S1C (原子炉)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > S1C (原子炉)の意味・解説 

S1C (原子炉)

(s 1 c から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/09 20:53 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動

S1C アメリカ海軍艦艇向け発電推進原子炉の原型炉である。

型式名のS1Cは以下のような意味である。

この原子炉は、試験艦USS タリビー (SSN-597)に搭載する原子炉(S2C)のプロトタイプとして、コネチカット州ウィンザーに建造された。タリビーでは、減速機から発生する水中雑音を排除するため、通常の原潜の推進方式とは異なり、蒸気タービンで発電機を駆動し、発生した電力でモーターを回す原子力ターボ・エレクトリック方式が採用された。タリビーは攻撃型原潜の先行例であり、ジェネラル・ダイナミクス・エレクトリック・ボートで建造され1960年に就役した。

冷戦の間、S1Cはウィンザーサイト(北緯41°52'45.08"、西経 72°43'02.55")において新設備の試験や原子炉運転員の訓練を行うことで、アメリカ海軍の原子力艦隊を支えていた。S1Cは1959年から1993まで運転され、若き日のカークランド・H・ドナルド提督を含む14,000人の海軍兵士が原子炉の運転訓練を受けた。

コネチカット州環境保護局(英語版)は、2006年にS1Cの廃止措置完了を宣言した[1]。除染はニューヨーク州スケネクタディノルズ原子力研究所英語版(KAPL)が担当した。KAPLは、海軍とコンバッション・エンジニアリングとの間の契約が満了した後、1960年代から施設の運営を引き継いでいる[要出典]

S1Cは、原子力訓練ユニット(Nuclear Power Training Unit, NPTU)と呼ばれていた。その大きさとモータ駆動であることを除けば、プラントのレイアウトは最も多くの原潜で使われたS5Wと非常によく似ていた。

S2C

プロトタイプである陸上設置型のS1Cをもとに、実際にタリビーに搭載されたのがS2Cである。 艦載用に細部に変更が加えられているため世代が1→2に進んでいる。

脚注




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「S1C (原子炉)」の関連用語

S1C (原子炉)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



S1C (原子炉)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのS1C (原子炉) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS