トレオニン トレオニンの概要

トレオニン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/15 23:23 UTC 版)

トレオニン
識別情報
CAS登録番号 80-68-2 
72-19-5 (L-isomer)
PubChem 6288
ChemSpider 6051 
EC番号 201-300-6
KEGG C00188
特性
化学式 C4H9NO3
モル質量 119.12 g mol−1
酸解離定数 pKa 2.63 (carboxyl), 10.43 (amino)[1]
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

極性無電荷側鎖アミノ酸に分類される。必須アミノ酸の1つ。穀物中のトレオニン含量は比較的高いが、消化吸収が悪い。糖原性を持つ。

遺伝子中ではコドンACU、ACC、ACA、ACGによってコードされている。

光学活性中心を2つ持つため4つの異性体がある。すなわち L-トレオニンには2つのジアステレオマーが存在するが、(2S,3R) 体のみが L-トレオニンと呼ばれる。(2S,3S) 体は天然にはほとんど存在せず、L-アロトレオニン (L-allo-threonine) と呼ばれる。

 
L-トレオニン(2S,3R) & D-トレオニン(2R,3S)
 
L-アロトレオニン(2S,3S) & D-アロトレオニン(2R,3R)

側鎖のヒドロキシ基にグリコシル化を受け、糖鎖を形成する。トレオニンキナーゼの作用によりリン酸化され、ホスホトレオニンとなる。トレオニンを多く含む食品としてカッテージチーズ鶏肉レンズマメが挙げられる。


  1. ^ Dawson, R.M.C., et al., Data for Biochemical Research, Oxford, Clarendon Press, 1959.
  2. ^ McCoy, R. H., Meyer, C. E., and Rose, W. C. (1935). “Feeding Experiments with Mixtures of Highly Purified Amino Acids. VIII. Isolation and Identification of a New Essential Amino Acid”. J. Biol. Chem. 112: 283–302. http://www.jbc.org/content/112/1/283.full.pdf+html. 
  3. ^ Meyer, Curtis (1936). “The Spatial Configuation of α-Amino-β-Hydroxy-n-Butyric Acid”. J. Biol. Chem. 115 (3). http://www.jbc.org/content/115/3/721.full.pdf. 


「トレオニン」の続きの解説一覧




固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「トレオニン」の関連用語

1
100% |||||

2
スレオニン デジタル大辞泉
100% |||||

トレオニンのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



トレオニンのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのトレオニン (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS