エイリアン (映画)
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登場人物
- アーサー・ダラス(Arthur Dallas)
- 役:トム・スケリット
- ノストロモ号船長。リーダーシップはあるものの、雇用主である会社の命令には良くも悪くも忠実で、そのことが原因でリプリーやパーカーと口論になることもあった。エイリアンを退治する為に自らダクトに潜入する役を買って出るが、狭いダクトの中で身動きに苦心する中、エイリアンに襲われ行方不明となる。
- ディレクターズ・カット版では自爆直前にはまだ生きており、船の下層でブレットと共に繭にされていた。殺してくれとリプリーに懇願し、火炎放射器で焼かれ死亡。
- エレン・リプリー
- 役:シガニー・ウィーバー
- 二等航海士[注 3]・通信士。ダラスとケインが船外にいる場合や彼らが死亡した後は、彼女がノストロモ号の指揮を代行する。ジョーンズという名の猫(船乗り猫)を船内に連れ込んでいる。責任感が強く行動力もあり、乗組員の中で唯一生き残る。シリーズを通じての主人公であるが、本作では最後の生き残りとなって船から脱出する終盤までは主人公らしい描写は少なく、出番も含めてやや控えめに描かれている。
- ジョーン・ランバート(Joan Lambert)
- 役:ヴェロニカ・カートライト
- 二等航海士・操舵手。脱出艇で地球圏へ逃れて救助を待つ計画を提案する。アッシュに襲われたリプリーを介抱し、彼にとどめを刺した。脱出艇の発進準備中にエイリアンに遭遇し、恐怖で身動きが取れなくなったところをパーカーと共に殺された。
- ディレクターズ・カット版では、リプリーが自分達を入船させようとしなかったことに怒り、彼女に掴みかかって平手打ちをするシーンがある。
- サミュエル・ブレット(Samuel Brett)
- 役:ハリー・ディーン・スタントン
- 機関士。パーカーの相棒で、何に対しても「そのとおり(right)」と返すのが口癖で、話し合いの際にもパーカーの意見にこの口癖で追従するか相槌を打つ事しかしない為、リプリーに「まるでオウムね」と呆れられていた。ジョーンズを捜している最中にエイリアンの抜け殻を発見する。その直後に成体となったエイリアンに襲われ連れ去られる[注 4]。
- ディレクターズ・カット版ではダラスと同様に繭にされた姿で発見されるが、もはや原形をとどめておらず、既にエイリアン・エッグになり始めていた。最期はダラスと共に火炎放射器で焼かれた。
- ギルバート・ケイン(Gilbert Kane)
- 役:ジョン・ハート
- 副長、一等航海士。船外活動でエイリアン・エッグに近づき、フェイスハガーに寄生される。最期はチェストバスターにより胸部を食い破られ、エイリアンの最初の犠牲者となる。遺体は宇宙葬にされた。
- アッシュ(Ash)
- 役:イアン・ホルム
- 科学主任、地球への復路に出発する2日前に急遽前任者と交替した。フェイスハガーの分析を行ったほか、エイリアンを発見するための動体探知機(モーション・トラッカー)を作製したが、エイリアンへの対応は常に後手に回り、乗組員たちが命を落とす結果となる。物語終盤でウェイランド・ユタニ社の意を受けたアンドロイドである事が判明、会社の真の目的を知ったリプリーを殺害しようとするも駆けつけたパーカーによって破壊される。修復後に受けた尋問でエイリアンを「生存のため、良心や後悔に影響されることのない完璧な有機体」と称え、最期にリプリー達へ(生存の可能性がない事への)同情の言葉を放つと共に不気味な嘲笑を浮かべて完全に機能停止し、パーカーによって火炎放射器で焼却された。
- 『2』によれば型式は「ハイパーダインシステムズ・120-A/2」。
- デニス・パーカー(Dennis Parker)
- 役:ヤフェット・コットー
- 機関長。黒人。仕事の割に自分とブレットの給料やボーナスが少ないことに不満を抱いており、度々、ダラスやリプリーに対して給料の件で抗議する。相棒のブレットと共に、度々故障や損傷に見舞われたノストロモ号の修理に当たったほか、エイリアンを倒すために即席の火炎放射器を作製するなど、機械全般や兵器の取り扱いにも長ける。脱出の準備中にエイリアンと遭遇したが、ランバートとの距離が近かったために火炎放射器を使う事ができず、彼女を救うために飛びかかったものの、エイリアンの尻尾で叩きつけられた上にインナーマウスで頭部を貫かれて死亡した。
- エイリアン
- 役:ボラージ・バデージョ
- ^ かつて日本の空港などでも、「外国人」の意味で「Alien」という表記が見られたが、次第に「Foreigner」表記に改められていった。
