Waffle ironとは? わかりやすく解説

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ワッフルメーカー

(Waffle iron から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/12 22:26 UTC 版)

業務用の180°鋳鉄製ワッフルメーカー
ピーテル・ブリューゲルの『謝肉祭と四旬節の喧嘩』(1559年)で火の上で保持されているワッフルメーカー

ワッフルメーカー: waffle iron, waffle maker)は、蝶番で留められた二枚の金属板の間でワッフルを焼く調理器具である。二枚の鉄板には格子状の溝があり、挟まれた生地をワッフルの形にする。鉄板を熱してワッフルメーカーを閉じた状態でワッフルを焼く。ワッフルはホットケーキに似た軽くて甘い風味のデザートである。ワッフルメーカーなしでワッフルの形を作り上げるのは、ホットケーキの形を作り上げることと比べてはるかに難しい[1]。同様の技術がウエハース[2]クエガピット英語版などのスナックを焼くために用いられる。クエガピットはインドネシアのワッフル型でカリカリしたスナックで、甘さと香ばしさを併せ持つ作り方ができる[3]

歴史

この初期のワッフルメーカーで焼かれたウーブリは現代のワッフルに比べて非常に薄くウエハースに似ている[2]

ワッフルメーカーはフランスにおいて12世紀か13世紀には一般的なものであり、14世紀からオランダその他のヨーロッパ諸国に広まった。世俗的なワッフルメーカーと並行して、類似した宗教的な用具であるホストプレスが発展した。ホストプレスは聖体を作るのに使われる[4]。最初期のワッフルメーカーは無発酵のウエハースを焼くのに適した溝の浅いもので、ウエハースアイロンウエハースプレスとも表現できるものである[注釈 1]。レシピに膨張剤が採用されるようになるとワッフルメーカーの溝も深くなった[2][5]ヴァイキング時代スウェーデンノルウェーの女性の埋葬に初期のワッフルメーカーの形跡がある[4]

宗教的シンボルが刻まれた聖体を焼き上げるために使うホストプレス。このようなホストプレスは初期のワッフルメーカーと並行して発展した。

ワッフルメーカーはもともと蝶番で留められた二枚の鉄板に二本の長い木の取っ手を取り付けたものであった。その鉄板はしばしば紋章ランドスケープあるいは宗教的シンボル英語版といった精巧な模様をワッフルに刻み込むように作られた。ワッフルを、炉床の火の上で焼くことができた[6]

1869年、アメリカコーネリアス・スワートワウト英語版がコンロ用ワッフルメーカーの特許を取得した。ある種のワッフルメーカーは1400年代には存在したが、スワートワウトは鋳鉄製の輪の中で自在に回転するヒンジや取っ手を加えて[7][8][9]、ワッフルメーカーが滑ったり燃えたりする危険なしにアイロンをひっくり返せるようにしてデザインを完成させることを意図した[10]。1891年、ペンシルベニア州シャモキン在住のドイツの移民ジョン・クリムバッハはマンション・ハウス・ホテルのためにワッフルメーカーを成形した後ワッフルの巡回セールスマンになった。クリムバッハはワッフルを1個1ペニーや1ダース10セントで売った[11][自主公表]。これはシカゴ万国博覧会で人気であった。1911年、ゼネラル・エレクトリックは電気式ワッフルアイロンのプロトタイプを作成し、1918年頃に製造が始まった[11](p74)。その後ワッフルメーカーが普及するにつれて外観が改良された[11]

種類

伝統的なワッフルメーカーは木の取っ手のトングに取り付けられて直火の上で保持されたり、コンロの上に設置された。最近のワッフルメーカーのほとんどは内部のサーモスタットによって制御される電気式の発熱体を用いた自己完結型の卓上家電機器である。電気式ワッフルメーカーは鉄板が取り外せるものと取り外せないものがある[12]。家庭用のワッフルメーカー、典型的なアルミニウム鋳物英語版製のものはしばしばテフロンコーティングされているのに対し、業務用のモデルは一般にコーティングされていない鋳鉄で作られている。多くのワッフルメーカーには設定された温度に達すると消灯するランプが付いている。

ワッフルメーカーには、非常に薄いワッフルを作ることができ、ワッフルコーンやピッツェル英語版を作るのに使えるものがある。ワッフルの形状や厚さに定められた基準はないものの、最も一般的な形状と厚さを作る型を「伝統的」や「古典的」、厚くてポケットが大きいワッフルを作る型を「ベルギー」と分類することが多い。アメリカ合衆国では、最も一般的な「ベルギーワッフル」の基準は厚さとポケットの大きさであるが、発酵した生地やパールシュガーを含むかという基準によっても区別される[13]

