バートロ・コローン
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経歴
プロ入りとインディアンス時代
1993年6月にクリーブランド・インディアンスに契約金30万ドルで入団。
1997年4月4日にメジャーデビュー。その頃から本格派右腕として注目され[4]、黄金期のインディアンスにおいてエースとして活躍。
1998年は6月にピッチャー・オブ・ザ・マンスを受賞するなど、前半戦は9勝4敗、防御率2.46を記録し、オールスターに選出され、勝ち投手となっている[5]。後半戦は5勝5敗、防御率5.65に終わった。
エクスポズ時代
2002年シーズン途中にリー・スティーブンス、ブランドン・フィリップス、グレイディ・サイズモア、クリフ・リーの交換要員としてティム・ドリューと共にモントリオール・エクスポズへトレード移籍。同年、両リーグで10勝を挙げた。MLB史上、1945年のハンク・ボロウィーに次いで2人目の快挙となった[6]。
ホワイトソックス時代
2003年1月15日にシカゴ・ホワイトソックスへトレード移籍[6]。ホワイトソックスでは15勝13敗、防御率3.87と前年より悪化したが、自己最多・リーグ最多タイの9完投を記録。
エンゼルス時代
2003年12月9日に4年総額5100万ドルでアナハイム・エンゼルスへ移籍した[7]。
2005年は自己最多の21勝で防御率も3.48。しかし、シーズン最後の2ヶ月間は腰痛に苦しみ、途中降板の試合もあった[4]。ニューヨーク・ヤンキースとのディビジョンシリーズ第5戦では2回途中で肩に激しい痛みが走り降板した[4]。その後、チームはリーグチャンピオンシップシリーズへ進出したが、このシリーズでは登板機会はなく、シカゴ・ホワイトソックスに1勝4敗で敗退。シーズン終了後にサイ・ヤング賞を受賞したが、ニューヨークではマリアノ・リベラの受賞を望む声が多く、「ESPN.com」の記者は防御率、奪三振、投球回などでコローンを上回る成績を残したヨハン・サンタナが獲得すべきという声もあった[4]。
2006年はシーズン開幕前の3月に開催された第1回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)のドミニカ共和国代表に選出された[8]。
シーズンでは4月16日に右肩の回旋筋を痛め、6年振りの故障者リスト入り[9]。6月中旬に復帰後も右腕痛で7月下旬にシーズン絶望となるなど自己最低の成績に終わり、8年継続した規定投球回、二桁勝利も途切れた。手術を検討されたが、筋肉強化のリハビリテーションなどで回復を図った[10]。
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(2007年9月23日)
2007年シーズンも怪我のために防御率6点台の不振に終わった。シーズン終了後にFAとなった。
レッドソックス時代
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(2008年6月1日)
2008年2月25日にボストン・レッドソックスとマイナー契約[11]。開幕メジャー入りはならなかったが、5月21日に昇格してメジャー復帰を果たした。そして同日本拠地フェンウェイ・パークでのカンザスシティ・ロイヤルズ戦にて先発登板をし、5回を被安打6四球2に抑えて勝利した。5月は好調だったものの、6月は月間防御率5点台と調子を落としマイナーに降格。9月に再昇格し、1試合に先発した。シーズンを通じてはメジャー昇格後ワーストとなる7先発、39投球回に留まったが、4勝2敗、防御率3.92と成績は持ち直した。
ホワイトソックス復帰
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(2009年4月23日)
2009年1月15日にホワイトソックスと1年100万ドルで契約[12]。前年を上回る12試合に先発したが、3勝6敗、防御率4.19に留まった。
2010年はメジャーでの登板は無かった。
ヤンキース時代
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(2011年5月18日)
2011年1月26日にニューヨーク・ヤンキースとマイナー契約を結んだ。オープン戦では結果を残し、フレディ・ガルシアと共にロースター入りを果たした。シーズン序盤はロングリリーフの役回りだったが、そこで結果を残して4月20日に先発登板の機会を得ると、7回途中2失点に抑えて約2年ぶりの勝利投手となった。5月30日には約4年ぶりとなる完封勝利を記録。以降はローテーションをほぼ年間通して守り、5年ぶりの規定投球回到達を達成。打線の援護にやや恵まれず、8勝10敗だったが防御率4.00とまずまずの成績を残した。
アスレチックス時代
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(2012年4月29日)
2012年はオークランド・アスレチックスに所属。シアトル・マリナーズと東京で開催したMLB日本開幕戦にアスレチックスの選手として帯同した。第2戦に先発登板し、勝利投手となった。4月18日の古巣エンゼルス戦では38球連続ストライク投球というMLB史上最長記録を樹立[13]。しかし、8月22日にMLBの薬物検査でテストステロンの陽性反応が出たため、50試合の出場停止処分を受けた[14]。この出場停止が響き、二年連続となる規定投球回到達はならなかったが、6年ぶりの二桁勝利となる10勝を挙げ、防御率3.43と成績を向上させた。オフの11月3日に1年300万ドルと出来高払いで再契約を結んだ。
2013年のバイオジェネシス・スキャンダルで禁止薬物の購入が発覚したが、既に処分を受けていたために追加処分は科されなかった。同年はシーズンを通じて好調で、夏場に一度故障者リスト入りしたものの、防御率2.65(リーグ2位)は40歳にしてキャリア最高の数字だった。また18勝はリーグ2位で、リーグトップタイとなる3完封も記録した。オフの10月31日にFAとなった。
