エウゲーニー・ラチョフ エウゲーニー・ラチョフの概要

エウゲーニー・ラチョフ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/20 00:45 UTC 版)

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概要

シベリアのトムスク生まれ。1924年クバン美術師範学校に入学、さらに1928年からキエフ美術大学デザイン学部に入って学び、在学中から挿絵画家として活動を開始した。1997年モスクワで没。

ラチョフの作品には動物が登場する民話や寓話に挿絵を描いたものが多い。

ライプツィヒ国際図書展銀メダル、ロシア連邦共和国人民芸術家など国内外で多数の賞を受賞。

2つの『てぶくろ』

ラチョフの『てぶくろ』として一般に広く知られているのは1950年版(福音館書店、1965年)であるが、ウクライナ民話集『麦の穂』のために新たに絵を描き直した1978年版(ネット武蔵野、2003年)が存在する。この両者は一見すると別人かと思うほど画風が違う。これはラチョフが1970年代初頭の前後で大きく画風を変化させたことが原因である。ラチョフ夫人は、1978年版を「より色彩豊かになり、それまでラチョーフの絵の特徴だった登場人物の黒い輪郭線も消えています。そのうえウクライナの伝統的な装飾模様とも、これまで以上によく合っていました。」と評価する一方で、「どちらの「てぶくろ」にもそれなりのよさがあり」と1950年版と1978年版に優劣はないと言っている[1]

主な作品

参考文献

  • 『幻のロシア絵本1920-30年代』芦屋市立美術博物館、東京都庭園美術館企画・監修、淡交社 ISBN 4473031667
  • 『国立国会図書館国際子ども図書館展示会 ロシア児童文学の世界―昔話から現代の作品まで―』国立国会図書館国際子ども図書館編集、国立国会図書館国際子ども図書館
  • 田中友子「E.ラチョーフ描くふたつの「てぶくろ」をめぐって」『カスチョール』21号2004年3月

  1. ^ 『麦の穂』(ネット武蔵野、2004年)カバー見返しのラチョフ夫人のメッセージ


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