フルール・ド・セル フルール・ド・セルの概要

フルール・ド・セル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/11 16:10 UTC 版)

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フランスレ島のフルール・ド・セル

概要

天日製塩法にて作られる。フランス語でマレ・サラン (marais salants) と呼ばれる塩田に海水を引き込んで、天日と風により水分を蒸発させ、表面にできる大きな結晶のみをトンボのような木製の器具を用いてかき集める。これを利用しやすい大きさに粉砕し、ガラス瓶または吸湿しにくくした紙の容器に入れて販売される。通常1mm以上の大きさがあるので、料理にそのまま粒が残ることがある。

マグネシウムカルシウムカリウムなど、塩化ナトリウム以外のミネラル成分を多く含むため、豊かな風味があり、高級なフランス料理イタリア料理には欠かせない調味料として使用される。ドナリエラという緑藻が残るため、見た目の色は純白ではない。

産地

フランス西部のロワール=アトランティック県にあるゲランドが本場として知られている。他にシャラント=マリティーム県ラ・ロシェル西方のレ島などでも良質なものが取れる。

フランス以外では、ポルトガル南部のアルガルヴェ地方 (Algarve)や、 スペインバレアレス諸島の島のひとつマジョルカ島 (Mallorca)でも作られる。ポルトガル語スペイン語でフロール・デ・サル (Flor de Sal) とも呼ばれる。

「フルール・ド・セル」、「フロール・デ・サル」 は生産効率が低く、希少な上に、世界各地から注文があるため、かなり高価で売られている。

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