アンタッチャブル (映画)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/03 05:20 UTC 版)
スタッフ
- 監督:ブライアン・デ・パルマ
- 製作:アート・リンソン
- 脚本:デヴィッド・マメット
- 音楽:エンニオ・モリコーネ
- 撮影:スティーヴン・H・ブラム
- 編集:ジェリー・グリーンバーグ
- 衣装:ジョルジョ・アルマーニ
- 配給:パラマウント映画
地上波放送履歴
回数 | テレビ局 | 番組名 | 放送日 | 吹替版 |
---|---|---|---|---|
初回 | フジテレビ | ゴールデン洋画劇場 | 1990年10月13日 | フジテレビ版 |
2回目 | 1992年9月26日 | |||
3回目 | 日本テレビ | 金曜ロードショー | 1994年1月14日 | |
4回目 | フジテレビ | ゴールデン洋画劇場 | 1996年12月14日 | |
5回目 | テレビ朝日 | 日曜洋画劇場 | 1998年11月29日 | テレビ朝日版 |
6回目 | フジテレビ | ゴールデン洋画劇場 | 2001年6月23日 | フジテレビ版 |
7回目 | テレビ東京 | 木曜洋画劇場 | 2003年4月3日 | テレビ東京版 |
8回目 | 2007年3月15日 | |||
9回目 | 午後のロードショー | 2018年3月6日[6] | ||
10回目 | 2021年4月28日[7] |
実話との相違点
- エリオット・ネスは実在の人物であるが、その実像は映画やテレビで描かれてきたものとは大きくかけ離れている。これは晩年に多額の借金で苦しんでいたネスが、自叙伝をドラマチックに仕上げたためである。事実は当時、連邦政府から“国家の敵No.1”とされたカポネ摘発のための任を受けた司法省の検事、ジョージ・ジョンソンが、所得税法違反と禁酒法違反の2つのルートでカポネを挙げようと考え、目立ちたがり屋のネスを禁酒法チームの捜査主任に抜擢したのであるが、実際は脱税での摘発が本命で、ネスを囮に使ったのが真相であると云われる。
- アンタッチャブルのメンバーは、映画ではネスが3人を選んでいるが、実際は財務省が任命した11人の役人であった。
- 映画には妻子ある人物に描かれているが、現実には彼が家族を持ったのはカポネの逮捕の後である。
- カポネ傘下の酒醸造所を摘発しているが、銃撃戦を交えたり、メンバーが殺されたこともない。
- 自伝にも銃撃戦の描写があるが、メンバーは「一度も銃を撃つことはなかった」と証言している。実際のネスのチームは誰も喪うことなく職務を全うしている(ただし、正式メンバーでないネスの運転手が殺されている)。
- 誰も買収には応じなかったとされているが、実際はメンバーの数人は買収されていた。
- 映画では、脱税での立件もネスが主導しているが、実際は脱税チームが起訴したもので、ネスの禁酒法違反容疑での立件は見送られている。
- ネスが生のカポネを目にしたのは、法廷での審理が初めてである。
- フランク・ニッティは映画中では死ぬことになっているが、実際は逮捕・収監されたカポネの跡を継いでボスになり、1943年に逮捕される恐怖から自殺している[8]。
トリビア
- フランク・ニッティは当初はアンディ・ガルシアが演じる事になっていたが、ガルシアの演技力の高さからアンタッチャブル側のジョージ・ストーン役へと変更となり、ビリー・ドラゴがニッティ役へとなった。
- シカゴ・ユニオン駅でのカポネ一派との銃撃戦において、『戦艦ポチョムキン』の有名なオデッサの階段のシーンが引用されており、公開当時から話題になった。なお、デ・パルマによるともともと引用する気はなく、列車を舞台にした大がかりなアクションシーンを撮ろうとしたが、予算がなくなったので仕方なく「階段落ち」を思いついたとのこと。
- 当初アル・カポネは制作会社の意向によりボブ・ホスキンスが演じる予定であったが、監督のパルマがカポネ役にデ・ニーロを強く推した。デ・ニーロは他のキャストと異なり、スケジュールが多忙で最短で出演シーンの撮影を行った、またデ・ニーロは頭髪を剃りアル・カポネを演じた。体重は直後に別の映画出演が決まっていたので太るわけにいかず、ボディスーツを着用したが、顔だけは太らせて撮影に挑んだ。
- 007シリーズ以降のショーン・コネリーはヒット作に恵まれないスランプ状態で、マネージャーは当時新人だったドルフ・ラングレンのマネージメントを兼任し高額なデニーロに反してギャランティが低く抑えられていたが、本作でアカデミー助演男優賞を受賞したことを切っ掛けにその後も長く活躍することになった[9]。
注釈
- ^ 2018年1月22日放送されたもの。
出典
- ^ “The Untouchables (1987) - Financial Information” (英語). The Numbers. 2020年11月7日閲覧。
- ^ “The Untouchables” (英語). Box Office Mojo. 2010年2月9日閲覧。
- ^ 『キネマ旬報ベスト・テン85回全史 1924-2011』(キネマ旬報社、2012年)460頁。
- ^ “米タイムアウト・シカゴ誌選出「ギャング映画ベスト50」”. 映画.com. (2015年3月22日) 2020年11月7日閲覧。
- ^ “アンタッチャブル30周年記念ブルーレイTV吹替初収録特別版(初回生産限定)”. パラマウント映画. 2020年11月7日閲覧。
- ^ 午後ロード「アンタッチャブル」アカデミー賞助演男優賞受賞!傑作アクション(外部リンク)
- ^ 午後エンタ 午後ロード「アンタッチャブル」ギャング映画の傑作!(外部リンク)
- ^ 「映画になった奇跡の実話」 鉄人ノンフィクション編集部
- ^ “ドルフ・ラングレンが明かす、シルベスター・スタローンと再戦を決意した“炎の友情””. 映画.com. (2018年12月11日) 2020年11月7日閲覧。
- ^ “The Untouchables (1987)” (英語). Rotten Tomatoes. 2020年11月7日閲覧。
- ^ “The Untouchables Reviews” (英語). Metacritic. 2020年11月7日閲覧。
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