ファミ通文庫 歴史

ファミ通文庫

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/22 16:06 UTC 版)

歴史

創刊当初はアスキーの子会社であったアスペクトより刊行されていたが、2000年のグループ再編により発行元がエンターブレインへと移った。

本レーベルの公募新人賞は、最初はエンターブレインが開催するえんため大賞ファミ通文庫部門だったが終了。ファミ通文庫大賞に引き継がれたがそれも終了し、以降、公募新人賞は行われていない。

前身にいずれもアスペクト発行のログアウト冒険文庫1993年 - 1996年)、ログアウト文庫1997年 - 1998年)、ファミ通ゲーム文庫(1996年 - 1998年)がある。ログアウト文庫とファミ通ゲーム文庫で刊行されたタイトルの一部はファミ通文庫で新装版が刊行されているが、日本ファルコムハミングバードソフトコンピュータゲーム小説化した作品やテーブルトークRPG(TRPG)のリプレイが中心であったログアウト冒険文庫やオリジナル作品が中心だったログアウト文庫に対し、ファミ通ゲーム文庫は刊行時期こそ重複していないが、一部のシリーズ作品を継承した以外、直接の関連性は無い。

ファミ通ゲーム文庫はアーケード・家庭用ゲームの小説化作品が中心だったが、小説化作品中心の構成から、より幅広いジャンルを含めたオリジナル作品を展開すべく、ファミ通文庫へ改題された経緯がある。やがて、再びTRPGのリプレイが刊行されるようになり、さらに2006年には、ログアウト冒険文庫時代以来となるルールブックも刊行されている。そうした経緯により、レーベル名に「ファミ通」は冠しているが、週刊ファミ通や「ファミ通一族」と通称されている系列誌と本レーベルの関連性はそれほど強くはなく、むしろ一般読者に対するネームバリューの高さから「ファミ通」を冠している側面が強い。

新刊案内の折り込み広告は長らくエンターブレインの漫画や攻略本・ファンブックと共通であったが、2006年10月に独立し「Famitsu Bunko News」(FBN)となった。また、オフィシャルサイト「FB Online」はファミ通文庫のオフィシャルWebマガジンとして機能している。レーベルの15周年時には記念として、2013年2月21日から3月28日にかけてニコニコ生放送Webラジオ番組が全6回放送された。

2014年からはB6判書籍も刊行され、2020年以降は通常の文庫サイズの刊行数を上回ることもあり、存在感を増している。また、2017年には19周年記念としてライト文芸寄りの作品を集めたファミ通文庫ネクストが刊行されることもあった。


注釈

  1. ^ 特にハルタは創刊時から「コミカライズはNO」ときっぱり打ち出している。
  2. ^ BREAK-AGE」「エマ」他、ビーム連載作品の小説化はある。
  3. ^ 逆に角川スニーカー文庫の「会長の切り札」は『ファミ通コミッククリア』で連載されている。
  4. ^ メディアファクトリーは2011年11月よりエンターブレインと同じ角川グループ傘下となっている。
  5. ^ 全3巻の予定であったが、3巻は刊行されず加筆・再編集を経て「荒野」の表題で文藝春秋より完全版が刊行された。『なかよし』連載のコミカライズは文春文庫版(全3巻)が原作としてクレジットされているが、表題はファミ通文庫版に従い「荒野の恋」を採用している。

出典

  1. ^ ファミ通文庫とは? 意味や使い方 - コトバンク
  2. ^ a b 榎本秋『ライトノベル文学論』NTT出版、2008年、66 - 67頁。 ただし著書では緑色のロゴは、緑色ではなく青色と表記されている。
  3. ^ ファミ通文庫、新ロゴ&新HPになりました!”. ファミ通文庫. 2020年4月22日閲覧。
  4. ^ 第2回カクヨムWeb小説コンテスト開催記念企画! ファミ通文庫編集部に聞く、「コンテストで期待する作品はコレだ!」





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