ガンダム Gのレコンギスタ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/04 08:40 UTC 版)
登場人物
主要人物
- ベルリ・ゼナム
- 声 - 石井マーク
- キャピタル・ガード養成学校に通うパイロット候補生。愛称は「ベル」。首筋までかかる長い黒髪を持ち、パイロットスーツのヘルメットを被る際は頭頂部でピン留めしている。楽天家かつ好奇心旺盛な性格で2学年も飛び級したほどの才能や恵まれた家柄を妬んだ生徒から嫌がらせを受けることもあるがあまり気にしていない。反面、無茶な行動が度々見られる。また窮地に陥った際は、思わず手を重ね「スコード!」と祈りの言葉[16][29] を叫ぶほどの敬虔なスコード教信者でもある。
- 宇宙実習中に鹵獲したG-セルフに認証され、アイーダに一目惚れする。海賊部隊ではカーヒル殺害の負い目と、ノレドとラライヤを人質にされた事情からG-セルフを動かし、自分を救出に来たキャピタル・アーミィと交渉を試みた。その後、自ら志願してG-セルフの専属パイロットとなる。状況を利用し海賊部隊を内偵し、メガファウナを構成する装置・装備の刻印からアメリアの建造していた「ニック・スペース」だと割り出す。クリムに部下として望まれアメリア軍に勧誘されるが中尉待遇であれば入ると誘いをかわした。アーミィの設立経緯やキャピタルの裏事情、トワサンガの存在には疎かった。無用な戦いや敵対、人の死を避けたい想いが強く、対立関係にあったアメリアとキャピタル間で協調関係を模索したり、MS戦でも極力戦闘力のみを奪う攻撃法を好む。第23話では、ビーナス・グロゥブから帰還後に「戦争の“根っこ”になるものは取り除きたい」と考えるようになり、更にはビーナス・グロゥブまで旅するうち、世界の在り方と仕組みを考えて行動するようになる[26]。
- 未熟であったもののMS戦経験を重ねる中で操縦技術を急成長させており、対峙したロックパイには旧世紀の伝説の「ニュータイプ」を思い起こさせた[43]。
- 第16話で、自身がトワサンガのレイハントン家の嫡男で、想い人でもあったアイーダとは実の姉弟であったことを知らされる。当初はその現実を受け止めきれず混乱するが、次第にその事実を受け入れ、以後は彼女の事を「姉さん」と呼ぶようになる。
- 第26話のエピローグでは単身で日本へ降り立ち、シャンクに乗って世界一周の旅に出る。劇場版第5部のエピローグでは、自分を追いかけてきたノレドと砂漠で合流、以降は2人で旅を続けている[44]。
- 専用パイロットスーツは赤。襟元には階級章の代わりにノレドがつけた小さなピンク色のウサギのアップリケがある[45]。
- アイーダ・スルガン
- 声 - 嶋村侑
- 海賊部隊のMSパイロット。階級は少尉。髪色はサーモンピンクで腰まで届く長髪。ベルリよりやや年上で背丈も彼より高い。アメリア軍総監のグシオン・スルガンの養女で海賊部隊やアメリア軍では姫様と呼ばれる。専用機はG-アルケイン[46]。G-セルフにも認証されており操縦が可能。血気盛んで、自身の立場を顧みず前線参加したがるため、メガファウナのクルーには「突貫娘」「突撃娘」「じゃじゃ馬娘」と呆れられていた[43]。しかし、戦争の原因であるフォトン・バッテリー供給の真実を知る旅の中で見識を改め、周囲から求められているリーダーの役割に少しずつ目覚める。第22話でラ・グー総裁よりムタチオンの実情を示されて驚愕し、同時になすべきことを決意した[16]。第23話では養父のグシオンと意見対立しつつも、独自のやり方で戦争を収束させたい、そして、いい弟に相応しい姉になりたいのだと述べて別れた。第24話よりフルドレスを装備したG-アルケインでも活躍するも、グシオンとは死別する。第26話でアメリアの別動艦隊のキャピタル侵攻を止め、戦争終結を宣言した。エピローグではクレッセント・シップでの世界一周飛行の旅にメガファウナを率いて参加している姿が描かれた。劇場版では、ケルベスと徐々に距離を詰めていった[47]。
- キャピタルに捕えられた折には、スルガンの娘であることを隠すため、「アイーダ・レイハントン」と名乗り出自と所属を偽った[34]。これは彼女がG-セルフに起動認証された時に、コックピット内で流れた「レイハントン・コード」から取って咄嗟に名乗った偽名であったが、後に奇しくもこの時、咄嗟に名乗ったレイハントン姓こそが、本来の姓であったことが判明した[16]。恋人[25] のカーヒルを殺したベルリを仇と憎んだが、共に戦ううちに少しづつ打ち解けていき、自身がトワサンガのレイハントン家の息女でベルリとは実の姉弟であったことを知らされてからは、弟思いの一面も表れる。最終的にはケルベスと交際を始めた様子が描かれている。
- ラライヤ・マンディ
- 声 - 福井裕佳梨
- G-セルフに乗り、地球に降下してきた少女。髪色はアクアマリン。褐色肌で額にビンディのような印を持つ。本名は「ラライヤ・アクパール」。月のトワサンガのシラノ-5のサウスリングの出身。ドレット軍の先行偵察部隊員でレイハントン家の子孫捜索も任務の一部だった。キャピタル・アーミィに捕らえられた際は記憶喪失に加え、失語症や退行状態だったため、デレンセンが彼女を発見した月曜日にちなんで「マンディ」と仮の姓がついた。身柄はアーミィから調査部へ移った後、ベルリ、ノレドと共に海賊部隊に移る。回復以前はG-セルフへの執着が強く、できる限り傍に居ようとした。またあたかもG-セルフの気持ちを理解しているかのような言動が見られた。ドニエルから精神安定のために贈られた、水の玉を金魚鉢にした金魚を「チュチュミィ」と名付け気に入る。クリムにも懐いた。
- ドレット艦隊のトワサンガ到着頃に回復して流暢に話し始めた。トワサンガ以降ビーナス・グロゥブまでは故郷のレジスタンスから贈られたMSネオドゥに、ビーナス・グロゥブからの往路以後はジット・ラボ製MSのG-ルシファーに乗る。回復後の性格は生真面目。自分を護るために盾になると言うリンゴとケルベスを窘めたりもしている。
- 第22話前半までのパイロットスーツ色は黄、襟元には階級章の代わりに白のウサギのアップリケが付けられている。G-ルシファー搭乗に合わせ若草色と緑のツートーン配色のスーツに変わった。
- ノレド・ナグ
- 声 - 寿美菜子
- ベルリの友達で、セントフラワー学園のチアリーディング部に所属する活発な生徒。クンタラ出身。髪色はピンクで、額中央に菱形のティラカ風の印がある。ベルリと同様に敬虔なスコード教徒。物怖じしない性格かつ世話好き。ベルリ自身が十分自覚しないうちからアイーダへ一目惚れした事を見抜き警戒した。海賊部隊でもベルリと常に共に居ることを選び、記憶喪失中のラライヤの世話を看た。狩猟用のパチンコを携帯している。第17話でラライヤ自立後の自身の役割について悩み「ただのカナリヤにはなりたくない」と船医に相談、艦に必要な仕事は補給作業他多々あること、歴史政治学を学べなどのアドバイスを得る。第22話でマニィに触発されMA操縦に挑戦し、第23話以降はラライヤのG-ルシファーに搭乗しナビゲーターを務める[48]。第26話エピローグでは、ベルリが自分に内緒で世界一周の旅に出たことを聞かされ号泣するが、劇場版第5部では、その後にベルリを追って自身も世界一周の旅に出発、合流後はベルリと2人旅を続けている[44]。
- ノベル
- 声 - 高垣彩陽
- ノレドがベルリのキャピタル・ガード入隊記念へ贈る予定[注 4] だった環境チェック用ロボット。製品名は「ハロビー」。「ノレド」と「ベルリ」の名から取って「ノベル」と名づけられている[34]。色はピンク。外見は宇宙世紀に流行ったペットロボット「ハロ」に似ている。自立行動が可能で、ボディを左右に分割させて、それをタイヤのように走行させる機能を持っている。また、空気濃度や人の生理状態等を知らせたり、ノレド達の言葉を繰り返してしゃべる機能もある[25][注 5]。
キャピタル・テリトリィの人物
- ゲル・トリメデストス・ナグ
- 声 - 藤真秀
- スコード教の法皇。スコード教の教義に宇宙に住む人々のことは示されていないが、その存在を知っていた。キャピタルの民とトワサンガの民を平和的に共存させるための架け橋的存在。
- ベルリ達がビーナス・グロゥブまで旅に出ている間、ドレット軍に人質としてカシーバ・ミコシに押し込められてしまうが、マスク達がカシーバ・ミコシを占領したことで救出された。
- ウィルミット・ゼナム
- 声 - 田中敦子
- キャピタル・タワーの運行長官。ベルリの母親。血の繋がりのないベルリを本当の息子の様に愛し心配する。長官室にカバのフィギィアを飾っている。敬虔なスコード教徒で禁忌破りに見えるキャピタル・アーミィを快く思っていない。ベルリを探し単独で宇宙グライダーで降下し対面を果たす。グシオンから宇宙からの脅威について聞かされ、事実を確認しようと行動する。最終回になる第26話ではクンパと共にグライダーで地球に降り、ベルリの最後の戦いを見届けることになる。
- ビルギーズ・シバ
- 声 - 中博史
- キャピタル・テリトリィの首相。
キャピタル・ガードの人物
- クンパ・ルシータ
- 声 - 広瀬彰勇
- キャピタル・ガード調査部の大佐。キャピタルを代表し地球上の各国で禁忌が守られているかを調査・助言する部門の長だが、アメリアの動静を察知し、「キャピタル・アーミィ」を創設し、「ヘルメスの薔薇の設計図」を元に新型MSなどの製造を進めたため、キャピタルの黒幕とも呼ばれる。平時は敬虔なスコード信者かつ温厚な紳士で、誰に対しても礼を尽くす。
- 登場以後謎の多い言動を示すが、物語が進む中で十数年前にはトワサンガに大尉として居た時期があり別名を持っていたこと、またより以前の約20年前にはビーナス・グロゥブに居た事が明かされる。
- 本名は「ピアニ・カルータ」。20年前のビーナス・グロゥブで、ムタチオンを甘受しなくてはならない生活に絶望し、ヘルメス財団の理想と計画に反発[13]、「人類は地球で弱肉強食の生活を行って種を強化すべき」と宣言する「ピアニ・カルータ事件」を起こしていた。その後トワサンガを経由して地球へと渡り「ヘルメスの薔薇の設計図」を地球圏へ流出させた[13]。またレイハントン家の幼子のアイーダとベルリを地球に亡命させている。ただし後のベルリとアイーダの活躍については未想定だった[13]。彼なりに人類の未来を案じていたが、「地球人は絶滅してよい動物」と言うあたり、地球人を人間とも思わない節もある[16]。第10話以降は自身でゴンドワンから調達したガランデンの運用状況と、マスク部隊の運用についてのみ拘るが、様々な争乱の原因者でありながら、傍観者のように振舞う。第26話ではウィルミットと共にギアナ高地に降下して戦闘状況を観察していたが、クンのマズラスターが蹴り飛ばした大気圏グライダーに巻き込まれて崖下に落下し、死亡する。
- デレンセン・サマター
- 声 - 小山剛志
- キャピタル・ガード養成学校の教官でベルリやルインの恩師。階級は大尉。髪色は紫。生真面目かつ優秀な軍人パイロットで、戦死させた部下に涙する人間味も併せ持つ。キャピタル・アーミィ設立後はアーミィに移籍する。エルフ・ブルでG-セルフとベルリが操縦していると知らずに戦闘。ベルリがクリムを救おうと反撃した結果機体を撃墜され、戦死する。皮肉にもその決着の瞬間、両者は互いに誰が操縦していたか気付いた。
- ケルベス・ヨー
- 声 - 須田祐介
- キャピタル・ガード養成学校の教官でデレンセンの部下。階級は中尉。髪色はライトブラウン。敬虔なスコード教徒で艦船マニア。ウィルミットの命令でメガファウナ護送任務と脱出支援任務を遂行し、レックスノー数機を伴ってメガファウナに合流した。以後メガファウナの各作戦で積極的に働く。メガファウナのMS部隊では階級の高さ或いは信頼からか、ルアンなど先任のクルーに対して指示を出し、実質MS部隊長のような立場になる。合流以後はベルリに対し、もはや「教官と生徒」ではなく「戦友同士」だと説き、良い兄貴分を発揮している。ただし劇場版2部ではベルリがデレンセンを(行きがかり上とはいえ)殺したことやアーミーの過剰な増長に対する憤りを露わにしていた。ビーナス・グロゥブから帰還後は機体をレックスノーから赤いカラーリングのザンスガットへ乗り換える。劇場版では、アイーダと徐々に距離を詰めていった[47]。
- ルイン・リー
- 声 - 佐藤拓也
- ベルリと同期のキャピタル・ガード候補生。長身で髪色は水色。クンタラ出身。成績は首席で飛び級生のベルリからは「先輩」と呼ばれ慕われている。出自に強い劣等感を抱えており[34]、能力を示しクンタラへの差別を覆したいと望む。ベルリとは良き先輩として何かと気にかけ親しかったが、他の同級生には運行長官の息子に取り入ってると揶揄されていた。戦闘センスとその気概を買われキャピタル・アーミィに引き抜かれてからは、バイザーで目元を隠し「マスク」と渾名されるキャピタル・アーミィのMSパイロットとなる。戦いの中でベルリの生まれへの嫉妬心を深めていくが、マニィよりベルリの本当の出自がトワサンガの名家だったレイハントン家であると知らされる。以前でさえ権力者の家系と見なしていたのに、実はさらに上の血筋であったことを知った彼は決定的に負の感情を爆発させ執拗にベルリの命を狙うようになった。
- 第26話のエピローグでは、マニィと郊外でキャンプしつつ、世界一周飛行に旅立つクレッセント・シップを見送る姿が描かれた。
- トリーティ
- 声 - 瀧村直樹
- ベルリと同期のキャピタル・ガード候補生。眼鏡を掛けており、髪色は茶色。教官のデレンセンに気に入られていたらしく、授業中の質問に率先して答えたり、レクテンの宇宙実習中に海賊部隊の襲撃を受けた際には、ベルリよりも先にレクテンでアイーダの駆るG-セルフを取り押さえにいった。その時はG-セルフに撃退されたが、無事生存している。
キャピタル・アーミィの人物
- ジュガン・マインストロン
- 声 - 諏訪部順一
- キャピタル・アーミィの司令官。髪色は黒で肌色は褐色。ウィルミットとは口論が絶えず、陰で彼女を「ババア」などと呼び嫌っている。戦場の臨場感を知りたいとクンパに告げ、ダベーに搭乗しブルジンやウーシァ部隊を率いて前線で指揮を執る。しかしアメリアの艦隊を攻撃中にリンゴのモランにダベーを墜とされ、戦死する。
- ベッカー・シャダム
- 声 - 姫野惠二
- 好戦的な性格のキャピタル・アーミィの士官。階級は大尉。髪色は緑。第10話以降に新型MSウーシァへ搭乗する。
- 第22話ではクレッセント・シップから接近するベルリ達をドレット軍と誤認してMS部隊で攻撃しようとするが、フォトントルピードで自部隊の大半を撃破され、敗走する。第23話では僚艦ガランデンのフルムーン・シップ接触を助けるため、妨害するサラマンドラを攻撃した。その後母艦ブルジンがドレット軍のクノッソスと艦隊戦を始めたため、クノッソスのMS隊と戦い、ガイトラッシュのビームマント攻撃を受け、戦死する。
- マスク
- 声 - 佐藤拓也
- キャピタル・アーミィのMSパイロット。階級は大尉。四つ目のような意匠の青色のバイザーで目元を隠している。搭乗機はエルフ・ブルック、マックナイフ、カバカーリー。
