローとは、いとこ同士の関係にあたる。




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