ストロープワッフルは二層の甘く焼かれた生地の間にキャラメルを満たして貼り付けた薄くて丸いワッフルクッキーである[14][15][16]。ストロープワッフルはよく知られたオランダお菓子で、オランダではかつてのオランダ海上帝国の時代から人気であり[要出典]、海外に輸出された。

ギャラリー

脚注

注釈

  1. ^ ヨーロッパの多くの言語では、ワッフルとウエハースを同じ名前で呼び、ワッフルを焼くアイロンとウエハースを焼くアイロンも同じ名前で呼ぶ。たとえばドイツ語ではWaffelWaffeleisenである。

出典

  1. ^ Mifflin, Mariette. “Waffle Maker - Definition and Use” (英語). The Spruce. 2018年4月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年4月26日閲覧。
  2. ^ a b c Eschner, Kat. “These Beautiful Medieval Wafer Presses Are Where Waffles Come From” (英語). Smithsonian Magazine. 2023年2月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年2月8日閲覧。
  3. ^ Ida Romlah (2014年8月4日). “Terus Berinovasi dengan Rasa Kue Gapit” [クエガピットの風味で革新を続ける] (インドネシア語). Kompas. 2015年6月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年6月17日閲覧。
  4. ^ a b Ernst Thiele (1968). “Waffeleisen und Waffelgebäck. Geschichte, Stilentwicklung, Ikonographie. [ワッフルメーカーとワッフルペイストリー]”. Kunstgeschichte des Backwerks. [西洋菓子の美術史] 
  5. ^ Wells, Jeff (2016年8月24日). “From Wafel Wafers to Belgian Breakfasts: A Brief History of Waffles” (英語). Mental Floss. 2023年4月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年2月12日閲覧。
  6. ^ Helene Siegel (1996-09-01) (英語). Totally pancakes and waffles cookbook. Random House Digital, Inc.. ISBN 978-0-89087-804-0. オリジナルの2023-07-09時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20230709063611/https://books.google.com/books?id=qC3AXZ9UleoC 2011年11月1日閲覧。 
  7. ^ (英語) Who was who in America: a companion biographical reference work to Who's who in America. Marquis-Who's Who. (1967). p. 58. オリジナルの2023-07-09時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20230709063616/https://books.google.com/books?id=wWIYAAAAIAAJ 2011年11月1日閲覧。 
  8. ^ Cornelius Swartwout: Inventor of the Waffle Iron” (英語). The Swarthout Family. Mark Swarthout. 2016年3月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年2月16日閲覧。
  9. ^ US patent 94043
  10. ^ Rushing, Erin. “Waffle Iron Patented” (英語). Unbound. Smithsonian Library. 2018年4月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年4月26日閲覧。
  11. ^ a b c George, William (2003) (英語). Antique Electric Waffle Irons 1900-1960: A History of the Appliance Industry in 20th Century America. Trafford Publishing. p. 13. ISBN 9781553956327. オリジナルの2023-07-09時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20230709063616/https://books.google.com/books?id=T74prJD4GRUC&pg=PA13 2016年10月13日閲覧。 
  12. ^ Step-by-Step Guide on How to Clean a Waffle Maker” (英語). EnderWaffle (2018年4月20日). 2018年4月20日閲覧。[リンク切れ]
  13. ^ Purvis, Kathleen (2011年5月17日). “What's the difference between a regular waffle and a Belgium waffle?” (英語). The Seattle Times. 2023年2月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年2月6日閲覧。
  14. ^ Stroopwafels. Een traditionele Goudse lekkernij” (オランダ語). 2023年2月8日閲覧。[リンク切れ]
  15. ^ Gouda-Online.nl” (オランダ語). 2017年10月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年2月8日閲覧。
  16. ^ Stroopwafel” (オランダ語). Van Dale Taalweb. 2023年9月23日閲覧。

関連項目

  • ブラウンボビー英語版 - ワッフルメーカーに似た機器で作られるアメリカの三角形のドーナツ。
  • クランプーズ英語版 - 小型の調理器具を扱うフランスの製造業者。
  • 調理家電の一覧英語版
  • パンケーキマシン英語版
  • ホットサンドメーカー - しばしばワッフルメーカーのサイズである、さまざまな機器。二枚のパンの間に具を挟んで押しつけて調理し、端同士が密着した熱い具入りのサンドイッチを作る。

外部リンク


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