ジェームズ5世 (スコットランド王) ジェームズ5世 (スコットランド王)の概要

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > ジェームズ5世 (スコットランド王)の解説 > ジェームズ5世 (スコットランド王)の概要 

ジェームズ5世 (スコットランド王)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/22 01:06 UTC 版)

ジェームズ5世
James V
スコットランド国王
在位 1513年 - 1542年
戴冠式 1513年9月21日スターリング城

出生 (1512-04-10) 1512年4月10日
スコットランド王国リンリスゴー宮殿
死去 (1542-12-14) 1542年12月14日(30歳没)
スコットランド王国フォークランド宮殿
埋葬 1543年1月
スコットランド王国ホリールード寺院
配偶者 マデリン・オブ・ヴァロワ
  メアリ・オブ・ギーズ
子女 メアリー1世
ジェームズ・ステュアート
家名 ステュアート家
王朝 ステュアート朝
父親 ジェームズ4世
母親 マーガレット・テューダー
テンプレートを表示

生涯

父ジェームズ4世のフロドゥンの戦い英語版での死により、生後1年5ヶ月でスターリング城にて即位した[1]。幼年期には母、次いでジェームズ2世の孫(ジェームズ5世の従叔父)にあたり王位継承権第2位のオールバニ公ジョン・ステュアート英語版が摂政を務めた[2]1525年に義理の父親(母マーガレットの2度目の夫)アンガス伯アーチボルド・ダグラス英語版が後見人となったが、実際にはジェームズ5世は軟禁状態に置かれた[3]。1528年にこれを逃れ、親政を開始した[4]

ジェームズ5世はフランスとの古い同盟を更新し、1537年1月1日にフランス国王フランソワ1世の王女マデリン(マドレーヌ)とパリノートルダム寺院にて結婚する。しかしマデリンは、結婚後数ヶ月後にホリールード宮殿で結核で病没した[5]

1538年6月、フランスの大貴族である初代ギーズ公クロードの長女メアリー(マリー)とセント・アンドルーズで結婚する。2人の間には長男ジェームズ、次男アーサーが生まれるが、2人とも1歳を待たずして1541年4月に夭折した[6]

1541年にイングランド出身の母が死去すると、もはや和平を保つべき理由も薄れ、ついにイングランドの戦争が勃発した。ローマ・カトリック教会から離脱したヘンリー8世は甥のジェームズ5世にもカトリックからの離脱を強要したが、ジェームズ5世は教会の改革をひどく嫌った。1542年11月、国境近くのソルウェイ湿原の戦いで敗北し[7]フォークランド宮殿へ帰ったジェームズ5世はそのまま熱病に倒れた[8]12月8日、王妃メアリーが女子(女王メアリー1世として王位を継承)を出産した知らせを聞くが、回復することなく6日後の14日に死去した[9]

子女

メアリ・オブ・ギーズとの間に2男1女が生まれた。

  • ジェームズ(1540年5月22日 - 1541年4月)
  • アーサー(ロバート)(1541年4月) - 生まれて8日後に死去
  • メアリー(1542年 - 1587年) - スコットランド女王

さらに身分が低いマーガレット・アースキン英語版との間に1男が生まれた。


  1. ^ 森、p. 244
  2. ^ 森、p. 245
  3. ^ 森、p. 249
  4. ^ 森、p. 251
  5. ^ 森、p. 256
  6. ^ 森、p. 257
  7. ^ トランター、p. 211
  8. ^ 森、p. 258
  9. ^ 森、p. 259


「ジェームズ5世 (スコットランド王)」の続きの解説一覧



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ジェームズ5世 (スコットランド王)」の関連用語

ジェームズ5世 (スコットランド王)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ジェームズ5世 (スコットランド王)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのジェームズ5世 (スコットランド王) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS