【リボルバーカノン】(りぼるばーかのん)
revolver cannon
機関砲の一種で、薬室が回転式拳銃のように複数のシリンダーを束ねた形状になっているもの。
第二次世界大戦末期にマウザー社が開発したMG213が始祖といわれる。
回転式拳銃と異なるのは、回転を発射ガスによっておこなうことと、弾帯からシリンダーに対して連続的に給弾することである。
この仕組みにより、遊底を前後させる通常の機関砲に比べて、格段に速い連射が可能となっている。
連射能力はガトリングガンに劣るものの、同口径のそれに比べて小型軽量という利点がある。
このため多くの戦闘機や攻撃機などに装備された。
ただし発射ガスで駆動しているため、不発弾などがあった場合には別途それを取り除く必要があり、特に戦闘機ではそれが致命的な欠点と考えられた。
このため米軍機の機関砲はガトリングガンやチェーンガンへと移行していった。
欧州では現在でも、小型軽量さを重視して採用する機種が多い。
代表的なものに、M39、DEFA、ADEN、BK27などがある。
リヴォルヴァーカノン
(revolver cannon から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/13 09:48 UTC 版)
リボルバーカノン(英語: revolver cannon, ドイツ語: Revolverkanone)は、一本の砲身に対しチャンバー(薬室)が円周に沿って複数個並ぶシリンダーを持っており、これを回転させて連射を行う機構を持つ機関砲である。「単一の銃身に回転する複数の薬室を持つ」という機構が回転式拳銃と共通であるが、回転式拳銃と異なり薬室が弾倉を兼ねておらず、発砲直前に外部の弾倉から薬室へ次々に装填することで持続射撃を可能としている。
- ^ 同じ銃砲で前後両側からの装弾を切り替え可能なリボルバーカノンは流石に実例が無い
- ^ BS世界のドキュメンタリー「戦闘機のメガピットイン」 - チェコ空軍のサーブ 39 グリペンの定期検査を取材したドキュメンタリー。搭載されたマウザー BK-27の分解整備を行っている。
- 1 リヴォルヴァーカノンとは
- 2 リヴォルヴァーカノンの概要
- 3 特徴
- 4 歴史
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