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sceana

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2015/11/01 18:05 UTC 版)

sceana
(シーナ)
別名 SCEANA
s FRANKEIN 69
S69
死異汝
SCEANA-417-しいな
出生 11月1日
出身地 日本 京都府
ジャンル ロックパンク・ロックハードコアインダストリアルノイズコア
職業 ボーカリスト
作詞家作曲家
担当楽器 ボーカル、Noise
活動期間 1987年 -
共同作業者 かまいたち
しいなもんきい
幻覚アレルギー
OCTOPUS CULT
alien 9 ball
THE SPLATTERS

sceana(シーナ 、11月1日[1] - )は、日本の男性ボーカリスト作詞家作曲家ロックミュージシャン京都府出身。

来歴

  • DEATH BLOWを経て、1987年にかまいたちに加入、インディーズで活動。
  • 1989年、かまいたち1stアルバム「いたちごっこ」(フリーウィル)リリース。
  • 1990年、かまいたちのボーカリストとしてバップよりメジャーデビュー、メジャー初アルバム「はちゃめちゃ狂」をトイズファクトリーよりリリース。同年、“しいなもんきい”(死異汝紋危異)としても活動、バンドしいもんきい(死異紋危異)とSCEANA(死異汝)が合体したライブバンドである。
  • 1991年9月6日渋谷公会堂ライブをもってかまいたち解散。同年、元かまいたちのKAZZY(Guitar)と幻覚アレルギー結成。正式メンバーはSCEANA(Vocal)とKAZZY(Guitar)の2人で、BassとDrumsにサポートメンバーを迎えての形態で活動。
  • 1992年、古巣のフリーウィルから幻覚アレルギー1stアルバム「MOUTH TO MOUTH」リリース。
  • 1994年、幻覚アレルギー アルバム「PSYCHE:DELIC」をビクターエンタテインメントよりリリースしメジャーデビュー。
  • 1996年、レーベル「OLD FASHION」設立。
  • 1997年、幻覚アレルギー、活動休止。
  • 1998年、OCTOPUS CULT 1stアルバム「SMASHING PEACEFUL SOCIETY」を徳間ジャパンよりリリース[2]しメジャーデビュー。実兄のNAOKI(デカメロン)と結成したバンドである。NAOKIとは後にalien 9 ballでも共にすることになる。
  • 2000年、alien 9 ball結成。
  • 2002年、alien 9 ball 1stアルバム「7.3.1.september」(black lagoon records)リリース[3]
  • 2006年12月3日、「幻覚アレルギー 最終公演」目黒鹿鳴館ライブ(KAZZY不参加)を行った。正式メンバーはシーナのみで、ギターはサポートを迎えて行われた。
  • 2007年、幻覚アレルギーのライブDVD「THE ILLUSION ALLERGY」などDVDタイトル3作をオンラインショップ徳間商店[4]でリリース。この時までに表記を小文字のsceanaへとしている。
  • 2008年、翌春から始動すべくニューバンド結成、当時の名称は脳内出血(後のTHE SPLATTERS)。
  • 2010年、THE SPLATTERS始動、1stアルバム「脳内出血」(413TRACKS)リリース[5]
  • 2013年5月4日、目黒鹿鳴館で開催されたblack lagoon records presents 復興支援GIG vol.2 One Night Stand !に出演し一夜限りのalien 9 ballライブを行った。
  • 2015年6月10日、幻覚アレルギーのアルバム2枚、「PSYCHE:DELIC」「「D」のススメ」がMEG-CDで再発[6]
  • 2015年10月12日、Shinjuku BLAZEで一夜限りのかまいたちライブ(ゲストギター 屍忌蛇)を行った[7][8]

人物

シーナは、アーティスト名をバンドごとに変える傾向にあるため、複数のアーティスト名、及び、作品クレジット名を持つ。かまいたちではSCEANA-417-しいな(後にSCEANAに変更)、しいなもんきい(死異汝紋危異)では死異汝、幻覚アレルギーではSCEANA(後に最終公演ではsceanaに)、OCTOPUS CULTではSECANA、alien 9 ballではS69(後にs FRANKEIN 69に)、THE SPLATTERSからはsceanaである。

