ストップ!! ひばりくん! テレビアニメ

ストップ!! ひばりくん!

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/21 00:23 UTC 版)

ストップ!! ひばりくん!』は、江口寿史による漫画作品。『週刊少年ジャンプ』(WJ、集英社)誌上において1981年(昭和56年)45号から 1983年(昭和58年)51号まで多くの休載を挟みながら連載され、長期の中断を経て27年越しで完結した[1]1983年には東映動画によりアニメ化もされた江口の代表作の一つである。


注釈

  1. ^ また、連載前の設定では、ギャグの要素として、ひばりが無駄毛(江口の弁によれば、ひばりが髭を剃るシーンを入れようとしたとのこと)の処理をするシーンを端々で描く予定だったと雑誌のインタビュー内で語っている。しかしそのアイデアは編集サイドから断固拒絶され、非常に悔しかった記憶があるという。[要出典]
  2. ^ 江口は2021年の朝日新聞とのインタビューの中で、1本(話を)描くのに10日かかったとも話している[6]
  3. ^ 例として、製作中に「白いワニ」に襲われる錯覚を起こす[9]、無意味なギャグを入れる、アシスタントに奇抜なアイデアを出すなどし、最後にはアシスタントや担当に「早く本編を書け!」と突っ込まれてようやく本編が始まるなどの描写があった。また実際に「締切を守れ」「漫画を描くのが遅い」「原稿が真っ白」という自虐的な会話も見られた。加えて連載後期では本編途中にも関係のない話を書く回が増えており、製作の行き詰りを物語っている。
  4. ^ 連載時は「パニック・イン・寿スタジオ!」というサブタイトルだった。
  5. ^ この頃になると締切前日の時点で原稿はおろかネームすら仕上がっていない事が語られている。
  6. ^ この次に「メイキング・オブ―」が続き打ち切り。
  7. ^ ボクシング部の合宿で理絵から一緒にお風呂に入ろうと誘われた際、恥じらいながら断るシーンがある。なお、理絵が近眼である事が分かると、何のためらいも無く理絵と風呂に入っている。
  8. ^ アニメ版では、幻覚を伴う発作で、しばらくすると元に戻るように変えられている。
  9. ^ 弟の名前はみつあき・みつみね、妹の名前はみつ子。

