ピクト語とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > ピクト語の意味・解説 

ピクト語

(Pictish から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/29 14:10 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動
ピクト語
話される国 スコットランド
消滅時期 西暦900年頃
言語系統
言語コード
ISO 639-3 xpi
Linguist List xpi
Glottolog pict1238[1]
5世紀のブリテン諸島の言語分布。青がピクト語、緑がゲール語、赤がブリソン諸語。
テンプレートを表示

ピクト語(ピクトご、Pictish)は、中世初期スコットランドピクト人によって話されていた言語

概要

古代から中世にかけて消滅した言語で、その記録は限られており不足している。しかし、その地名や人名の証拠から、島嶼ケルト語に属するブリソン諸語と関係していたことが指摘される。いっぽうで非印欧語族の言語(先印欧語)であるとする説も少数の学者によって主張されている。ピクト人は5世紀頃からゲール語の影響を受け始め、11世紀頃までにピクト語はスコットランド・ゲール語置き換えられた。

系統

8世紀ベーダイングランド教会史では、ピクト語はブリトン語ともアイルランド語とも英語とも異なる言語とされている。ピクト語の系統は決定していないが、今までに提案された説として、以下のものがある。

ピクト語の影響を受けたと考えられているスコットランド・ゲール語は、アイルランド・ゲール語と異なってかなりの量のブリトン語系借用語を持っており、さらに構文にもブリトン語との類似点がある。

仮に先印欧語であれば、バスク語と同系統とする説もある[2]

脚注

  1. ^ Hammarström, Harald; Forkel, Robert; Haspelmath, Martin et al., eds (2016). “Pictish”. Glottolog 2.7. Jena: Max Planck Institute for the Science of Human History. http://glottolog.org/resource/languoid/id/pict1238 
  2. ^ フェデリコ・クルトヴィッヒの説



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ピクト語」の関連用語

ピクト語のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ピクト語のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのピクト語 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS