2重溶解
鋳鉄溶解において、溶解炉から出湯した溶湯を鋳型に直接注湯する単独溶解方式に対して、溶解専用の炉と溶湯保持、成分調整のための炉を2炉組み合わせ使用する溶解方式。キューポラ溝型低周波炉、キューポラるつぼ型低周波炉の組み合わせで使用されることが多い。これは鉄を溶かすまでのエネルギー効率はキューポラが勝っているが、過熱する効率は電気炉が勝っていることと、厳密な温度、成分コントロールは電気炉が優れているためである。しかし、設備費が高くなるため、あまり採用されていなかったが、近年採用する工場が量産工場では増えてきた。その理由は、自動車用プレス鋼板に防錆力の高い亜鉛めっき鋼板が使うことが多くなり、そのプレス屑を原材料とする鋳造工場では、亜鉛蒸気が電気炉の耐火材を強く侵食し、電気炉での溶解が難しくなったためである。
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