ゼロの使い魔の用語一覧 種族

ゼロの使い魔の用語一覧

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/20 10:21 UTC 版)

種族

人間
種族としては地球人類(才人の世界)とほぼ同じで、子孫を作ることも可能。サイトのような黄色人種の顔立ちはハルケギニアでは珍しいようだ。
エルフ
東方の砂漠(サハラ)に住み、「聖地」を支配(エルフの意識では「封印」)している美しい容姿と細身の長身を持つ人に似た異種族。人間と子孫(ハーフエルフ)を作ることも可能。ハルケギニア最高の先住魔法の使い手であり優れた戦士でもある。人間より遥かに長い寿命と歴史を持っており、多くのものは人間を蛮族として蔑視している。技術的にも人間より遥かに進んでいる。指導者は世襲でなく入れ札(投票)で選ぶ。基本的に平和主義者ではあるが、聖地を守るなどの目的のためならば戦うことを厭わず、恐るべき戦士と化す。モデルは西欧文明を技術的・軍事的に圧倒していた時期(中世)のイスラム世界と考えられる。
精霊の力の源である「大いなる意思」を信仰の対象としている。世界の全てに精霊の力が存在するというアニミズム的要素を持ってはいるものの、唯一の「大いなる意思」が全ての運命や事象を決定すると信じられているなど、一神教的要素も強い。なお「大いなる意思」はエルフ以外にも韻竜などの先住種族に広く信仰されている。
人間と意思疎通する場合に限らず、作中では基本的に人間と同じ言語を用いている。
「虚無」を闇の力、担い手を悪魔、聖地を「悪魔(シャイターン)の門」と呼び、かつて「大災厄」を引き起こしたものとして恐れている。かつての始祖ブリミルの敵ではあるが、一方でガンダールヴらしき存在が「大災厄」からエルフの土地を救った聖者アヌビスとして信仰されるなど、不可解な点も残る(何より、初代ガンダールヴはエルフの女性のサーシャである)。
人間とは聖地を巡って度々交戦しており勝ったり負けたりを繰り返しているが、大きく見ればエルフの優勢な魔法力に対し人間側は圧倒的に劣勢である。エルフの軍に戦術的に勝利するには、数において10倍近く勝らなければならないとされている。こうした戦力差や過去の聖地奪還運動の敗戦から、ハルケギニアの人間たちにとってエルフは恐怖の象徴ともなっている。
竜(ドラゴン)
基本的な形状は西洋の伝説に登場するドラゴンと同じである。後述の韻竜ほどではないが高い知性を有しており、自分が認めた乗り手以外の指示には従わない。
ハルケギニアには、高い火力のブレスを吐くことのできる火竜と高い機動力を持つ風竜、海に棲む竜種最強最大の水竜が存在しており(土竜が存在するかは不明)、貴族の高速移動手段として用いられる竜籠や、戦場の花形的存在である竜騎士の乗り物として用いられる。
アニメ版Fでは世界を焼き尽くしたと言われる伝説の古代竜「エンシェントドラゴン」が登場する。
韻竜(いんりゅう)
知性を持つ竜(普通の竜は賢くはあるが人間には到底及ばない)。肉体的には普通の竜と差はないが、高い知性を持ち、人間の言葉を喋り、高度な先住魔法すら操る。人間の世界では絶滅したと思われている。本編中に登場したのはタバサの使い魔である風韻竜の幼生、シルフィードと、竜の巣に住む水韻竜の海母のみ。しかし、シルフィードは親の制止を振り切って使い魔になったと記述があるため、シルフィードの親をはじめ、他にも生息していると思われる。
なお、韻竜はエンシェントドラゴンのコントロールを受け付けない。
水の精霊
ラグドリアン湖に住む巨大なアメーバのような知的生命体。人間の言葉を喋ることも出来る。自由に分裂・再結合することが出来るが、その場合でも肉体を統括する意志は1つ。また人間を「単なる者」と呼び、自らを「個にして全、全にして個」と称する。ほぼ不死であり、生きた水の力そのものとも言える存在。極めて強力な水の先住魔法を操り、またその肉体は貴重なポーションの材料となる。トリステイン王家と盟約を結ぶなど人間ともある程度の交流があり、モンモランシーの父親はその力を借りて領地を干拓しようとしていた。先住魔法で力を借りる「精霊」は世界に存在する力そのものなので、水の精霊のような生命体としての形態は持っておらず、この水の精霊とは別種の存在である。
オーク
2メイルほどの身長と人間の5倍の体重、豚の顔と肥満した肉体を持つ亜人。手だれの戦士5人に匹敵する戦闘力を持ち、鬼の名の通り人間を喰らう。神聖アルビオン共和国の軍にも参加していた。
トロール
アルビオン北部の高地地帯(ハイランド)に棲息する身長5メイルほどの亜人。殺戮を楽しむために人間同士の戦に参加することがある。神聖アルビオン共和国軍に参加していた。
オグル
牙の大きな身長5メイルほどの亜人。神聖アルビオン共和国軍に参加していた。
亜人
種族ではなく、人間がエルフ、オーク鬼、トロール鬼など「人間に似た存在」をまとめてこう呼ぶ。その生体は様々で、エルフのように人間とほとんど変わらない外見と知性を有し、人間との間に子供をもうけることが可能なものから、オーク鬼のように2足歩行を行う以外は殆ど野獣同然のものまでいる。オーク鬼やトロール鬼などは怪物、巨人などとそれぞれ別の名で呼ばれることもある。
妖精
精霊とは異なる、伝説上の存在。少なくとも人間の世界ではいまだかつて確認されたことはなく、一般には架空の存在として捉えられている。ティファニアに助けられた竜騎士フェルナンが彼女のことを妖精に喩えた。

