フェルディナンド・ベルトーニ フェルディナンド・ベルトーニの概要

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フェルディナンド・ベルトーニ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/18 01:41 UTC 版)

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フェルディナンド・ベルトーニ
Ferdinando Bertoni
基本情報
生誕 1725年8月15日
ヴェネツィア共和国サロ
死没 (1813-12-01) 1813年12月1日(88歳没)
イタリア王国デゼンツァーノ・デル・ガルダ
ジャンル クラシック
職業 作曲家オルガニスト

生涯

ベルトーニはイタリア、サロに生まれ、その地からさほど離れないブレシアで音楽を学び始めた。1740年頃、彼はボローニャに向かい、そこで著名な音楽理論家であったジョヴァンニ・マルティーニの下、1745年まで研鑽を積む。その後ベネチアに移った彼は、1752年サン・マルコ寺院の初代オルガニストに任命される。1755年から1777年には、同じくベネチアのOspedale dei Mendicantiで合唱指揮者を務める。1778年から1783年の間はロンドンにおり、キングズ・シアターオペラを作曲した。1784年にベネチアに戻った彼は、1785年バルダッサーレ・ガルッピからサン・マルコ寺院の楽長を引き継ぎ、1808年に引退するまでこの職にとどまった。ベルトーニはデゼンツァーノ・デル・ガルダで没した。

ベルトーニは精力的に教会音楽を作曲し、また70作のオペラを作曲したが、今日では忘れられている。例外は「オルフェオ Orfeo」(ベネチア、テオトロ・サン・ベネデット[注 1]1776年)で、これはクリストフ・ヴィリバルト・グルックが「オルフェオとエウリディーチェ」に用いたのと同じラニエーリ・デ・カルツァビージによるリブレットを用いた作品である。ベルトーニは、特にこの作品を友人のカストラート歌手ガエターノ・グアダーニのために作曲しており、彼はオルフェオ役を演じることになる(彼はグルックの作品でも同名の役を演じている)。ベルトーニはグルックの改革を普段から無視しており、古風なオペラ・セリアの形式でこの作品を作曲した。ベルトーニは少なくとも200曲の宗教音楽を作曲しており(約50曲のオラトリオなど)、カンタータ、器楽曲、室内楽曲にも作品を遺している。

脚注

注釈

外部リンク


  1. ^ 訳注:1755年開場、18世紀19世紀の発展に重要な役割を果たした劇場。(Teatro San Benedetto


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