Santa Fe Trailとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > Santa Fe Trailの意味・解説 

サンタフェ・トレイル

(Santa Fe Trail から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/04/05 00:20 UTC 版)

サンタフェ・トレイルのロゴマーク

サンタフェ・トレイル(Santa Fe Trail)は、19世紀アメリカ合衆国における西部開拓ルートの1つであった。オレゴン・トレイルが同国北西部を横断して現在のオレゴン州に至るのに対し、サンタフェ・トレイルはミズーリ州からニューメキシコ州まで南西部を横断していた。

歴史

サンタフェ・トレイルは1821年ウィリアム・ベックネルによって開かれた。開設当初、このルートはアメリカ合衆国とメキシコの国際通商路であった(当時のニューメキシコはメキシコ領であった)。1846年に勃発した米墨戦争においては、同ルートはアメリカ合衆国のニューメキシコ侵攻ルートとして使用された。南西部併合後は、同地域の産業・入植の振興に大きな役割を果たした。1880年鉄道が開通すると、同ルートの果たしていた軍事上・通商上の重要な交通路としての役割は鉄道に引き継がれた。

現在、このルートの跡地は国立公園局によってサンタフェ国指定歴史街道(Santa Fe National Historic Trail)として指定されている。

ルート

1845年のサンタフェ・トレイル(赤色)の地図

サンタフェ・トレイルの起点となっているのはミズーリ州中央部の小さな町フランクリン(Franklin)である。この町はミズーリ川の北岸に位置している。ミズーリ州内においては、このルートは既存のオサゲ・トレース(Osage Trace)に沿って西進し、カンザスシティ東郊のインディペンデンスに至った。インディペンデンスは3本の西部開拓ルート、オレゴン・トレイルカリフォルニア・トレイルとこのサンタフェ・トレイルの分岐点であった。

サンタフェ・トレイルはインディペンデンスからさらにカンザス州コロラド州南西部を通り、南下してニューメキシコ州に至った。このルートの終点はその名が示す通り、ニューメキシコの州都サンタフェであった。

このルートにはいくつかの支線があった。カンザス州内においては、ドッジシティ・ガーデンシティ(w:Garden City, Kansas)間において、アーカンソー川を遡る支線があった。もうひとつの代表的な支線は、カンザス州ウリゼス(Ulysses)近くで分岐し、オクラホマ州北西部を通ってニューメキシコ州ワトロス(Watrous)で合流し、サンタフェへ向かうというものであった。

映画

1940年、サンタフェ・トレイルとその沿道での暮らしを題材とした映画が公開された。この映画にはロナルド・レーガンらが出演した。

関連項目

外部リンク


「Santa Fe Trail」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「Santa Fe Trail」の関連用語

Santa Fe Trailのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



Santa Fe Trailのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのサンタフェ・トレイル (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS