SXML仕様とは? わかりやすく解説

SXML仕様

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/03 01:23 UTC 版)

SXML」の記事における「SXML仕様」の解説

前節指摘したように、SXMLは、XML情報集合S式書式で完全にインスタンス化したものである。本節でのSXMLについてのさらなる議論は、SXML仕様に基づくものである簡潔なSXML文法EBNF記法にて以下に示す。SXMLは、単一Schemeシンボルである。 [1] ::= ( *TOP* * )[2] ::= ( ? * )[3] ::= ( @ * )[4] ::= ( "value"? )[5] ::= XML情報集合の一つの情報項目は、属性の集まりであるから、リストは、とりわけ項目を表現するのに好都合なデータ構造である。リストの最初、Schemeの識別子は、情報項目の名前である。多くの情報項目にとって、この識別子が、(拡張された)項目名である。XML要素と表記される情報項目には、要素名で始まるリストが対応し、オプションとして属性のコレクションが続くことがある。要素の項目のリストの残りは、要素の子要素、文字データ、処理命令、とその他の要素が順番に並んだものである。全ての子要素は、一意である; 項目は決して、子要素を共有しない。たとえ、子要素が独自の内容を含んでいたとしてもである。 次の例は、XML要素とそれに対応するSXML記法での表現を説明したものである(の表記をSXMLの文法でおこなった)。 XMLSXML 67 95 (WEIGHT (@ (unit "pound")) (NET (@ (certified)) "67") (GROSS "95")) 属性の値は、通常は文字列である; 属性は(HTMLにおいて)、ブーリアン型の場合は省略される事がある。例えば、上記の例では、"certified"属性の場合である。 属性の集まりは、情報項目の右の@の特別な名前でタグ付けされたものと解釈される。"@"の文字は、整形式XML文書の名前には現れない; それゆえ、が要素を表すリストと取り違えられる事はない。XML文書は、属性や、処理命令と他のメタデータで、要素がマークアップされる。 対象的に、SXMLは、要素とメタデータが統一的に、タグ付きリストで表現される。RELAX NG -- XMLのためのスキーマ言語 -- も、属性を要素と共に統一的に扱う事を目的としている。この統一的な処理は、ジェームズ・クラークによれば、言語の単純化についての、ある種の兆候である。SXMLの有利な点は、全てのXMLの名前は有効なSchemeの識別子であるが、全てのSchemeの識別子が有効なXMLの名前ではないという点である。この事実によって、@, *PI*, *TOP*のような管理用の名前を、XMLの名前との衝突の心配なしに導入できる。さらに、XMLとSXMLの関係をWell-definedなものとする。SXMLに変換されたXML文書は、(情報集合の範囲内で)等価なXML文書に再構築する事ができる。さらに、情報集合仕様で与えられた実装の裁量範囲において、SXML自身は、情報集合のインスタンスである。 XMLの推奨は、処理命令 (PI) は、要素や文字データと区別できる事を指示している; 処理命令は、アプリケーションを通さなければならない。SXMLにおいては、それゆえ、PIは専用の型である*PI*のノードで表現される。XPath とDOM Level 2も、同様の方法で処理命令を扱っている。 XML文書と、それに対応するSXML表現のサンプルの両方を以下に示す。これらは、ネストしたXMLのタグとネストしたSXMLのリストの比較例を提示している。 SXML文書の方が、同等のXMLよりも僅かにコンパクトである事に注意してほしい。 XMLSXML 783 (*TOP* (*PI* xml "version='1.0'") (di (@ (contract "728g")) (wt (@ (refnum "345")) (delivery (date (@ (month "6") (day "1") (year "2001"))) (weight "783")) (vehicle (@ (type "lorry") (number "A567TP99")))) (wt (@ (refnum "459")) (vehicle (@ (type "car") (number "25676043")))))) SXMLは、XML文書をパースした、抽象構文木であると考える事もできる。XML文書もしくは、整書式になっているXMLの一部分は、自動的に、対応するSXML形式に、SchemeのXMLパース・フレームワークのSSAXを用いて変換される。 注目に値するのは、SXMLは、XML文書に含まれる全ての情報を表現する事である。コメント、XML名前空間や外部エンティティも含めて。これらの事は、単純にするために本節では省かれているが、SXMLの仕様では検討されている事である。

※この「SXML仕様」の解説は、「SXML」の解説の一部です。
「SXML仕様」を含む「SXML」の記事については、「SXML」の概要参照ください

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