ニコニコ日記 ニコニコ日記の概要

ニコニコ日記

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/04/28 18:47 UTC 版)

ニコニコ日記
漫画
作者 小沢真理
出版社 集英社
掲載誌 コーラス
レーベル クイーンズコミックスコーラス、
集英社文庫コミック版
発表号 2000年5月号 - 2004年1月号
発表期間 2000年 - 2003年
巻数 単行本全6巻、文庫版全4巻
テレビドラマ:ニコニコ日記
原作 小沢真理
監督 片岡敬司、中島由貴、木下高男
制作 NHK
放送局 NHK
放送期間 2003年8月18日 - 10月2日
話数 全28回
テンプレート - ノート

概要

  • 漫画作品は、『コーラス』(集英社)2000年5月号に60ページの読切作品として初掲載。その後連載化され、同誌2004年1月号をもって完結。全32話。この他に2002年Autumn号に掲載された番外編が1話ある。クイーンズコミックスコーラスから単行本全6巻、集英社文庫コミック版から全4巻が発行された。
  • ドラマは、漫画作品を原作に、NHK夜の連続ドラマ2003年8月18日から10月2日に放送。全28回。同枠としては大きな反響を呼び、DVDの発売につながった。2006年NHK-BS2にて再放送された。

あらすじ

売れない独身シナリオライター・小鳥遊ケイのマンションをある日、ニコという少女が突然訪ねてきた。ニコは、かつてケイが付き人をしていた女優・紫野美冬の隠し子だった。美冬から一方的にニコを預けられ、しばらく面倒を見ることになったケイは、大人に心を閉ざしていたニコと交換日記を通じて次第に心を通わせていく。一度は美冬の元に戻ったニコだったが1ヵ月後にケイと再会。愛情の薄い美冬との暮らしに孤独を感じているニコの境遇を知り、ケイは美冬の同意を得て、ニコを引き取って共に暮らし始める。やがて、ケイは仕事で再会したかつての知り合い・高梨晃太郎と恋に落ちプロポーズされる。しかし、二人の将来よりもニコを中心に考えるケイの考え方が受け入れられず、晃太郎から別れを告げられる。時が過ぎ、中学生になったニコは演劇部に入部し、自分が女優の子だと実感する。ニコは、ケイに接近してきた若者・森村が、実は美冬のスキャンダルを暴こうとする雑誌記者だと気づいて晃太郎に相談。記事は未然に防がれるが、ニコはもう自分の出自を隠したくないと晃太郎とケイに告げ、やがて美冬とニコの関係が公になる。ケイと再会した晃太郎は、ニコの仲立ちもあって再びケイにプロポーズし、ニコと3人で暮らしたいと告げる。そして、美冬から初めて父親について聞かされたニコは、自分を産んでくれたことへの感謝の言葉を口にする。

主要登場人物

小鳥遊 ケイ(たかなし けい)
売れないシナリオライター北海道出身。23歳の時、紫野美冬のマネージャーをしていた。美冬に頼まれ、秘密裏にニコを出産する手伝いをする。生まれて間もないニコを美冬の故郷に連れて行った後にマネージャーをやめ、シナリオライター養成学校を経てシナリオライターに転身。まだ独身でいた8年後に、成長したニコと再会し、彼女を引き取って共に生活する。交換日記などを通じてニコに深い愛情を抱くようになり、かけがえのない存在だと感じるようになる。高梨晃太郎と恋に落ち、最後には結婚する。射手座。血液型はB型。趣味は寝ること。
小箱 仁子(こばこ にこ)/ニコ
紫野美冬の娘で、美冬が極秘出産した隠し子福岡県出身。美冬の実家で祖母に育てられるが、小学校3年生の8月に祖母が他界。美冬の元に引き取られ、家政婦に面倒見てもらう生活を送る。10月に美冬がニューヨークへ行く際に、ケイに預けられ、5カ月間の共同生活を送る。交換日記などでケイと心の交流を深め、美冬の帰国とともに元の生活に戻ったものの、1カ月後に再びケイのところに戻り、一緒に生活することとなる。やがて成長し、私立光楽(コーラス)学園中等部に入学。演劇部に入部し、母親譲りの演劇力で才能を発揮する。てんびん座。血液型はAB型。
紫野 美冬(しの みふゆ)
ニコの母親で女優。本名は小箱美子(こばこ みこ)。福岡県出身。上京して、売り出しの女優だった頃にニコを身ごもり、ケイの協力を得て事務所の社長にも秘密のうちにハワイで出産。今は有名女優として活躍している。ニコの世話は家政婦に任せきりにするなど、ニコへの愛情が薄く会話も少ない。ニコには、父親に関することは一切教えず、ニコが16歳になったら話すと約束する。
高梨 晃太郎(たかなし こうたろう)
AMKテレビプロデューサー。かつてアシスタントディレクターだった頃に、美冬のマネージャーだったケイと知り合う。10年ぶりに再会したケイに魅かれ、プロポーズするが、結婚後の生活をニコ中心に考えるケイと考え方が合わず別れる。その後、婚約者もいたが、ケイに再び会い、ニコの計らいもあり結婚する。
氏家 花名子(うじいえ かなこ)
ケイの友人でイラストレーター神奈川県出身。美術大学在学中に、助教授と不倫していたが、別れを告げて卒業直前に退学。ケイとは率直にものを言い合える気の置けない友人で、ニコを引き取るときに相談に乗ったり、ニコの面倒を見たりする。血液型はA型。筋力強化運動が趣味。
森村 勇樹(もりむら ゆうき)
雑誌「スクープウィークリー」の契約社員。ニコの父親をスクープするため、自分の正体を隠してケイに近づく。しかし、次第にケイに魅かれ、記事にしたくないと上司と対立。受け入れられなかったため取材データを持ち去って辞職する。ケイに正体を見破られ、その後、テレビ番組制作会社の下請会社に就職してケイと再会。改めて想いを告げるが実らなかった。
佐壮 治世(さそう はるとき)
私立光楽学園中等部の男子生徒。ニコの一年先輩。
宇多川 細雪(うたがわ さゆき)
私立光楽学園中等部の女子生徒。ニコの一年先輩。演劇部所属。AMKグループ会長の孫娘。母は元タカラジェンヌ。ニコが自分の母親について打ち明けた相手。
花房 ゆり絵(はなふさ ゆりえ)
私立光楽学園中等部の女子生徒。ニコの同級生。

書誌情報


  1. ^ 単行本奥付による。
  2. ^ 集英社BOOK Navi(2010年8月6日現在)
  3. ^ 沢村一樹 - NHK人物録


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