コーヒー豆
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/12 02:57 UTC 版)
保管方法
生豆は水分含量が高くなりすぎないように気をつけて保管すれば、少なくとも数年は長期にわたる保存が可能である。
焙煎豆については、気をつけるべきことは以下の4つ。
- 湿度
- 空気
- 温度
- 光[11]
常温で密封保存した場合の賞味期限は豆の場合で2週間程度、粉砕した後では2日程度と言われる。ただし人によって評価が分かれており、もっと短く捉える人もいれば長く捉える人もいる。
この賞味期限の短さは、コーヒーの香味が時間によって劣化するためである。コーヒー豆を焙煎した直後から焙煎豆に含まれる成分の酸化や揮散が進行しはじめ、時間とともにコーヒーに抽出したときの香味が損なわれる。この香味の劣化は特に粉砕した後で早く進行するが、これは豆から粉へ表面積が増加するためだと考えられている。[12]
一方で焙煎直後の豆についても問題がある。約2日間、焙煎豆から大量の二酸化炭素が発生する。このため、焙煎直後の豆を気密性の高い袋に密封すると破裂する場合があるので注意が必要である。また、この期間中はコーヒーに抽出した場合の味が安定しにくいと言われる。このため、豆を焙煎した1~2日後から2週間程度までの期間を賞味期間だと考える人が見られる。
商業規模では焙煎豆を長期間保存するために保管方法や包装技術が開発されており、真空包装や低温での保管も行われている。家庭では短期間に使い切る場合には室温保存でも問題ないが、長期保存するためには冷蔵や冷凍を行う。ただし粉にした後で保管する場合には低温から室温に戻したときに吸湿するため、密封容器にいれることが望ましいと言われている。
参考文献
- 田口 護 『プロが教えるこだわりの珈琲』NHK出版 ISBN 4-14-187790-5
関連項目
- ^ このため、全日本コーヒー協会は1983年に、10月1日を「コーヒーの日」とすることを提唱している。
- ^ 名護珈琲
- ^ 東洋経済オンライン「世界のコーヒー会社が、中国で熾烈な豆争奪戦」
- ^ “Food and Agricultural Organization of United Nations: Economic and Social Department: The Statistical Division”. Faostat.fao.org (2012年2月23日). 2012年6月7日閲覧。
- ^ “Total production of exporting countries”. International Coffee Organization (2012年4月26日). 2012年12月24日閲覧。
- ^ a b c d “外食産業を対象としたヒアリング調査結果”. グリーン購入ネットワーク. 2020年12月19日閲覧。
- ^ https://www.theice.com/productguide/ProductDetails.shtml?specId=15
- ^ http://www.tge.or.jp/japanese/introduction/intro_coffee.shtml 東京穀物商品取引所
- ^ http://www.fairtrade-jp.org/ フェアトレード・ラベル・ジャパン
- ^ a b c 世界のコーヒー(生産量、消費量、在庫量、輸出量、輸入量、価格の推移)
- ^ “コーヒー豆研究所-コーヒーサブスク・定期便”. コーヒー豆研究所 (2023年9月2日). 2023年9月3日閲覧。
- ^ “コーヒー豆を購入するメリット”. 山口的おいしいコーヒーブログ (2023年10月14日). 2023年10月15日閲覧。
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