XA-41 (航空機)
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バルティー XA-41
XA-41は、第二次世界大戦中にアメリカ陸軍航空軍向けにバルティー社が試作した単発攻撃機である[1]。
概要
XA-41は、ブリュースターXA-32 と同様に爆弾倉を胴体内に持つ中翼単発単座攻撃機である。3000馬力級のP&W R-4360エンジンの開発が進んだことを見たバルティー社が「モデルV-90」の社内名称で1942年9月から自主開発していた機体であり、軍当局から1942年11月10日に原型機XA-41を2機発注された[1]。
エンジン自体が大型であったことから全長15メートル近い大型の機体であり、37mm機関砲4門と12.7mm機関銃4門の合計8門を搭載していた[1]。
1944年2月に初飛行に成功したが、P-47やP-51の戦闘機の爆装がことのほか成功し、いわゆる戦闘機の攻撃機化が進捗したために、本機の開発意義が薄れ2号機以降キャンセルとなった[1]。試作1号機はP&W社で発動機の試験機として使われた。
攻撃機(A)の接頭記号を付したアメリカ陸軍機としては最後の機体であった[1]。
スペック
- 全長:14.81 m
- 全幅:16.46 m
- 全高:4.43 m
- 全備重量:8,516 kg
- エンジン:P&W XR-4360-9 (3,000 hp×1)
- 最大速度:568 km/h
- 実用上限高度:8,230 m
- 航続距離:1,530 km
- 武装
- 爆弾 3,170 kg
- 37 mm機関砲×4
- 12.7 mm機銃×4
- 乗員 1名
脚注
出典
参考文献
- 野原茂『アメリカ陸軍機事典1908-1945』イカロス出版、2024年9月15日。ISBN 978-4802214896。
関連項目
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