TT-500ロケット
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ナビゲーションに移動 検索に移動TT-500ロケットとは宇宙開発事業団(NASDA)(現宇宙航空研究開発機構(JAXA))が開発した技術試験用の2段式固体燃料ロケットである。
概要
N-Iロケット運用後期にレーダ追尾系の総合的機能の確認、地上設備の機能的な整合確認を目的として開発されたものである。JCRロケットの推進系をほぼそのまま流用している[1]。従来レーダー追尾系の総合機能確認用途に用いられていたTT-210ロケットを置き換え、1977年から1980年までに7機が飛翔した。TT-500ロケットをもとにして第2段を増強し微小重力下での材料実験能力を付加したTT-500Aロケットの開発に伴い運用を終了した。
飛翔実績
号番 | 飛翔日時(JST) | 場所 | 目的 | ||
---|---|---|---|---|---|
1号機 | 1977年 | 1月25日 | 10:30 | 種子島宇宙センター竹崎射場竹崎第2射点 | レーダ追尾系の総合的機能の確認、地上設備の機能的な整合確認 |
2号機 | 1977年 | 8月25日 | 10:30 | 種子島宇宙センター竹崎射場竹崎第2射点 | レーダ追尾系の総合的機能の確認、地上設備の機能的な整合確認 |
3号機 | 1978年 | 1月16日 | 10:30 | 種子島宇宙センター竹崎射場竹崎第2射点 | レーダ追尾系の総合的機能の確認、地上設備の機能的な整合確認 |
4号機 | 1978年 | 8月25日 | 10:30 | 種子島宇宙センター竹崎射場竹崎第2射点 | レーダ追尾系の総合的機能の確認、地上設備の機能的な整合確認 |
5号機 | 1979年 | 1月27日 | 10:30 | 種子島宇宙センター竹崎射場竹崎第2射点 | レーダ追尾系の総合的機能の確認、地上設備の機能的な整合確認 |
6号機 | 1979年 | 8月25日 | 10:40 | 種子島宇宙センター竹崎射場竹崎第2射点 | レーダ追尾系の総合的機能の確認、地上設備の機能的な整合確認 |
7号機 | 1980年 | 1月28日 | 10:30 | 種子島宇宙センター竹崎射場竹崎第2射点 | レーダ追尾系の総合的機能の確認、地上設備の機能的な整合確認 |
出典
- ^ 財団法人 資源探査用観測システム・宇宙環境利用研究開発機構 平成17年度報告書 宇宙環境利用の展望 第7章 次世代小型ロケット実験システムの検討 - 柴藤羊二, 黒田信介
関連項目
外部リンク
TT-500
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詳細は「TT-500ロケット」を参照 1977年から1980年にかけて7回打ち上げられた。ターゲット追跡と微小重力実験とTT-500Aを使用した多様な技術で使用された。7分間の微小重力がもたらされ、金属、半導体等の融解と凝固実験に使用された。 仕様諸元 到達高度: 300 km 総重量: 2200 kg 直径:0.5 m 全長: 10.5 m
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