SXMLの短所
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/03 01:23 UTC 版)
リストの表現の根本は、片方向リストであるため、ノードは、自身の前にある兄弟や親のノードへのアクセス方法がない。ほぼすべての、DOMとXPathのトラバース操作は、SXMLでも行き詰まる事なく可能であるが、親ノードからの各々のノードの位置や、トラバースした子ノードのインデックスや、現在のノードのパスは操作できない。 DOMの「NodeList.item」もしくは、XPathの「[] 」アクセサのような任意の位置のクエリには、向いていない。なぜなら、リストは、n番目のノードまでたどらなければならないため、この処理にはO(n)の計算時間がかかる。それに対して、ベクトルや配列のアクセスはO(1)ですむ。 実際、SXMLと、それに似たS式をXMLの表現するために用いたフォーマットは、シーケンシャル処理に向いている。例えば、SAXのイベント処理や、XMLへの属性の追加やシリアライズのようなものに向いている。可能な変換処理は限られており、前の兄弟や親のノードを必要としないものや、単純さを放棄して、スタック構造を使用しない変換処理のみである。
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