- その正体は、戦闘センスと気概を買われキャピタル・アーミィに引き抜かれたルイン・リー。「クンタラである出自を乗り越える」という誓いを立て、バイザーを装着することで意識的強化を果たしている[49]。マスクの名の由来ともなった専用バイザーは、キャピタル・アーミィの調査部が発見した宇宙世紀由来の技術の試作品で、データファイルとセンサー・モニター等を内蔵しており、瞳の動きでMSの操縦をサポートする[16][50]。
- 候補生時代に親しくしていたベルリに対して、「自分の邪魔をする存在」と対抗心を露にするなど、自身の感情や向上心を隠さなくなっており、MS操縦時にも苛烈な側面を見せる。
- 幾度の戦闘をくぐり抜けるうち、キャピタル・アーミィのシンボル足りえるエースパイロットに成長し[51]、ベルリらがビーナス・グロゥブまで旅に出ている間、ドレット軍に占領されたカシーバ・ミコシと人質となったゲル法皇を解放・救出する作戦を成功させるという戦果を挙げていたことがジュガンから語られた。第25話以降は、ベルリを将来「独裁者」になる血筋と才能を持つ人間であると断じ、殺害を決意。カバカーリーでG-セルフを執拗に追撃する。激闘の末に機体は相討ちとなったが、目的を果たすことまではできなかった。
- 富野はベルリとマスクの最終決戦の決着について、「本気で叩き合って、痛み分けで終わった二人ですが、その結果、いわゆる“好敵手”という関係になりました。こうなると、時さえ経ってしまえば良き“友だち”になれるんですよ」と語っている[5]。
- バララ・ペオール
- 声 - 中原麻衣
- マスクの部下の女性士官でMSパイロット。階級は中尉。ピンク色の髪と長い耳のようなヘッドセットが特徴で、勝気でサバサバとした性格をしている。
- 上官のマスクを観察しつつ補佐する。第11話からマックナイフ、第17話からドレット軍より貸与されたビフロン、第24話でジット団より提供されたユグドラシルに搭乗する。マニィに対し「自分は十分いい目をみたので大事にしろ」とマスクを譲る態度を示した。だが、その本心はすぐに穏やかとは行かず、出撃後はその嫉妬心を戦場にぶつけるようにアメリアとドレット両艦隊の一気壊滅を狙った。両軍の旗艦を沈めるという大きな戦果を挙げたが、メガファウナのMSチームの反撃を受けG-セルフに敗北。爆発するユグドラシルから球形の脱出ポッドらしき物体が放出された描写があるが、直後に爆炎に覆われている。以後の生死は不明。
- マニィ・アンバサダ
- 声 - 高垣彩陽
- ノレドと同じくセントフラワー学園のチアリーディング部員で、ルインのガールフレンド[34]。髪色は黒。クンタラ出身。行方不明のノレド、ベルリ、ルインの消息を得るため髪を切り、キャピタル・アーミィに入隊する。ガランデンに配属されたクルーの一人として、マスクとなったルインと再会する。
- 第18話でマスクのG-セルフ鹵獲作戦の一環でメガファウナへ来たが、デッキでMS戦が始まり艦の奥に避難していた間にメガファウナがビーナス・グロゥブへと出発してしまいガランデンに戻れなくなった。第21話でジット・ラボよりG-ルシファーを鹵獲しメガファウナに持ち帰る。第22話で再び地球圏に戻り、ジット・ラボ製MAジーラッハでの慣熟訓練中に独断でガランデンに合流しルインの下へと戻った。ルインとベルリの仲を取り持とうとしたものの、彼がベルリを許す事がないことを悟り、その後の戦闘ではジーラッハのパイロットとしてルインと共にベルリに対して攻撃を仕掛ける。第26話のエピローグではルインと郊外でキャンプしつつ、世界一周飛行に旅立つクレッセント・シップを見送る姿が描かれた。
- ガランデン艦長
- 声 - 稲田徹
- ガランデンの艦長。モヒカン刈りの頭が特徴。自身や艦のクルーはゴンドワンから出向している。
アメリアの人物
- ズッキーニ・ニッキーニ
- 声 - 小島敏彦
- アメリア大統領。クリムの父。大統領の座に就いてから20年以上経つ。第26話のエピローグでは息子クリムを戦死扱いして、政治に利用しようと目論んで演説していたため、クリムの怒りを買い、彼が乗るクレッセント・シップに威嚇[52] として演説会場に突撃され、ひき殺されかけたが、辛くも難を逃れる[注 6]。
アメリア軍の人物
- グシオン・スルガン
- 声 - 木下浩之
- アメリア軍の最高責任者でアイーダ・スルガンの父親。階級は総監。髪色は黒。子想いの温厚な紳士で、「宇宙からの脅威」を知り「海賊部隊」に実戦訓練と諜報活動を行わせていた。執務室にゴーギャンの『かぐわしき大地』や『タヒチの風景』に似た絵を掛けている。国際会議でウィルミットやクンパとは旧知の仲。「宇宙からの脅威」に備えるべきとの考えを持つ。
- 第24話ではドレット艦隊と停戦協定を結ぶために交渉に出るも、バララのユグドラシルの襲撃を受け、ユグドラシルが爆散する直前に放ったビームにより旗艦ラトルパイソンの艦橋を貫かれ、割れた窓から生身のまま宇宙空間に投げ出されて死亡する。
- アイーダの素性は全く知らずに養子として引き取ったため、真実を知ったアイーダにその素性を聞かされても信じていなかった[42]。
- クリム・ニック
- 声 - 逢坂良太