外伝「タバサの冒険」のみに登場

翼人
森に住む種族で背中に翼を持っていることを除けば人間とそっくりの外見をもつ。木の上に住居を作る。先住魔法の使い手。
吸血鬼
人間の血を吸う怪物で「妖魔」と分類される。外見は人間と全く変わらず、牙も血を吸うとき以外は隠しておける。その上魔法でも正体を暴くことはできず、その狡猾さとあいまって最悪の妖魔と称される。オーク鬼ほどではないが力も強く生命力も高い。初歩のものなら先住魔法を使う事も出来る。太陽の光に弱いが、ニンニク等それ以外の弱点は特にない。霧や獣への変身、視線で人を縛るなどの能力も持っていない。血の味で相手の性別等もわかる。汗も血液の一部なので吸血鬼の食料になるが、成分が足りないのでとりあえずのしのぎにしかならない。
いわゆるアンデッドではなく1つの種族として存在しており、生殖活動も行い人間より遥かに長いものの寿命もある。血を吸われた人間が吸血鬼になることはないが、血を吸って殺した人間を魔術師の使い魔同様の存在「屍人鬼(グール)」として操ることが出来る。屍人鬼は生前の容姿と知能をそのまま保持し、太陽の光の下でも活動でき、主人と同じく普段の外見は普通の人間と変わらない。
『烈風の騎士姫』にも登場する。
エコー
見た目はイタチとほとんど変わらないが、大きく青い目が外見上の特徴。韻龍と同じ幻獣であり、先住の魔法を使い変身する能力がある。
ミノタウロス
身長2.5メイルほど、牛の頭を持つ亜人で普段はほとんど棲み処の洞窟から出てこないが、オーク鬼と同様に人間の子供が好物であるため、恐れられている。怪力をもつ上にその皮膚は剣や矢、銃弾も受け付けないために防御力も高く、首を刎ねてもしばらくは生きていられるほどの生命力も持ち合わせている。
コボルド
身長はタバサより少し高い程度、犬のような頭を持つ亜人の一種で、腕と足の筋肉は発達しており、目が赤く夜目が利き、嗅覚は犬並みだが、力も知能もそこまで大した事はなく、平民の戦士でも倒せる程度。武器を用い、棍棒・槍・大斧・ショートソード・飛び道具等が存在する。また、コボルドの中には、稀に人語使い、先住魔法が扱える知能が発達した者が生まれる。そういった一部のコボルドは、群れを率いる神官、コボルド・シャーマンとして群れの頂点に君臨する。しかし、後述のコボルドの神は大いなる意思(精霊)とは違うため、何故先住魔法が扱えるのかは不明。
コボルド独自の神が存在し、詳しくは解明されていないが、コボルドの巣の祭壇に祭られている犬頭から、神はコボルド同様に犬頭であることが分かる。また、コボルドの神は、供物として生きた人間の肝を好む事がよく知られている。

