トーンポリシング
「トーンポリシング」とは、問題を提起した人の発言に対して、その発言や主張の内容(が妥当かどうか)は度外視して、発言者の態度・論調・ものの言い方を非難・批判するような振る舞いのことである。論調(トーン)という非本質的な部分に難癖をつける論点のすり替え。
「トーンポリシング(tone policing)」は「論調(tone)を取り締まる(police)こと」という意味の英語表現である。英語圏でも用いられる表現であり、和製英語ではない。
「ポリシング」は「polishing(研磨)」ではなく「policing(治安維持に動く)」ということである。いうなれば「トーンポリシング」は通俗的にいえば「論調警察」のような意味合いの表現である。
トーン・ポリシング
(tone policing から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/01 21:04 UTC 版)
トーン・ポリシング (英語: tone policing) とは、発言の内容ではなく、それが発せられた口調や論調を非難することによって、発言の妥当性を損なう行為[1]。特に、怒りを伴う発言に対する、冷静さや落ち着きの欠如を非難する行為を指すことが多い。
- ^ 和泉悠『悪口ってなんだろう』2023年、ちくまプリマー新書、18頁
- ^ a b c Poland, Bailey (2016). Haters: Harassment, Abuse, and Violence Online. University of Nebraska Press. p. 46. ISBN 9781612348728
- ^ Bybee, Keith (2016). How Civility Works. Stanford University Press. p. 30. ISBN 9781503601543
- ^ Chhokra, Shubhankar (2016年4月8日). “The Myth of Tone Policing”. The Harvard Crimson. 2018年4月26日閲覧。
- ^ Rebecca Vipond Brink (2014年9月7日). “Calling Out Tone-Policing Has Become Tone-Policing”. 2016年11月18日閲覧。 [リンク切れ]
- ^ Chhokra, Shubhankar (2016年4月8日). “The Myth of Tone Policing” 2019年12月10日閲覧。
- ^ “In Defense Of The Tone Argument”. The Good Men Project. 2024年6月2日閲覧。
- 1 トーン・ポリシングとは
- 2 トーン・ポリシングの概要
- 3 関連項目
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