それらのバンドのボーカリストを務めるだけでなく楽曲のほとんどの作詞を行っている(作曲も共作で担うことがあり、単独作曲あり)。そのため、作品へのクレジット記載名やJASRACなどの著作者名などにも上記の複数の名義で登録されているためとても分かりにくいのだが全て同一人物である。

2015年10月12日かまいたちライブでは、DEAD.LEE.MOGWAI(Bass)がクレクレMOGWAI、KENZI(Drums)がCRAZY DANGER NANCY KENchanとしてかまいたち黄金時代のアーティスト名でステージに立ったのと同様にSCEANAとしてステージに上がった。

1997年の幻覚アレルギー活動休止後、シーナは、DECAMERON(デカメロン)のボーカリストとして活動していたNAOKIとOCTOPUS CULT(オクトパスカルト)を結成、1998年に徳間ジャパンよりメジャーデビュー。このバンドではシーナがボーカルでありNAOKIはギタリストとして参加、ベースはしいもんきい(死異紋危異)のYAYOI、ドラムはDECAMERON(デカメロン)のTAKE。後のバンド、alien 9 ballでも同様にシーナがボーカリストで、NAOKIはギタリストを務めることとなる。シーナはしいもんきい(死異紋危異)時代のYAYOIと当時一緒にしいなもんきい(死異汝紋危異)というライブバンドで共にしている。しいなもんきい(死異汝紋危異)はインディーズ作品でデモテープを残した(オムニバスライブビデオにも出演)。というように、OCTOPUS CULTは、フリーウィルで活動したバンド群、幻覚アレルギー、DECAMERON、しいもんきいのメンバーにより結成、活動したバンドである。

シーナはNAOKI(デカメロン)の実弟であり、OCTOPUS CULTとalien 9 ballは兄弟2人が所属したバンドとなる。alien 9 ballではNAOKIもシーナと同様にアーティスト名を変えて活動。NAOKIがボーカリストを務めるDECAMERON(デカメロン)は、シーナがかまいたちや幻覚アレルギーでインディーズ時代に活動したレーベル、フリーウィルで同じ時代に活動したバンドであり、フリーウィルにも兄弟2人が別々のバンドながら所属した。alien 9 ballとDECAMERON(デカメロン)は2013年5月4日目黒鹿鳴館で対バンすることとなる。

OCTOPUS CULTを経てalien 9 ball(エイリアン・ナイン・ボール)を結成。alien 9 ballはそれが正式名であり作品でもそう表記されるが、メディアやメンバーなどによりエイリアン9ボール、alien9ball、alien(9)ball、a9bと書かれることがあるが便宜上や愛称によるものでそれらは同一バンドである。シーナとOCTOPUS CULTで一緒だったYAYOIもアーティスト名を変えて同バンドに参加。alien 9 ballはOCTOPUS CULTと共通するメンバーがいるもののコンセプトやヴィジュアル、音楽性が異なる全く別物のバンドである。メンバーは、S69(Vocal)、empire king(Guitar)、shu=buccialatty(Guitar)、type-d(Bass)、Dr.AFOK(Drums)。2002年に1stアルバムをblack lagoon recordsからリリース。その後、Bassは卍Monkeyになり、新たにDJが加わる形態となった。2006年6月にはAIONらと共にトリビュートオムニバスアルバム「THEME FOR THE WILD WEST」に参加している。

2006年12月3日、「幻覚アレルギー最終公演」ライブを行う。KAZZY(Guitar)不参加により正式メンバーはシーナ(Noise)のみとなり、サポートに、d.d.f.(Guitar)、Tetsu(Bass)、Nob(Drums)、pasta$hedgehog(DJ)を迎えて5人編成で行われた。ちなみに、Tetsu(Bass)はサポートながら、幻覚アレルギーの始動時からのオリジナルメンバーである。このライブの模様は2007年にライブDVD「THE ILLUSION ALLERGY」としてリリースされた。また、VHSのみでのリリースとなっていたライブビデオ「DANCE MACABRE SHOW」 をDVD化リリース。ソフト化されていなかった、京都MUSE HALL公演などを中心にBOLLOCKS TO EVERYONE TOURを収録したライブDVD「BOLLOCKS TO EVERYONE」(ライブCD付き)も初リリースされるなどの新たなリリースが、シーナが幻覚アレルギー復活&最終公演を行ったことによってもたらされた。