- アメリアのズッキーニ大統領の息子で、「天才」を自称するアメリア軍のMSパイロット[34]。本名は「クリムトン・ニッキーニ[53]」。階級は中尉。第10話で大尉に昇進する。髪色は灰がかった茶。髪型はおかっぱ風で後ろ髪が細長い三つ編みになっている。自分のMSは青色に塗装する[34]。パイロットスーツは白。
- ゴンドワンとの戦争で経験を積み、敵の判断力を誉めたりベルリの技量を評価する等分析力も高く、高性能な敵のMSと対等以上に渡り合ったり、兵の統率などで天才の名に恥じない才覚を持つ反面、突飛な言動が目立つためクルーばかりか敵からも嫌味で天才と呼ばれることがある。アイーダには才能は評価されている反面、政治的に利用されることを警戒されていた。メガファウナ乗艦中にはラライヤに懐かれ優しく返していた。ミックとは戦友とも恋愛ともとれる関係であり、ペアで多くの作戦・戦闘に参加する。第9話冒頭までメガファウナに、以後はサラマンドラに移り同艦のMS大隊長を任じる。搭乗機は青色のパーソナルカラーのモンテーロやジャハナム。第24話以降はダーマ(ダハック)。第26話のエピローグでは、戦争終結後自分を戦死英雄扱いとして演説する父親に激怒し、威嚇[52] として乗っていたクレッセント・シップで演説会場に突撃し決別。ミックと共に大気圏グライダーで、どこかへと旅立つ。
- ミック・ジャック
- 声 - 鷄冠井美智子
- アメリア軍の女性士官でMSパイロット。階級は中尉。ひざ裏近くまでの長い金髪を持つ。パイロットスーツは紫。
- 第5話でメガファウナへの補給部隊として登場し、第10話以後はサラマンドラでクリム配下の第2MS小隊の指揮を執る。大隊長のクリムを補佐しつつ多くの戦闘に参加しているため、彼との繋がりは深い。第26話ではブルジンのウーシァ部隊やチッカラのジャスティマ、クンのマズラスターと闘い機体を中破され、クリムの指示で戦線を離脱する。エピローグではクリムと共にクレッセント・シップに身を寄せており、妊娠していたクンを祝福した後、クリムと共に大気圏グライダーで何処かへと旅立った姿が描かれた(この際は眼鏡を掛けている)。乗機はヘカテーやアーマーザガン。第24話以降はトリニティを操縦する。
- サラマンドラ艦長
- 声 - 青山穣
- サラマンドラの艦長。航海日誌を書くのを日頃の趣味としており、よく副長(声 - 古屋家臣〈TV版〉 / 露崎亘〈劇場版〉)からたしなめられている。
- 第25話で、金星の耐熱フィルムの性能を過信して艦の減速を怠ったことから、大気圏突入に失敗して艦が轟沈、他の乗員共々死亡する。
- ラトルパイソン艦長
- 声 - 喜山茂雄(TV版) / 大泊貴揮(劇場版)
- ラトルパイソンの艦長。ちょび髭が特徴。第24話でユグドラシルの攻撃で艦を撃沈され、戦死する。
海賊部隊の人物
- カーヒル・セイント
- 声 - 森川智之
- 戦艦メガファウナ所属のパイロット。階級は大尉。髪色は黒。海賊部隊のエースパイロットにして部隊の中心人物である[54]。
- 本編以前には少数精鋭の独立部隊によるキャピタル・タワー占領作戦を立案し、強行偵察を兼ねて幾度となくクラウンを襲撃するも、人的被害を出すことなく物資強奪に成功していた[54]。 冒頭でG-セルフの地球降下を目撃し、キャピタル・ガードのデレンセンらとの小競り合いを制し鹵獲に成功する。アイーダ救出作戦ではベルリが搭乗したG-セルフのマニピュレータにアイーダが乗っていることに気づかず攻撃。アイーダに気づき怯んだ瞬間、皮肉にも彼女を守ろうと応戦したベルリの反撃をコクピットに受け戦死する。
- 物語当初からのアイーダの恋人であり、クリム曰く「あの歳でふざけている」と揶揄されるほどにアイーダに入れあげていた[25]。
- ドニエル・トス
- 声 - 辻親八
- 戦艦メガファウナの艦長[34]。カーヒルと共にフォトン・バッテリー強奪作戦を実行する。スコード信仰とは無縁で飄々とした風であるが、言うべきことはしっかり言う。じゃじゃ馬姫であるアイーダが最大の頭痛の種だったが、その認識は徐々に変わっていき、最終的には指揮をアイーダに託している。艦長席には水着姿の女性が描かれている。
- 副長
- 声 - 諏訪部順一
- メガファウナの副長。階級は中尉。本名は不明。サングラスに短パンといったラフな格好が特徴。
- ステア
- 声 - ミシェル・ユミコ・ペイン
- メガファウナの操舵士。階級は上等兵。褐色肌が特徴で、操艦の腕は確か。基本的に英語で喋るが偶に日本語で喋ることもある。アイーダとは仲が良い。第26話のエピローグでは、クレッセント・シップでの世界一周飛行でアメリアまでの操舵を担った。クリムからズッキーニ大統領をクレッセント・シップで轢き殺すよう指示された際、特に躊躇せず了解している。
- ギゼラ
- 声 - 佐竹海莉
- メガファウナのブリッジチーフ。階級は少尉。ミラジに気があるような素振りを見せる。
- ハッパ
- 声 - 鈴木千尋
