インディアン・スーパーリーグ インディアン・スーパーリーグの概要

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インディアン・スーパーリーグ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/31 07:09 UTC 版)

インディアン・スーパーリーグ
加盟国 インド
大陸連盟 AFC
創立 2013年10月21日[1]
参加クラブ 12
リーグレベル 第1部
下位リーグ Iリーグ[2]
国内大会 デュランド・カップ英語版
スーパーカップ英語版
国際大会 AFCチャンピオンズリーグ
最新優勝クラブ ATKモフン・バガン (1回目) (2022-23)
最多優勝クラブ ATK (3回)
公式サイト indiansuperleague.com
2023–24英語版

概要

スーパーリーグの創設

リライアンス・インダストリーズ社(石油やガス開発などの事業を手がける国内最大の企業)、 IMG社(世界でスポーツ事業を展開するアメリカの企業)、そしてスター・インディア社(インド最大のテレビ局)の3社と、AIFF(全インドサッカー連盟)によって2013年10月21日に創設された。最初のシーズンは8チームが参加して2014年10月12日に開幕し、12月20日に終了する[3]。後述するIリーグとの統合問題なども抱えながら、2017シーズンには2チームが新たに参加し、10チームでの大会になり試合数も増加した。

インドではこれまでIリーグが存在した(スーパーリーグ発足後も引き続き存続)が、新リーグは2026 FIFAワールドカップサッカーインド代表を出場させることを目標に、更なるサッカー文化改革の推進を目指して発足したものである。国際的なスポーツマン・芸能人のマネージメントを引き受けるIMGや、インド最大のエンターテインメント企業であるSTARとのタイアップを図ることで、国技であるクリケットに次ぐインド国民が熱狂するスポーツエンターテインメントの確立を目指している。そのため現地インド人の選手を育成するだけでなく、世界の主要リーグで活躍した選手を助っ人として参戦させることが構想されている[4]

Iリーグとの統合問題

FIFAは原則1国1リーグ制を定めており、インドに関しては先に発足しているIリーグが公認のリーグとされていた。そのため、ISLにはAFCチャンピオンズリーグなどの出場権は与えられることはなかった(後述)。だが、ISLが初年度から観客動員数などに於いて商業的に一定の成功を収めたため、Iリーグとの統合の議論がなされることになった[5]。しかし、統合後におおよそISLが1部リーグ、Iリーグが2部と言う扱いになることに対するIリーグ側からの反発や、資金力の圧倒的な差が埋まらないため、2017年時点では統合には至っていなかった。その中でも、2016-17シーズンまでIリーグに所属していたベンガルールFCは、スポンサーの力が大きいことやインドのスター選手、スニル・チェトリを抱えるなどの理由で翌シーズンよりISLに移籍することとなった。全体的な統合に向けてはまだ課題が山積している。

全インドサッカー連盟は2019年10月26日に、両リーグの今後の扱いについて、AFCに提示した以下の案が認められたと発表した[6]

  • 2020-21シーズンに、クラブライセンス要件を満たした最大2チームをIリーグからISLに参入させる。
  • 2022-23・2023-24シーズンに、クラブライセンス要件を満たした最大1チームをIリーグからISLに参入させる。
  • 2024-25シーズンに2リーグの並立を解消し、またISLからも降格を行うよう変更する。
  • AFC主催大会の出場権(後述)についてはこの時点では、引き続き、ISL優勝チームがAFCチャンピオンズリーグプレーオフに、Iリーグ出場チームがAFCカッププレーオフに出場するものとした。

AFC主催大会の出場権

2014年の創設以降、アジアサッカー連盟(AFC)が主催するAFCチャンピオンズリーグ (ACL) やAFCカップなどの大会への出場権はISLでは得られなかった。しかし、ISLもこれらの大会への出場資格となるよう全インドサッカー連盟がAFCに提案、これをAFCが認可した為、ISLの優勝チームがAFCカップの予選に出場できることとなった(AFCカップ2019より。ISLのシーズンとしては2017-2018シーズンの成績)。2019年12月、ACLの出場枠が2021年大会から40チームに拡大されることに伴い、ISLのクラブにも自動出場枠が1枠振り当てられることとなった[7]。レギュラーシーズン1位のチームはACLのグループステージに、2位のチームはAFCカップのグループステージにそれぞれ進出する。なお、この変更により、Iリーグ優勝チームはACL予選プレーオフへの出場権を失い、代わりにAFCカップグループステージへの出場権が与えられることとなった[8]

所属クラブ

2020-21シーズン
クラブ名 ホームタウン ホームスタジアム 収容人数 加盟年
オディシャFC オリッサ州ブバネーシュワル カリンガ・スタジアム 15,000 2014
ケーララ・ブラスターズFC ケーララ州コーチ ジャワハルラール・ネルー・スタジアム 60,500 2014
FCゴア ゴア州マーガオ ファトルダ・スタジアム 19,000 2014
チェンナイインFC タミル・ナードゥ州チェンナイ ジャワハルラール・ネルー・スタジアム 40,000 2014
ノースイースト・ユナイテッドFC アッサム州グワーハーティー インディラ・ガンディー陸上競技場 25,000 2014
ムンバイ・シティFC マハーラーシュトラ州ムンバイ ムンバイサッカー場 18,000 2014
ジャムシェードプルFC ジャールカンド州ジャムシェードプル JRD・タタ・スポーツコンプレックス 40,000 2017
ベンガルールFC カルナータカ州バンガロール シュリー・カンティーラヴァ・スタジアム 24,000 2017
ハイデラバードFC テランガーナ州ハイデラバード G.M.C. バラヨギ・アスレチック・スタジアム 30,000 2019
ATKモフン・バガンFC 西ベンガル州コルカタ ソルトレイク・スタジアム 85,000 2020
SCイースト・ベンガル 西ベンガル州コルカタ ソルトレイク・スタジアム 85,000 2020

脱退したクラブ

クラブ名 ホームタウン ホームスタジアム 収容人数 加盟期間
ATK 西ベンガル州コルカタ ソルトレイク・スタジアム 85,000 2014-2020
FCプネー・シティ マハーラーシュトラ州プネー ベルエワディ・スタジアム 9,110 2014-2019



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