2010年9月にTHE SPLATTERSアルバム「脳内出血」をリリースした413TRACKSは、シーナが幻覚アレルギーで活動を共にした元BELLZLLEBのTETSU(TETSU666)によるレーベルである。アルバム「脳内出血」はディスクユニオンで2010年9月1日に先行発売され、同月29日に一般流通発売、及び、配信[9]開始。リリース時メンバーは、sceana(Noise)、KOЯO(Guitar)、FATHER LANKESTER MERRIN(Bass)、NOB(Drums)、PA$TA(Dj)。Drumsはシーナが幻覚アレルギー(1996年~活動休止,2006年最終公演)とalien 9 ballで活動を共にしたメンバーで、DJもalien 9 balと幻覚アレルギー(2006年最終公演)で一緒に活動したメンバーである。なお、アルバム「脳内出血」には収録されていないが、「枯山水」「Humpty Dumpty」「ナックルダスター」「MUЯDER Fes」などライブで演奏されているアルバム未収録曲が存在する。

シーナは、1989年のエクスタシーレコード主催エクスタシーサミットにゲスト出演し、HIDEX)ボーカルのセッションバンドにコーラス参加、アンコールの無敵セッションでもコーラス参加出演した。自らが所属したフリーウィルのみならずエクスタシーレコードのバンドたちと交流を持ち、東京ヤンキースZI:KILLの楽曲作品などにコーラスで参加している。また、シーナは幻覚アレルギー時代にはKEN(元ZI:KILL)の事務所[10]に1996年~1997年に所属し活動したことがあり、1996年2月リリースのKEN(元ZI:KILL)プロデュースによるアルバム「「D」のススメ」を制作、同時期にその事務所に所属していたD.I.E.(当時GLAYサポート、後のhide with Spread Beaverメンバー)も編曲で同アルバムに参加している。

かまいたちではKENchan(Drums)がリーダーを務めるバンドに途中加入での活動となったが、幻覚アレルギーからはシーナを中心に結成、活動したバンド群で、OCTOPUS CULTの後はインディーズに活動の場を移し、alien 9 ballは覆面(マスク)、THE SPLATTERSではスプラッターがそれぞれのコンセプトとなっており、ライブにもヴィジュアルを反映。アーティスト名も違うことがあるなども伴って、それ故に途中からシーナの動きは分かりにくく、複数のバンド結成メンバーが中心人物シーナの人脈や交流による流れもありバンド単体ごとよりもシーナを軸にして見ていかなければ分かりにくい傾向にある。

シーナはかまいたちのボーカリストとしてシーンに出現して以降、自身の幾つものバンドの活動においてメジャー、インディーズに関わらず、世に出してきた音源や映像作品、ライブなどに見られるように、歌詞、ヘアスタイルやメイク、ファッションなどのヴィジュアル、ライブパフォーマンスなどに、自身の前衛的な感性をそれぞれのバンドに投影し表現し続けてきたボーカリスト、及び、フロントマンであり、音楽誌[11][12]に度々取り上げられてきたなどヴィジュアル系シーンにおいて存在感を放ってきたことが伺える。また、別アーティスト名での覆面バンド活動をしたことがあったり、ライブ開催は突然発表される傾向で、2015年10月12日のかまいたち復活ライブも突如のことであり神出鬼没な人物である。かまいたち復活ライブで、シーナは「かMARCH」「自由の女神」「TOY DOLL(S)]「I LOVE YOU」を歌った[13]

バンド歴

  • EXECUTION
  • DEATH BLOW
  • かまいたち
  • しいなもんきい
  • 幻覚アレルギー
  • OCTOPUS CULT
  • alien 9 ball
  • THE SPLATTERS