- メガファウナの天才メカニック。階級は中尉。アメリア軍でゴンドワンとの戦争を経験しており、腕前は確かで、キャピタル・アーミィが手を焼いた未知の機体G-セルフをも自在に解析・整備する。アメリア製とキャピタル製が入り交じるG-セルフ用バックパックも短時間で調整・整備してしまう。また以前からアメリア軍製MSでは運用不可能なアサルトパックなどの開発も独自に行っていた。熱血漢だが無鉄砲で機体操作の説明のためG-セルフのコクピットハッチ外側にへばりついたまま発進し転落しそうになったり、対空迎撃中のアイーダにG-セルフを運ぶよう指示し、ベルリには対空砲火中のドッキングを命じるなど、一見無茶と思える指示もするが、信頼は厚い。第5話では、G-セルフの胴体内部に居た所にコア・ファイターがドッキング、あわや事故になる寸前だったが、間一髪で内部の隙間に退避して難を逃れている。
- アダム・スミス
- 声 - かぬか光明
- メガファウナのデッキチーフ。横に長い特徴的な髪形をしておりヘルメットも特注のものを使用している。
- クレン・モア
- 声 - 山本格
- メガファウナのメカニック。
- マキ・ソール
- 声 - 玉川砂記子
- メガファウナのブリッジクルー。電気系の担当。
- ジャマ・デリア
- 声 - 藤高智大
- メガファウナのクルー。
- レッセル・ブラン
- 声 - 村田太志
- メガファウナのブリッジクルー。艦内のシステム整備担当。
- アネッテ・ソラ
- 声 - 佐藤美由希
- メガファウナのクルー。乗員のノーマルスーツやパイロットスーツの仕立てや修理を行う。
- メディー・ススン
- 声 - 諏訪部順一
- メガファウナのクルー。軍医。
- キラン・キム
- 声 - 尾畑美依奈
- メガファウナのクルー。看護師。
- ルアン
- 声 - 長谷川芳明
- メガファウナのクルー。グリモアのパイロット。階級は少尉。髪色はブロンドで小柄な体形。
- オリバー
- 声 - 増元拓也(TV版・劇場版II) / 江頭宏哉(劇場版III)
- メガファウナのクルー。グリモアのパイロット。髪色は金髪のモヒカンで大柄な体形。
トワサンガの人物
ドレット軍の人物
- ノウトゥ・ドレット
- 声 - 水野龍司
- トワサンガの名家ドレット家の現当主で、ドレット艦隊の総司令[34]。髪色は灰。トワサンガ政府を代表して、ザンクト・ポルトへと来た交渉団の長。
- 第24話でアメリア軍との停戦協定に応じようと艦隊集結させていた所を、ユグドラシルによる殲滅攻撃を受けた。レコンギスタのため一人でも多くの兵を小艇で脱出させて地球への潜伏を指示するが、直後にビームの直撃を受けて乗艦が轟沈、戦死する。
- ターボ・ブロッキン
- 声 - 滝知史
- ドレット軍の大佐[34]。髪色は茶。交渉団のメンバー。第24話ではMSパイロットとしてモラン(隊長機)に搭乗している姿がある。ギニアビザウが撃沈された後の消息は不明。
- マッシュナー・ヒューム
- 声 - たかはし智秋
- ドレット軍の中佐[34]。緑髪で褐色肌の女性。交渉団のメンバー。クノッソス級の1艦でトワサンガへ向かった地球艦を追う。年若いMSパイロットのロックパイとは恋仲の関係。第23話では自身の指示で出撃させたロックパイの死を感じとり強く後悔すると共に、以降は精神的に不安定となる。第24話でアメリアとの停戦はロックパイの仇討ち後が条件だと述べるも、ドレットに却下される。ユグドラシルの襲撃時には、ロックパイからの教示だと述べていち早く戦線を離脱し、彼女のクノッソスはドレット艦隊唯一の残存艦となった。第25話では停戦降伏を希望する乗員達を抑えてフルムーン・シップの乗っ取りを計画するが、マスクとジット団のMS隊に妨まれて乗艦を撃沈され、半ば錯乱しながら戦死する。
- ロックパイ・ゲティ
- 声 - 平野潤也
- ドレット軍のMSパイロット[34]。金髪の青年。血気盛んで好戦的な性格で、専用のエース機を与えられるなど、エースパイロットとして高い実力を持つ。搭乗機は専用カラーリングのモランとガイトラッシュ。マッシュナーとは恋愛関係で目をかけられている。第23話では、アーミィのブルジン部隊による攻撃から母艦を守るためガイトラッシュで戦い、ベッカーのウーシァや乱入してきたポリジットを撃墜するが、直後にパーフェクトパックを装備したG-セルフに乗機を撃破され、戦死する。
- リンゴ・ロン・ジャマノッタ
- 声 - 浅沼晋太郎
- ドレット軍のMSパイロット[34] で階級は少尉。髪色は薄紫で、スコード教の信者。右目は、普段は前髪で隠れているが、まれに両目とも描かれる場面がある[55]。搭乗機はモラン。第14話でG-セルフに撃墜されかかって投降し、メガファウナの捕虜となる。しばらくの間、艦内独房で拘束された後、トワサンガ到着前後に解放されたが、そのままメガファウナに残りベルリ達に協力する。ラライヤとその事情を知り、ドレット軍の動向自体にも疑問を抱くようになり、正式にメガファウナのパイロットとなる[16]。ラライヤに好意を示し、積極的に守ろうとする。第21話ではスゴッギーに捕獲されたラライヤのネオドゥを助け、第26話ではジュガンの乗るダベーを撃墜した。最終話ではラライヤやメガファウナのクルーらと共にクレッセント・シップの世界一周に同行している。
- ギニアビザウ艦長
- 声 - 増元拓也
- ギニアビザウの艦長。第24話でドレットからの命令を受けた直後にユグドラシルの攻撃を受け、戦死する。
- クノッソス艦長
- 声 - 青山穣
- マッシュナーが乗るクノッソス級の艦長。眼鏡の中年男性。第25話で艦を沈められ彼女と運命を共にした。
本国の関係者
- ガヴァン・マグダラ
- 声 - 稲田徹
- トワサンガ本国の守備隊の「ガヴァン隊」隊長。搭乗機はザックス。彼の率いるMSザックスのみで構成された精鋭部隊は「ザックス兵団」という別称を持つ[12]。シラノ-5内に侵入したクリム達を制圧した。猪突猛進で荒々しい性格。ロックパイに「ならず者」と呼ばれる。第16話でG-セルフを捕縛し爆破しようとしたが、逃げられて反撃を受け、次は第18話にてG-セルフを再捕縛しようと狙った。ドレット軍ではなくトワサンガ本国の守備隊のため、物語の舞台がビーナス・グロゥブや地球に移ってからは出番がなかった。
- フラミニア・カッレ
- 声 - 玉川砂記子
- シラノー5のサウスリングに住む金髪の女性。ラライヤの隣人で、両親の居ないラライヤの姉代わりとなって彼女を育てた。実はビーナス・グロゥブ出身でジット団にも所属する。地球圏の調査のため素性を隠しトワサンガのレジスタンスグループに潜入していた。なお、クレッセント・シップの医師でもある。第19話と第20話では助手のヤーンと共にG-セルフ奪取を試みたが、二度とも失敗する。第21話でクレッセント・シップのロザリオ・テン到着前後に密かに脱出してジット団に合流する。第26話のエピローグでは実は非常に小柄だったことが明かされ、地上を生身で走り喜んでいた。普段はボディスーツを着装している。彼女もビーナス・グロゥブ出身者の一部に発症するムタチオンであった[12][16]。地球には永住せず、ラ・グー総裁の意を受けて地球への大使になると語った。
- ロルッカ・ビスケス
- 声 - 谷昌樹
- トワサンガのレジスタンスグループのリーダーで、レイハントン家の元家臣。レイハントン家に伝わる記録よりYG-111を建造し、ミラジと共にレイハントン・コードも設置した。トワサンガにやってきたベルリとアイーダには出自を教えた。第17話でクンパとなって戻ったピアニ・カルータと会話するが、互いに思惑は量りかねていた。ミラジやフラミニアと共にメガファウナに乗ってビーナス・グロゥブへ旅し、再び地球圏へ戻る。レイハントン家の復興が果たせぬと判断してからは、自身らの生き残りのために、各勢力へのMSの受け渡しを行った[56]。第22話ではジット・ラボ製MSのダハック、トリニティ、MAのダーマなどをアメリア軍に提供することを企画する。第24話では反目しているフルムーン・シップとクレッセント・シップ間を自由に出入りしていると見える描写がある。
- ミラジ・バルバロス
- 声 - 梅津秀行
- トワサンガのレジスタンスグループに所属する男性の元エンジニア。レイハントン家の元家臣。ロルッカと共にG-セルフを建造し、レイハントン・コードを設置した。ロルッカやフラミニアと共にメガファウナに乗り、ビーナス・グロゥブへの往復の旅をした。レイハントン家の復興が果たせぬと判断してからは、自身らの生き残りのために、各勢力へのMSの受け渡しを行った[56]。第24話では反目しているフルムーン・シップとクレッセント・シップ間を自由に出入りしていると見える描写がある。エピローグではクレッセント・シップでの世界一周飛行に同行しており、ローゼンタールと談笑する姿が描かれた。
- ジャン・ビョン・ハザム
- 声 - 山本格
- トワサンガの首相[34]。
ビーナス・グロゥブの人物
ジット団の人物
- キア・ムベッキ
- 声 - 中井和哉
- ジット・ラボラトリィの技術保全局長でジット団のリーダーの男性[34]。金髪。トワサンガのハザム政権からの依頼と自身の技術研究のため、メガファウナを蹂躙しクレッセント・シップを占拠する。第20話でエル艦長を偽の爆弾で脅し進路を変更させ、MSジャイオーンでG-セルフと戦闘するが、その最中ビーム・サーベルでシー・デスクの底に大穴を開けてしまう。第21話ではジャイオーンを大型MAコンキュデベヌスに搭載してG-セルフへ反撃を試みるが、シー・デスクの大穴による住民たちへの被害拡大を鑑みて戦闘を中断、シー・デスクの大穴の栓とするためコンキュデベヌスを自沈させる。クンの乗るジロッドとの2機で大穴は塞がれたが、脱出は叶わず命を落とした。
- 行動に粗野な面もあるがジット団のリーダーとしての人望は厚く、その遺志は残されたジット団メンバーをレコンギスタ作戦の実行へと駆り立てた。
- チッカラ・デュアル
- 声 - 杉浦慶子
- ジット・ラボの研究員兼テストパイロットの女性[34]。搭乗機はジャスティマ[38]。髪色は茶。キア・ムベッキの提唱するレコンギスタ作戦に賛同し、ジャスティマを駆り、切り込み隊長の任を果たした。ムタチオンへの忌避感が人一倍強く、筋トレを趣味として自身の体を鍛え上げており、女にしては筋骨隆々な肉体を持つ。第26話でアメリア艦隊やクリムのダハック、ミックのトリニティと戦うが、クリムの猛攻に敗れ大地に散った。
- クン・スーン
- 声 - 小清水亜美
