ネオショー (給油艦)
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ネオショー (英語: USS Neosho, AO–23) はアメリカ海軍のシマロン級給油艦。Neoshoという艦名はカンザス州とオクラホマ州を流れるネオショー川にちなむ[注釈 1]。太平洋戦争開戦劈頭の真珠湾攻撃時、パールハーバー在泊だったが[1]、空襲をほぼ無傷で切り抜けた[2]。1942年5月7日の珊瑚海海戦で第五航空戦隊の艦上爆撃機による急降下爆撃を受けて大破[3]、漂流したあと生存者救助後に自沈した[4]。
注釈
- ^ 初代は南北戦争時代のネオショー級河川モニター艦ネオショーで、本艦は2代目。本艦沈没以降の3代目ネオショーと4代目ネオショーは、いずれも給油艦である。
- ^ 「Battleship Row」の和訳について二次資料で差異があり、戦艦列、戦艦桟橋、戦艦横丁[6]などの表記がある。
- ^ ヨークタウン部隊は5月3日にフロリダ諸島のツラギ島を空襲し[29]、上陸作戦中の駆逐艦菊月と掃海艇3隻を撃沈[30]、敷設艦沖島(第十九戦隊司令官志摩清英少将)や駆逐艦夕月などに損傷を与えていた[31]。
- ^ 「敵航空部隊見ユ 地点、南緯一五度五五分、東経一五七度五分 針路一五度、速力二〇節/敵航空部隊ハ空母巡洋艦各一隻ヲ基幹トシ、駆逐艦三隻ヲ伴フ 針路〇度、速力一六節」[37]。
- ^ MO機動部隊指揮官は[38]、第五戦隊司令官高木武雄中将[39](5月1日付で海軍中将)[40]。第五戦隊(妙高、羽黒)、第五航空戦隊(司令官原忠一少将:瑞鶴、翔鶴)、第7駆逐隊(潮、曙)、第27駆逐隊(時雨、白露、有明、夕暮)、タンカー東邦丸[41]。
- ^ 瑞鶴隊(飛行隊長嶋崎重和少佐:零戦9[42]、九九艦爆11[43]、九七艦攻11[44]、計37機)[45]。翔鶴隊(飛行隊長高橋赫一少佐:零戦9[46]、九九艦爆19[47]、九七艦攻13[48]、計41機)[49]。
- ^ 「ワガ触接セルハ油槽船ノ誤リ、ワレ今ヨリ帰途ニツク」(1045)[53]。
- ^ 珊瑚海々戰(南東方面)[62](中略)5S及5Sfヲ基幹トスル我KdBハ七日〇五三五索敵機ノS16 55・E157 50ノ地点ニ於テ敵A×1 C×1 d×3発見ノ報ニ依リ〇六一〇fc×18 fb×35 flo×24ヲ発進シ之レガ攻撃ニ向ヒタルモf隊ガ的予想地点附近索敵ノ結果ニ依ルト先ニ(空母)ト認メシハ大型TOノ誤リニシテ〇九三〇右TO及d×1ニ対シ攻撃ヲ実施セリdハ撃沈概ネ確実ナルモTOハ其ノ後敵信傍受ニ依レバ大破漂流中ノ模様ナリ(以下略)。
出典
- ^ スミス、パールハーバー1941 2009, pp. 20–21(1941年12月7日、真珠湾艦艇配置図)
- ^ バーガー、PEARL HARBOR 1984, pp. 165–168航空燃料満載の給油艦、危機脱す
- ^ a b 戦史叢書49 1971, p. 279a米油槽船の状況
- ^ 空母ヨークタウン 1984, pp. 102–103.
- ^ バーガー、PEARL HARBOR 1984, p. 1441941年(昭和16年)12月7日朝、パールハーバーにおける米太平洋艦隊の配置
- ^ スミス、パールハーバー1941 2009, p. 45.
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- ^ マッキンタイヤー、空母 1985, pp. 97–101パールハーバー奇襲
- ^ a b パール・ハーバー 1991, pp. 182–183機動部隊ハワイ攻撃隊の編制と指揮官たち
- ^ パール・ハーバー 1991, pp. 78–84第1波の攻撃/水平爆撃
- ^ バーガー、PEARL HARBOR 1984, pp. 162–165爆撃、雷撃、銃撃の地獄図絵
- ^ a b バーガー、PEARL HARBOR 1984, p. 166.
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- ^ #赤城飛行機隊行動調書(1) p.4
- ^ パール・ハーバー 1991, pp. 120–121第2波の攻撃/海軍工廠に対する攻撃
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- ^ バーガー、PEARL HARBOR 1984, pp. 182–186結果から見た作戦の過誤
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- ^ マッキンタイヤー、空母 1985, pp. 106–107.
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- ^ レキシントン撃沈 1973, p. 34.
- ^ 暁の珊瑚海 2009, pp. 64–65.
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- ^ 空母ヨークタウン 1984, pp. 97–99.
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- ^ 暁の珊瑚海 2009, pp. 128–129.
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- ^ #翔鶴飛行機隊行動調書(1) p.30(索敵機、行動調書)
- ^ 戦史叢書49 1971, pp. 276–279MO機動部隊の攻撃/油槽船を空母と見誤る
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- ^ レキシントン撃沈 1973, p. 12日本軍 MO作戦部隊
- ^ 「昭和17年5月1日(発令5月1日付)海軍辞令公報(部内限)第851号 p.1」 アジア歴史資料センター Ref.C13072112000
- ^ 暁の珊瑚海 2009, pp. 32–33.
- ^ #瑞鶴飛行機隊行動調書(1) pp.32-33(瑞鶴艦戦隊)
- ^ a b #瑞鶴飛行機隊行動調書(1) pp.34-35(瑞鶴艦爆隊)
- ^ #瑞鶴飛行機隊行動調書(1) pp.36-37(瑞鶴艦攻隊)
- ^ 暁の珊瑚海 2009, p. 141.
- ^ #翔鶴飛行機隊行動調書(1) pp.35-36(翔鶴艦戦隊)
- ^ a b #翔鶴飛行機隊行動調書(1) pp.31-32(翔鶴艦爆隊)
- ^ #翔鶴飛行機隊行動調書(1) pp.33-34(翔鶴艦攻隊)
- ^ 暁の珊瑚海 2009, p. 145.
- ^ 戦史叢書49 1971, p. 277.
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- ^ 空母翔鶴海戦記 1962, pp. 61–62.
- ^ 暁の珊瑚海 2009, p. 188.
- ^ 戦史叢書49 1971, p. 278.
- ^ 暁の珊瑚海 2009, pp. 167–169.
- ^ 暁の珊瑚海 2009, p. 189.
- ^ 暁の珊瑚海 2009, pp. 192–193.
- ^ a b 戦史叢書49 1971, p. 279b.
- ^ 暁の珊瑚海 2009, pp. 196–197.
- ^ 暁の珊瑚海 2009, pp. 199, 201–202.
- ^ a b c 暁の珊瑚海 2009, pp. 200–201.
- ^ #S17.05.01-05.16経過概要 pp.18-20
- ^ #S17.05.01-05.16経過概要 p.34(昭和17年5月13日)〔 13|1030|イ28ハ去ル八日5Sfノfガ敵(空母)ヲ撃沈セル地点ノSE80′附近ニ於テNEOSHO(米TO 16,000t)ト記入セル「ランチ」一隻発見ス|南東|乗員ヲ認メズ 〕
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