アレックス・デボン アレックス・デボンの概要

アレックス・デボン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/03/18 16:12 UTC 版)

アレックス・デボン
2009年 イギリスGP
グランプリでの経歴
国籍 スペイン
活動期間 1998年 - 2010年
チーム アプリリアホンダFTR
レース数 152
チャンピオン 0
優勝回数 2
表彰台回数 7
通算獲得ポイント 822
ポールポジション回数 4
ファステストラップ回数 3
初グランプリ 1998年 250cc マドリードGP
初勝利 2008年 250cc フランスGP
最終勝利 2008年 250cc チェコGP
最終グランプリ 2010年 Moto2 バレンシアGP
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経歴

何度かのワイルドカード参戦を経験した後、2000年よりアプリリアを駆ってロードレース世界選手権250ccクラスにフル参戦を開始した。6年間戦ったが成績は伸び悩み、2006年からはアプリリアのテスト兼リザーブライダーを務めることになった。何戦かにワイルドカード枠から出場し、2006年のカタルーニャGP2007年のチェコGPでは暫定ポールを獲得[1][2]2007年最終戦バレンシアGPでは自身初となる3位表彰台を獲得するなど力強い走りを見せ、2008年にはロータス・アプリリアチームからフル参戦復帰を果たした[3]

2008年開幕戦カタールGPでは自身初のポールポジションを獲得し[4]、決勝でもトップを走行していたが、ファイナルラップのバトルに敗れて4位に終わった[5]

第5戦フランスGPではウェットコンディションでのスタートとなり、周りのライダーがインターミディエイトタイヤ等を選択する中、デボンはドライタイヤでスタートした。この作戦が大当たりとなり、ライバルが急速に乾く路面に苦しむ中、デボンは大きなリードを築き、グランプリ参戦112戦目にして初優勝を果たした[6]。序盤のウェット路面をドライタイヤで走行できたのは、アプリリアがMotoGPクラス復帰に備えて開発を進めているトラクションコントロールシステムを搭載していたからでは、という推測がなされた[7]

その後デボンは第12戦チェコGPで2勝目を挙げ、これまでで自己最高となるシリーズランキング4位に入った。

2009年はブルセンスチームに移籍し、250ccクラスフル参戦足掛け10年目のシーズンを迎えた。第9戦ドイツGPで2位に入ったのが唯一の表彰台となり、勝利を挙げることはできずシリーズランキングは10位に終わった。最終戦バレンシアGPでは予選でトップタイムを出した直後に転倒し負傷、ポールポジションを獲得しながらも決勝は欠場となってしまった。

2010年アジョ・モータースポーツチームから参戦枠を譲り受け、デボン自らが結成した新しいチーム「アエロポルト・デ・カステロ・アジョ」から、FTRモトのシャシーで250ccクラス後継のMoto2クラスに参戦した[8]開幕戦カタールGPでは2位表彰台に立つ幸先の良いスタートを切ったが、その後は転倒を繰り返して右鎖骨を3度も骨折するなど怪我に苦しむことになった。このシーズンの閉幕後、デボンは現役引退を発表した[9]

引退後の活動

2011年シーズンよりデボンはチームの運営に集中することとなる。Moto2チームの代表として、自らの後継者にはイギリスのケビン・コフランを参戦させる[9]

ロードレース世界選手権 戦績

シーズン クラス バイク 出走 優勝 表彰台 PP ポイント 順位
1998年 250cc ホンダ 1 0 0 0 - -
1999年 250cc ホンダ 3 0 0 0 - -
2000年 250cc アプリリア 16 0 0 0 33 15位
2001年 250cc アプリリア 16 0 0 0 60 11位
2002年 250cc アプリリア 16 0 0 0 72 11位
2003年 250cc ホンダ 15 0 0 0 81 11位
2004年 250cc ホンダ 15 0 0 0 82 12位
2005年 250cc ホンダ 16 0 0 0 67 12位
2006年 250cc アプリリア 5 0 0 0 50 13位
2007年 250cc アプリリア 4 0 1 0 27 18位
2008年 250cc アプリリア 16 2 4 2 176 4位
2009年 250cc アプリリア 15 0 1 2 101 10位
2010年 Moto2 FTR 14 0 1 0 73 16位
合計 152 2 7 4 822



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