出典

  1. ^ Pen2015年 8/1 号 [いま読みたい、日本のマンガ] 2015/7/15発売
  2. ^ 江口寿史「文庫版あとがき」『「エイジ」』発行:ホーム社・発売:集英社〈ホーム社漫画文庫〉2004年2月23日初版発行 ISBN 9784834272918、277頁
  3. ^ 印南敦史「新 家の履歴書」『週刊文春 2007年12月13日号』114頁
  4. ^ a b 「江口寿史先生インタビュー」『江口寿史 JUMP WORKS 1 ストップ!! ひばりくん!』308頁
  5. ^ a b c d 「リアルワインガイドインタヴュー」『リアルワインガイド VOL.19』115頁
  6. ^ a b c d e f (インタビュアー:宮代栄一)「語る 人生の贈りもの ひばりくん連載 絵に凝りすぎて 江口寿史 7」『朝日新聞』、2021年7月27日。 
  7. ^ a b c d e f g h 来栖美憂(聞き手)「『ストップ!! ひばりくん!』ついに完結!! 江口寿史スペシャルインタビュー」、『おと☆娘』VOL.2、99-102頁。
  8. ^ やまだないと×えぐちひさし「「時間ですよ」みたいな漫画が描きたい」『[総集編]江口寿史』156頁
  9. ^ a b c d e (インタビュアー:宮代栄一)「語る 人生の贈りもの 絵に向く関心 技磨いて扉絵に 江口寿史 8」『朝日新聞』、2021年7月28日。 
  10. ^ 江口寿史「マンガで子供のやわらかい頭をかきまわしたい」『マンガの道 - 私はなぜマンガ家になったのか』94・95頁
  11. ^ 「江口寿史先生インタビュー」『江口寿史 JUMP WORKS 1 ストップ!! ひばりくん!』集英社インターナショナル、310頁
  12. ^ 江口寿史「マンガで子供のやわらかい頭をかきまわしたい」『マンガの道 - 私はなぜマンガ家になったのか』92頁
  13. ^ 斎藤宣彦+横井周子「江口寿史全漫画単行本解題」『[総集編]江口寿史』186頁
  14. ^ 「江口寿史インタヴュー」『SIGHT Vol.23』ロッキング・オン〈ロッキング・オン・ジャパン増刊〉73頁
  15. ^ a b c “先ちゃん27年越しで最終話描く。「ひばりくん」完結”. コミックナタリー. (2010年2月27日). https://natalie.mu/comic/news/28357 2010年2月27日閲覧。 
  16. ^ テレビ西日本の金曜日19:00 - 19:30枠では、1983年9月まで『アーノルド坊やは人気者』(海外作品。CBC東北新社配給)。10月からは『別冊・笑っていいとも!増刊号』を放送。
  17. ^ 東海テレビの金曜日19:00 - 19:30枠では、自社制作『家族対抗チャンスクイズ』を放送。
  18. ^ 関西テレビの金曜日19:00 - 19:30枠では、自社制作『阪急ドラマシリーズ』を放送(フジテレビでも別枠で放送)。
  19. ^ テレビ新広島の金曜日19:00 - 19:30枠では、自社制作・中国電力一社提供クイズクロス5』を放送。
  20. ^ 「全国放映リスト」『アニメージュ』1983年10月号、徳間書店、98 - 99頁。 
  21. ^ 福島民報』1983年6月10日 - 1984年2月17日付朝刊、テレビ欄。
  22. ^ 『福島民報』1983年5月29日 - 1984年1月29日付朝刊、テレビ欄。
  23. ^ 北國新聞』1984年9月27日付朝刊、テレビ欄。
  24. ^ 「全国縦断放映リスト」『アニメージュ』1984年3月号、徳間書店、116頁。 
  25. ^ 「テレビ局ネットワーク」『アニメディア』1984年5月号、学習研究社、97頁。 
  26. ^ 「全国縦断放映リスト」『アニメージュ』1984年3月号、徳間書店、117頁。 
  27. ^ DVDコレクション I(TOWER RECORDS)
  28. ^ DVDコレクション II(TOWER RECORDS)
  29. ^ a b 想い出のアニメライブラリー 第26集 ストップ!! ひばりくん! DVD-BOX デジタルリマスター版。TCエンタテインメント株式会社
  30. ^ 早川清一朗 (2020年5月20日). “裏番組が強すぎたアニメ『ストップ!! ひばりくん!』「男の娘」に少年たちは衝撃”. 2021年8月10日閲覧。
  31. ^ Saitō, Tamaki (2011-03-16). “A Genealogy of the Beautiful Fighting Girl”. Beautiful Fighting Girl. ミネソタ大学出版局. p. 110. ISBN 978-0-8166-5450-5 
  32. ^ Denison, Rayna (2015-12-03). “Anime, Video and the Shōjo and Shōnen Genres”. Anime: A Critical Introduction. Bloomsbury Academic. ISBN 978-1-84788-479-4 
  33. ^ 中野晴行 (2012年6月8日). “第101回 元祖「男の娘」? あべこべの笑いを超えたミラクルワールド 江口寿史『ストップ!!ひばりくん!完全版』”. eBook Initiative Japan. 2012年12月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年4月25日閲覧。
  34. ^ 我が青春の週刊少年ジャンプ(3)江口にとっては極限状態も楽しい思い出”. Asagei Plus. 徳間書店 (2013年8月16日). 2016年4月25日閲覧。
  35. ^ a b c 島田一志 (2020年11月27日). “『ストップ!! ひばりくん!』なぜ時代を超えて愛される? 江口寿史が投げかけたメッセージ”. 2021年8月10日閲覧。
  36. ^ a b c 南信長「〈ファッションリーダー〉としての江口寿史」、『現代マンガの冒険者たち』、44-45頁。
  37. ^ a b 過激発言連発!! 打ち切り&発禁になった伝説の女装男子マンガ『ストップ!! ひばりくん!』『おカマ白書』”. Cyzo (2016年3月25日). 2016年4月25日閲覧。
  38. ^ Going Krazy in New York: anime, manga and the language of videogames”. ガーディアン (2009年3月30日). 2016年4月24日閲覧。
  39. ^ ジャンプSQ.若手作家が聞く「マンガの極意!」浅田弘幸先生&濱岡幸真先生《1》浅田先生、「少年漫画」のルーツ”. 集英社. 2016年4月26日閲覧。
  40. ^ 火浦功出渕裕ゆうきまさみ「大無謀対談ー"ガルディーン"のつくりかた」『未来放浪ガルディーン① 大熱血。』(11版)角川書店角川文庫〉、1986年8月25日、295-296頁。ISBN 4-04-162702-8 
  41. ^ 幾夜大黒堂インタビュー「境目と境界の漸近線 - 『境界のないセカイ』の向こう側」、『ユリイカ』2015年9月号。
  42. ^ 「ハロルド作石×江口寿史 - FEATURES.1 マンガ最前線」、『Quick Japan』Vol.59。
  43. ^ 江口寿史「BREAK DOWN」『江口寿史の爆発ディナーショー双葉社 1991年7月1日 ISBN 4575281123、69 - 72頁
  44. ^ a b 吉本たいまつ「ショタ・女装少年・男の娘 二次元表現における「男の娘」の変遷」、『ユリイカ』2015年9月号、210-224頁。
  45. ^ a b 「おと☆娘特製 オトコの娘年表」、『おと☆娘』VOL.7、103-105頁。
  46. ^ 女装通信 - 女装少年の系譜/第一回【メジャー漫画・2000年編】(『オトコノコ倶楽部vol.1』のコンテンツより)(2011年2月8日時点のアーカイブ
  47. ^ a b 永山薫「大きな声ではいえないオトコノコ漫画の秘密」、『ユリイカ』2015年9月号。
  48. ^ a b c あしやまひろこ「女装と男の娘の容姿と身体」、『ユリイカ』2015年9月号。
  49. ^ a b c d 井戸隆明インタビュー「“オトコノコ”はどこにいる」、『ユリイカ』2015年9月号。
  50. ^ 「男の娘ブーム自体は全体として収束して、いまは低空飛行で安定」[49]。「2015年現在、二次元表現における「男の娘」ブームは、終わりを告げたように思える」[44]


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