- ジット団のパイロットの女性[34]。薄紫色の髪が特徴。ジット団のリーダーであるキアに厚い信頼を寄せている。第19話から第21話まではジロッドに、第22話以降はマズラスターに乗る。第26話ではアメリア艦隊やクリムのダハック、ミックのトリニティと戦いトリニティに機体を半壊させられる。その後もなおG-セルフへ挑むが、トラクタービームに捕縛され投降する。直後にベルリのG-セルフとマスクのカバカーリーとの最終決戦を間近で見て、自分を殺そうと迫る相手をも生かそうと尽力するベルリの戦い方に感動する。エピローグではキアの子供を身ごもっていたことが明かされた。
- ローゼンタール・コバシ
- 声 - 諏訪部順一
- ジット団のパイロットの男性[34]。緑色のリーゼントが特徴で、いわゆるオネエ口調で喋る。第26話でギアナ高地でも戦闘を続ける地球人に対し呆れる。エピローグではクレッセントシップでの世界一周飛行に同行していた。搭乗機はズゴッギー。
ヘルメス財団の人物
- エル・カインド
- 声 - 仲野裕
- クレッセント・シップの艦長。メガファウナ一行を快く迎える。第20話〜第21話ではキアに偽の爆弾で脅され、進路をジット・ラボへと変更させられた。第26話エピローグでは、クレッセント・シップによるズッキーニ大統領の襲撃を最初は反対したが、クリムの主張に押し流れてしまった。
- ヤーン・ジシャール
- 声 - 浅沼晋太郎
- フラミニアを慕って彼女を補佐する助手[34]。
- ラ・グー
- 声 - 子安武人
- ビーナス・グロゥブを治める総裁[34]。達観したような態度を見せる人物。
- 近世のフランス貴族風の装束の一見すると若く美しい青年だが、実年齢は200歳近い高齢。ビーナス・グロゥブの住民に発生する「ムタチオン(突然変異)」により、長寿ではあるものの、頭髪はなく非常に小柄でかつ痩せ細っている。通常の衣服の下に「ボディースーツ」と呼ぶ筋肉補強用[27] のパワードスーツを装着することで、身体サイズを補正かつ補強して活動している。ムタチオンをアイーダに晒し、彼女に必要なことを教えた[16]。
その他の人物
- ^ 第2話と第13話はアイキャッチなし。
- ^ 後に全24話の『水星の魔女』が最短話数記録を更新する。
- ^ 引用元で富野はカットに目配りすることを「自分の精液を振り撒く」と卑語を用いた言い回しで表現している[23]。
- ^ 公式ホームページでは「贈った」と書かれているが、ベルリは入隊前なのでまだノレドの物であると第3話で説明された。
- ^ テレビアニメ劇中では「イテッ」(第3話・第14話・第21話・第22話)や「キケン!キケン!」(第9話)、「ハハハハハハ」(第14話)など感情豊かにしゃべることもあるノベルだか、声を担当している高垣彩陽は「今までのハロとは違ってハロビー(ノベル)は表情があり、ロボット的な無機質さを含めつつ、自分なりにこうかな?とイメージした通りに演じたら指摘を受けることなくうまくいったので、その後は、端に映り込んでいたらアドリブを入れたりと自由に演じさせてもらった。」と述べている[25]。ただ、本人はマニーと兼役でノベルを演じることは台本を見るまで知らなかったということも述べている[25]。また、ノベルの声については加工はしていないと述べている[16]。
- ^ 『ガンダム Gのレコンギスタ 完結記念ナイト』にて、「この時彼は無事だったのか?」と質問された際、監督の富野は「彼は殺しても、死なないような男です」と答えた。
- ^ ゲーム『ガンダムトライエイジ』では、巨大化したようなシルエットで機体を包んでその状態で敵機を殴り飛ばす、G-セルフ(トリッキーパック)の必殺技「レコンギスタ・イン・トリッキー」にて使用している。
- ^ ゲーム『ガンダムトライエイジ』では、大型ビーム・サーベルを展開して敵に突進し、すれ違いざまに斬り裂く、G-セルフ(アサルトパック)の必殺技「レコンギスタ・イン・アサルト」にて使用している。
- ^ 劇中では「トラック・フィン」と呼称していたが、1/144スケールプラモデル「HGRC ガンダム G-セルフ(パーフェクトパック装備型)」組立説明書では「トラフィック・フィン」と記述。設定画では「イリュージョン・バード」とも記載されている。
- ^ 劇中では拡散ビームは未使用。切り換えには専用弾のマガジンへの交換が必要。
- ^ ロックパイ機だけではなく、第15話においてラライヤが乗ったリンゴ機が使用する描写がある。
- ^ 資料によっては「トリプレット」とも表記されている。
- ^ 無彩色での保存状態であり、稼働するのかは不明。
- ^ 第13話まで。
- ^ 第14話以降。
- ^ 放映時は松尾衡の単独表記。
- ^ BS-TBSでの本放送途中で実質再放送を行うのは珍しい事例である。
- ^ 放送開始に先駆けて、2015年2月17日 - 2月21日 火曜 - 土曜0:10(月曜深夜 - 金曜深夜)より第1話から第5話までを先行放送(リピート放送あり)。
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