開口数

デジタル大辞泉

かいこう‐すう【開口数】

読み方：かいこうすう

光学顕微鏡の対物レンズの解像力を示す量の一。光軸上の物体からレンズの有効半径を見る角の正弦と、物体の存在する媒質の屈折率との積。この値が大きいほど解像力がよい。NA（numerical aperture）。

FA用語辞典

開口数

読み方：カイコウスウ
【英】：numerical aperture

関連するカテゴリ：

フィールドネットワーク機器

光源から光ファイバへ入射可能な、最大の角度の正弦値のこと。

光・電子デバイス用語集

開口数

→NA

生物学用語辞典

開口数

英訳・(英)同義/類義語：numerical aperture, Numerical aperture, microscope lens

光学顕微鏡のレンズにおける分解能の指標となる数値。

「生物学用語辞典」の他の用語

実験方法装置単位など：

重量モル濃度  銀イオン染色  閃光光分解  開口数  間充ゲル  間接免疫蛍光法  間接酵素抗体法

ウィキペディア

開口数

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2018/07/10 03:29 UTC 版)

レンズの分野の開口数（かいこうすう、numerical aperture, NA）は、レンズの分解能を求めるための指標である。

開口数の値が大きい方が明るさを取り込めるため、基本的には値が大きい方がいい。

$NA=n_{1}\sin \theta _{1}=n_{2}\sin \theta _{2}$

開口数 NA は、物体から対物レンズに入射する光線の光軸に対する最大角度を θ、物体と対物レンズの間の媒質の屈折率を n （レンズの屈折率ではないので注意）として、次の式で表される。

$NA=n\sin \theta$

ジョン・ウィリアム・ストラットの理論によると、光学機器の分解能は、対物レンズの開口数と、見ている光の波長で決まる。波長を λ とすれば、2つの点光源の分解能 δ は

$\delta ={\frac {0.61\times \lambda }{NA}}$

で表される（本来は係数が0.61ではない場合もあるのだが、代表的数値として通常用いる）。分解能は波長に比例し、開口数に反比例する。

焦点深度 d は

$d={\frac {\lambda }{NA^{2}}}$

である。焦点深度は、波長に比例し、開口数の2乗に反比例する。

関連項目

• 分解能
• F値
• ジョン・ウィリアム・ストラット (第3代レイリー男爵)
• 液浸
• ソリッドイマージョンレンズ