ジメチルトリスルフィド ジメチルトリスルフィドの概要

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ジメチルトリスルフィド

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2018/12/23 09:03 UTC 版)

ジメチルトリスルフィド dimethyl trisulfide
別称 メチルトリスルフィド
識別情報
CAS登録番号	3658-80-8
特性
化学式	C2H6S3
モル質量	126.27
示性式	CH3SSSCH3
外観	無色ないし淡黄色の液体
匂い	玉葱様の臭気
沸点	165-170℃
水への溶解度	微溶
溶解度	アルコール、プロピレングリコール、油類に可溶
屈折率 (nD)	1.601
関連する物質
関連物質	ジメチルスルフィド ジメチルジスルフィド
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

物性

消防法による第4類危険物 第2石油類に該当する。

用途

ローストチキンの香りを出すために肉フレーバーに10ppbほど添加されるほか、焼菓子やピクルス、ミートソース、スープなどに1ppmほど用いられる。香料用途としてはPenta Mfg.が製造する。

中国北京市で作られている、豆腐にケカビを付け、塩漬けして発酵させた「青腐乳」（別名「臭豆腐」、「青方」）にはインドール、フェノール、ジメチルジスルフィド、酢酸エチル、トリメチルヒドラジンなどと共に含まれており、独特の風味を出す臭気成分のひとつとして作用している。

参考文献

• 『合成香料 化学と商品知識』印藤元一著 2005年増補改訂 化学工業日報社 ISBN 4-87326-460-X