ロールオーバーバー
クルマが転覆したときに、屋根がつぶれて生存空間がなくなるのを防ぐため、パイプ材などでセンターピラー付近の室内壁に沿って取り付けたアーチ状の補強フレームである。転覆機会の多いレーシングカーに装備されたのが始まりで、ピックアップ車の荷台最前部に取り付けているものもある。一般車の場合は、室内に取り付けると居住空間を損なうので、センターピラーとルーフボディに代用させるべく構造が工夫されている。コンパーチブルタイプのクルマでは、リヤシートバックの背後にロールバーを設ける。通常は後方視界の邪魔にならないよう低く格納しておき、転覆が始まるとロールレートセンサーや加速度センサーなどの情報によってECU(電子制御ユニット)が危険と判断し、ロールバーを立ち上げる電子制御システムもある。
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