石油エーテルとは? わかりやすく解説

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せきゆ‐エーテル【石油エーテル】

読み方:せきゆえーてる

工業用ガソリン一種石油蒸留して沸点セ氏3060度で得られる引火しやすい無色液体ヘキサンなどを主成分とし、エーテルによく溶ける溶剤用いる。


石油エーテル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/02/05 05:47 UTC 版)

石油エーテル(せきゆエーテル、petroleum ether)とは、石油の低沸点留分の一種である。ほぼ無色透明の液体であり、溶剤として広く用いられている。水に不溶である。名称に「エーテル」が含まれているが、化学種としてのエーテルは含有していない。強い揮発性と引火性があり、消防法危険物の第四類第一石油類に指定されている[1]

成分・性質

ISOJISで若干異なるものの、概ね60度以下の低沸点留分を指す。

  • ISO 6353-3による定義
    • 密度(20 ℃) - 0.644 - 0.655 g/ml
    • 留分(40 - 60 ℃) - 90 vol% 以上
  • JIS K8593による定義
    • 密度(20 ℃) - 0.620 - 0.660 g/ml
    • 留分(30 - 60 ℃) - 90 vol% 以上

主成分はペンタンであり、イソペンタンヘキサンなど他の低級脂肪族炭化水素との混合物である。化学的性質は主成分であるこれら炭化水素に近いものとなる。

用途

研究室レベルではクロマトグラフィーの展開溶媒として用いられているが、日本ではヘキサンが用いられることが多い。また工業用としては洗浄用として利用されている。

石油エーテル可溶分として、界面活性剤等に含まれる不純物を抽出し、純度を確認するのに用いられる(界面活性剤・石油エーテル・水の3つを混合して分液ロートで振り混ぜると、界面活性剤は水層に、油脂などの不純物は石油エーテル層に溶解するので、分離した石油エーテル層から溶媒を除去した質量を測定することにより、不純物を定量できる)。

脚注


「石油エーテル」の例文・使い方・用例・文例

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