XA-41 (航空機)とは? わかりやすく解説

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XA-41 (航空機)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/25 05:39 UTC 版)

バルティー XA-41

アメリカ空軍によるテスト中のXA-41

XA-41は、第二次世界大戦中にアメリカ陸軍航空軍向けにバルティー社が試作した単発攻撃機である[1]

概要

XA-41は、ブリュースターXA-32 と同様に爆弾倉を胴体内に持つ中翼単発単座攻撃機である。3000馬力級のP&W R-4360エンジンの開発が進んだことを見たバルティー社が「モデルV-90」の社内名称で1942年9月から自主開発していた機体であり、軍当局から1942年11月10日に原型機XA-41を2機発注された[1]

エンジン自体が大型であったことから全長15メートル近い大型の機体であり、37mm機関砲4門と12.7mm機関銃4門の合計8門を搭載していた[1]

1944年2月に初飛行に成功したが、P-47P-51戦闘機の爆装がことのほか成功し、いわゆる戦闘機の攻撃機化が進捗したために、本機の開発意義が薄れ2号機以降キャンセルとなった[1]。試作1号機はP&W社で発動機の試験機として使われた。

攻撃機(A)の接頭記号を付したアメリカ陸軍機としては最後の機体であった[1]

スペック

[2]

  • 全長:14.81 m
  • 全幅:16.46 m
  • 全高:4.43 m
  • 全備重量:8,516 kg
  • エンジン:P&W XR-4360-9 (3,000 hp×1)
  • 最大速度:568 km/h
  • 実用上限高度:8,230 m
  • 航続距離:1,530 km
  • 武装
    • 爆弾 3,170 kg
    • 37 mm機関砲×4
    • 12.7 mm機銃×4
  • 乗員 1名

脚注

出典

  1. ^ a b c d e f g 野原 2024, p. 147.
  2. ^ 第2次大戦「アメリカ陸軍機の全貌」1964年/酣燈社刊=IBM-3742

参考文献

  • 野原茂『アメリカ陸軍機事典1908-1945』イカロス出版、2024年9月15日。ISBN 978-4802214896 

関連項目




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