スキージャンプ (航空)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/22 07:05 UTC 版)
本項では、航空機の発進時に用いられるスキージャンプについて述べる。これを用いることで、航空機はローテーション速度 (VR) に達する前に機首を引き起こし、離陸直後から上昇率や高度を増加させることが可能となり、単に水平に滑走する場合と比べて、滑走距離の短縮や離陸重量の増大などの恩恵がある[1]。
注釈
- ^ フランス海軍では、「フォッシュ」でラファールM艦上戦闘機の艦上運用試験を行うにあたり、同艦のミッチェル・ブラウンBS5型カタパルトの能力不足が懸念されたことから、1992年から1993年にかけての修理の際に、飛行甲板前端に長さ10メートル、幅4.2メートル、高さ0.2メートル、角度1.5度で脱着可能な小型スキージャンプを設置した[6]。
- ^ 「フアン・カルロス1世」の準同型艦であり、スキージャンプ台は備えているが、議会で提案されたF-35Bの導入計画は海軍側に拒否されており、2019年現在、STOVL運用は行われていない[11]。
- ^ 本艦の艦上機として、スペイン海軍から中古のハリアー(AV-8S)攻撃機を導入していたが、老朽化や財政難に伴って2006年に運用を終了し、以後はSTOVL運用は行われていない[12]。
- ^ 「フアン・カルロス1世」の準同型艦であり、F-35Bの搭載を見込んでスキージャンプを採用しているが、アメリカ合衆国から販売を凍結されており、今後のSTOVL運用は不透明。
- ^ またアメリカ空軍でも、戦時に攻撃を受けて滑走路が破壊された場合に、スキージャンプを使えば短い誘導路からでも発進できると考えて、海軍から提供されたデータを用いて、1982年から1986年にかけてF-15やF-16、A-7DやA-10、F-4Eを想定したシミュレーションを行った[17]。
出典
- ^ a b Clark & Walters 1986.
- ^ Green 2015, p. 57.
- ^ Brown 2009, p. 25.
- ^ Stille 2012, p. 5.
- ^ Reed 1952.
- ^ 岡部 1996.
- ^ a b c d e Calvert 2019.
- ^ Polmar 2008, ch.19 New Directions.
- ^ a b c d 松崎 2005.
- ^ Gardiner 1996, p. 618.
- ^ a b c 井上 2019.
- ^ 大塚 2020.
- ^ Polutov 2017, pp. 116–119.
- ^ a b Polutov 2017, pp. 138–143.
- ^ a b 小原 2019.
- ^ Polutov 2017, pp. 120–137.
- ^ a b Turner 1991.
- ^ Wendell Minnick (2013年9月28日). “Chinese Media Takes Aim at J-15 Fighter”. Defense News. オリジナルの2015年8月10日時点におけるアーカイブ。
- ^ 陸 2020.
- 1 スキージャンプ (航空)とは
- 2 スキージャンプ (航空)の概要
- 3 脚注
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