ゲームのみに登場

獣人
ゲーム「小悪魔と春風の協奏曲」のみに登場する種族。エルフらと同じ先住の種族の1つで、外見的特徴は人間やエルフの耳よりも頭頂部寄りの部分についているネコ科動物のような三角形の耳であり、それ以外はほとんど普通の人間と変わらない。
四系統以外の魔法を使い、その魔法は人間の記憶を操作して人格を改変したり、1人の人間の中にもう1つの人格を作り出すことができるが、禁忌として忌み嫌われている。
ゲーム中ではこの獣人と人間とのハーフであるウェザリーのみが登場する。
サキュバス(夢魔
ゲーム「夢魔が紡ぐ夜風の幻想曲」のみに登場する種族。先住の種族の1つで、四系統以外の魔法を使う。この魔法について詳しく解明されていないが、人間に気分の良くなる夢を見せ、それを介して本人の理解できぬうちに段々と生気を吸い取るという効果を持っており、この生気を得ることによって生きている。
この効果を逆手に取り悪意ある人間が軍事目的で利用した場合、生気を過剰に摂取させ死に至らせることも可能であるため、軍事利用された結果、人間にとって危険な存在であるとの自分勝手な認識になり、人間のとある一族が400年前に封印する技術を開発して、そのほとんどを封印することに成功、現在のほとんどの人間は存在を知らない。しかし、トリステイン魔法学院に封印されていたリシュの封印が解けた際に才人を狙った。
夢を見せる魔法を応用して、人間の精神・人格を入れ替えてしまうこともできる。

  1. ^ ただしこの地図は、本文に描写されている距離や位置関係とは整合性が取れてない。
  2. ^ 第4巻第4章 p.134より
  3. ^ アニメ版では2本のラインが入ったねじくれた杖のデザインをしており、これはタバサの杖と同じである。
  4. ^ ロベスピエールは本来ファミリーネームである。一例として、フランス革命期のジャコバン派首領のロベスピエールのフルネームは、マクシミリアン・フランソワ・マリー・イジドール・ド・ロベスピエールである。
  5. ^ トリステインでは法律で平民の領地の購入が禁止されている。作中ではアニエスや才人が貴族の身分を得ているが、彼らには領地は下賜されていない。後に才人はガリア王継戦役の功績から領地を下賜されたが、これは特例とも言える措置である。
  6. ^ ただし緑茶の茶葉などの珍品が、東方産という触れ込みでしばしば世間に流通している。
  7. ^ 現時点では、ハルケギニアの人間に(中近世ヨーロッパのユダヤ人に相当するような)ブリミル教以外の宗教やその信者は登場していない。
  8. ^ 実際の歴史上でも革命の際に軍の士官、特に高級将校が旧体制の支持者とみなされて粛清ないし放逐されることにより軍の練度が著しく低下し、周辺国からの干渉戦争において苦戦を強いられた例は多い。軍事侵攻の目的は革命の理念が周辺国へ波及することを阻止するのが主であるが、軍の弱体化も隣接国に軍事進攻を決断させる一因となるのも事実である。
    代表的一例としてはフランス革命時のフランス革命戦争ナポレオン戦争ロシア革命時のロシア内戦ポーランド・ソビエト戦争イラン革命時のイラン・イラク戦争などが挙げられる。
  9. ^ 竜の巣に逃げ込んだサイトとティファニア、ルクシャナの捕縛のための出動直前に、切込み部隊の指揮官であり党員であるファーティマに対して彼らの抹殺を暗に指示した他、独断でファーティマに艦隊指揮権を預けたうえで少校から上校に昇進させた。
  10. ^ ガリア王ジョゼフが自らの手で弟のオルレアン公シャルルを殺した時も、魔法ではなく毒を塗った弓矢を使用した。
  11. ^ 火薬手工業で作られるらしいので、原料となる硫黄などは軍需物資として重要に扱われる。
  12. ^ 現実に置いても石炭からガソリンを精製することは可能である。詳細は石炭液化の項を参照。
  13. ^ 召喚された時、才人は修理の終わったノートパソコンを受け取って帰宅する途中だった。
  14. ^ 起動した時、偶然にも「世界扉」が開かれていたため。





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