- ^ ソフト等に表示されたあらすじでは「2087年」と誤記されていることが多い。
- ^ 原語でのリプリーの肩書は「Warrant officer」であり、これを訳すと「准士官(准尉)」もしくは「兵曹長」(海兵隊では四等准尉)に相当する軍の階級である。ラストシーンの最終報告では、自らの肩書を「3rd Navigator」と称している。また、航海士としての姿が見られるのは本作のみである。
- ^ ディレクターズ・カット版では次のカットで悲鳴を聞いたリプリーとパーカーが駆けつけるものの、劇場公開版ではすぐに集合シーンに切り替わり、パーカーが皆にエイリアンの急成長とブレットの死を報告している。
- ^ 直径、周囲、距離のいずれなのかは不明。ソフトの日本語吹替では「周囲」となっている。しかし、明らかに小惑星よりはるかに大きい惑星(衛星)サイズであり、設定が矛盾している。
- ^ ただし脱出艇が2隻あるとなると、終盤でリプリーが自爆を解除しようとするシーンや、危険を承知でナルキッソスに戻るシーンが矛盾する(また、仮にナルキッソス一つしかないとしても、全乗組員が脱出艇に乗れないという別の矛盾も発生する)。
- ^ 船級の設定は『2』冒頭の査問会シーンでも登場している。
- ^ 後発の設定であり、劇中には具体的な年代を明記したシーンはない。なおブルーレイ版パッケージ裏の表記では2087年となっている。
- ^ スコットが2年前に監督した『デュエリスト/決闘者』もコンラッドの作品が原作である。
- ^ ウェイランドとなったのは『2』から。
- ^ この構想は、1990年にポール・バーホーベン監督の『トータル・リコール』として結実した。
- ^ オバノンは本作でデス・スター設計図とヤヴィンの戦いのカウントダウン映像のCG製作に携わっている。
- ^ 唐沢俊一による書籍の記述を元に表紙の写真が山口百恵であるという説が広まったが間違いであることを杉村喜光が指摘している[38]。
- ^ ランバートが履いているのは白のパンツにブーツだが、ジーンズとスニーカーになっている。
- ^ ファーストは後にティム・バートン監督『バットマン』(1989年)でアカデミー美術賞を受賞する。
- ^ 公開時のポスターや予告編に登場するエッグはこの当初のデザインを使用している。
- ^ チェストバスターが飛び出してきた際にランバートが悲鳴を上げるシーンは、驚いて転倒する直前のものである。
- ^ ウィーバーも、ナルキッソス内で冷凍休眠を行うために服を脱ぐシーンは、下着姿ではなく全裸で撮影する予定があったことをアクターズ・スタジオのインタビューで語っている。
- ^ 日本語字幕では原語の「Frontier」に「銀河系」という単語をあてているが、「国境」「辺境地帯」とする方が正しい。
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- ^ 石塚倫子 (2002, p. 31)
- ^ 石塚倫子 (2002, p. 26)
- ^ ハロルド・シェクター『体内の蛇 フォークロアと大衆芸術』(吉岡千恵子共訳、リブロポート、1992年)
- ^ a b c 映画秘宝EX(2012)、p.71
- ^ "か弱い存在と位置づけられていた女性が,(中略)アクションの担い手へと立場を変えたのである" 塚本まゆみ (2003, pp. 103–104)
- ^ 石塚倫子 (2002, pp. 31–32)
- ^ 難波江和英/内田樹 『現代思想のパフォーマンス』 松柏社、2000年、96-103頁。ISBN 4-88198-932-4。内田樹『女は何を欲望するか?』角川書店、2008年 ISBN 978-404710090-9、『映画の構造分析』晶文社、2003年 ISBN 978-4794965752 も参照
- ^ ネイサン(2012)、p.136
- ^ “‘Alien’ Series From Noah Hawley in the Works at FX, Ridley Scott in Talks to Executive Produce”. Variety. 2020年12月13日閲覧。
- ^ a b c “『エイリアン』ドラマ版の主人公決定 ─ 『ドント・ウォーリー・ダーリン』シドニー・チャンドラーが抜擢”. THE RIVER (2023年5月2日). 2023年5月16日閲覧。
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