ディスコグラフィ

かまいたち
1987年加入、作品はデモテープ「独罰主義」(1988年5月)からシーナ。
しいなもんきい
  • デモテープ
    • DIE ON ONE'S FEET / SENS OF PLESURE (インディーズ) 2曲入り
  • オムニバスライブVHS
    • 京都狂奏舞踏会(インディーズ)
幻覚アレルギー
全ての作品にシーナが参加。
OCTOPUS CULT
  • アルバム
    • SMASHING PEACEFUL SOCIETY(1998年2月25日 TOKUMA JAPAN COMMUNICATION)
    • deadstock phantom(1998年8月26日 TOKUMA JAPAN COMMUNICATION)
    • outlet monster(1998年9月23日 TOKUMA JAPAN COMMUNICATION)
    • 神風ブルース(1999年9月30日 black lagoon records)
alien 9 ball
  • アルバム
    • 7.3.1.september(2002年8月21日 black lagoon records)
    • saturday bloody saturday(2005年4月27日 black lagoon records)
  • トリビュートオムニバスアルバム参加
    • THEME FOR THE WILD WEST(2006年6月28日 TOKUMA JAPAN COMMUNICATION)
    alien 9 ball、AIONなど11バンドが参加した16曲入りトリビュートアルバム。alien 9 ballは2曲収録。
THE SPLATTERS
  • アルバム
    • 脳内出血(2010年9月1日ディスクユニオン先行発売、9月29日一般流通発売、及び、配信[9] 413TRACKS)

参加作品

  • 東京ヤンキース
    • アルバム「Do THE DIRTY」(1991年5月28日 エクスタシーレコード)コーラス参加[14](SCEANA名義で参加)
    • アルバム「Overdoing」(1992年10月1日 エクスタシーレコード)コーラス参加[14](SCEANA名義で参加)
  • ZI:KILL 「YOUR FACE」コーラス参加[14](SCEANA名義で参加)
※下記に収録。

関連項目

脚注

  1. ^ かまいたちシングルCD「はちゃめちゃ姫」ジャケット内プロフィールより。
  2. ^ OCTOPUS CLUT /スマッシング・ピースフル・ソサイティ (CDJournal) 2015年10月21日閲覧
  3. ^ alien 9 ball / 731 September (CDJournal) 2015年10月21日閲覧
  4. ^ 発売当時に存在した、徳間ジャパンによるオンラインストア。Perfumeなど所属アーティストの作品を販売していた。
  5. ^ THE SPLATTERS / 脳内出血 (CDJournal) 2015年10月21日閲覧
  6. ^ 幻覚アレルギー - 廃盤、生産中止タイトルを復刻 - MEG-CDMEG-CD) 2015年10月21日閲覧
  7. ^ かまいたち、一夜限りの復活 | かまいたち | BARKS音楽ニュースBARKS) 2015年10月17日閲覧
  8. ^ かまいたち、KENZI活動30周年イベントで一夜限り復活 - ナタリーナタリー) 2015年10月17日閲覧
  9. ^ a b アルバム「脳内出血」は、iTunes Store、mora、Amazonデジタルミュージックストアで配信されている。各音楽配信サイト参照。
  10. ^ マジックベアー。代表は、インディーズ時代のXのマネージャーを務め、「BURN OUT TOUR」よりライブ、ツアーのプロデュースも兼任、Xのメジャー時代においてもVIDEO以外のヴィジュアル制作(ジャケット・宣材・広告・グッズ)を手がけ、X初武道館公演までマネージャーを務めた人物で、1994年イベント「LSB」(Luna Sea + Soft Ballet + Buck-Tick)の制作も手がけた。
  11. ^ ロッキンf、FOOL'S MATE、P-5、SHOXX、Vicious、WeROCKなど。
  12. ^ シーナは、音楽ライター大島暁美の音楽誌連載「ロックンロール日記」(「P-5」、「SHOXX」に誌面連載)にも度々登場。 この連載日記は単行本化(「大島暁美のロックンロール日記」音楽専科社)もされシーナが登場した回も収録。
  13. ^ 【ライブレポート】かまいたち、伝説第二弾を発表 | かまいたち | BARKS音楽ニュース (BARKS) 2015年10月21日閲覧
  14. ^ a b c CD歌詞カードのクレジットより

外部リンク




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