メッツ時代
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(2016年6月16日)
2013年12月14日にニューヨーク・メッツと2年総額2000万ドル[15]で契約を結んだ[16]。
2014年8月7日のフィラデルフィア・フィリーズ戦で通算200勝を達成した[17]。昨年より全体的に数字を落としたが、年間を通してローテーションを守り、15勝を挙げて防御率4.09と一定の貢献をした。また自身8年ぶりとなる200投球回を達成した。またこの年の9月にはニューヨーク州クイーンズ区でアメリカ合衆国籍を取得した。
2015年も先発ローテーション通りに登板し、チーム最多の1942⁄3イニングに投げた[18]。ナショナルリーグワーストの217安打を浴びたが、完封勝利1つを含む14勝を挙げ、4年連続二桁勝利以上とした。オフの11月2日にFAとなった[19]が、12月18日にメッツと1年契約を結んだ[20]。 また、2015年シーズンをもってそれまでのMLB現役最年長選手であったラトロイ・ホーキンスが引退したため、2016年シーズンからはMLB現役最年長選手となった[21]。
2016年5月7日のサンディエゴ・パドレス戦ではキャリア初の本塁打を放った。42歳11か月でのメジャーリーグ初本塁打はランディ・ジョンソンの40歳を抜いて最年長記録[22]。同15日には初四球も記録した[23]。シーズンを通じては年間を通じてローテーションを守り、4年連続となる投球回数190回以上、5年連続となる二桁勝利を記録。防御率も3年ぶりに4点台を下回り、ナ・リーグ全体で13位と現役最高齢にしてなお一戦級の実力があることを示した。オフの11月3日にFAとなった[24]。
ブレーブス時代
2016年11月17日にアトランタ・ブレーブスと1年1250万ドルで契約を結んだ[25]。
2017年はシーズン開幕前の2月8日に指名投手枠で第4回WBCのドミニカ共和国代表に選出された[26]。シーズンでは6月6日に左腹斜筋の張りで10日間の故障者リストに入り、28日に復帰したが[24]、当日先発登板したパドレス戦で4回6失点で降板、2勝8敗、防御率8.14の成績となり、翌29日にDFAとなった[27][28]。7月4日に自由契約となった[24]。
ツインズ時代
2017年7月7日にミネソタ・ツインズとマイナー契約を結んだ[29]。7月18日にメジャー契約を結び、アクティブ・ロースター入りした[30]。8月20日のアリゾナ・ダイヤモンドバックス戦に勝利し、史上18人目の全30球団からの勝利を達成した[21]。しかしそれ以外では振るわず、移籍後は15試合先発で5勝6敗、防御率5.18であった。シーズン通算では28試合先発で7勝14敗、防御率6.48に終わり、連続2桁勝利は5年で、規定投球回到達は4年で途切れてしまった[24]。オフの11月2日にFAとなった[31]。
レンジャーズ時代
2018年2月4日にテキサス・レンジャーズとマイナー契約を結び、スプリングトレーニングに招待選手として参加することになった[32]。3月24日に一旦自由契約となるが、26日にマイナー契約で再契約した[24]。4月2日にメジャー契約を結び、アクティブ・ロースター入りした[33]。この年は28試合(先発24試合)に登板して7勝12敗、防御率5.78、81奪三振を記録した。オフの10月29日にFAとなった[24]。
メキシカンリーグ時代
2021年2月15日に、メキシカンリーグのモンクローバ・スティーラーズと契約した[34]。
2022年8月5日にリーガ・デ・ベイスボル・プロフェシオナル・デ・ラ・レプブリカ・ドミニカーナのアギラス・シバエーニャスでシーズンを過ごしたあと引退することが発表された[35][36]。
引退後
2023年9月15日にベースボール・ユナイテッドの共同オーナーとして参入した[37]。
- ^ “ビッグセクシー”コローンも釘付け、99年ぶり皆既日食を専用メガネで観賞 Full-Count (2017年8月22日) 2017年8月30日閲覧
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- ^ a b c スカウティング・レポート『月刊スラッガー』2004年6月号、日本スポーツ企画出版社、雑誌15509-6、6-9頁。
- ^ 隠し子の養育費をケチって訴えられたドミニカ産の大物種馬(2/2ページ) 日刊ゲンダイDIGITAL 2018/08/07 06:00 (2024年6月6日閲覧)
- ^ “メッツのコロン投手が42歳でメジャー第1号、初本塁打の史上最年長記録を更新”. フランス通信社 (2017年5月8日). 2018年10月21日閲覧。
固有名詞の分類
ボストン・レッドソックスの選手 |
ロブ・スタニファー ブライアン・コーリー バートロ・コローン ジェイミー・モイヤー エリス・バークス |
クリーブランド・インディアンスの選手 |
ジャック・マクダウエル レン・バーカー バートロ・コローン ビル・アバーナシー エリス・バークス |
シカゴ・ホワイトソックスの選手 |
ミゲル・オリーボ ロブ・マコーヴィアク バートロ・コローン カルロス・メイ エリス・バークス |
ワシントン・ナショナルズ及びモントリオール・エクスポズの選手 |
アレックス・シントロン ブレンダン・ハリス ロブ・マコーヴィアク バートロ・コローン アンドレス・ガララーガ |
ロサンゼルス・エンゼルス及びその前身球団の選手 |
ホセ・フェルナンデス ジャック・マクダウエル バートロ・コローン 松井秀喜 フィル・レフトウィッチ |
ドミニカ共和国の野球選手 |
アービン・サンタナ ホセ・フェルナンデス クリスチャン・グーズマン ミゲル・オリーボ バートロ・コローン |
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