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片腕 (小説)

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/09 13:39 UTC 版)

片腕』(かたうで)は、川端康成短編小説。ある男が、ひとりの若い娘からその片腕を一晩借りうけて、自分のアパートに持ち帰り一夜を過ごす物語。官能的願望世界を、シュール・レアリズムの夢想で美しく抒情的に描いた作品で、後期の川端の珠玉の短編として知られている[1][2][3][4]


注釈

  1. ^ 三島はこれを、第1回分だけで完結だと思い込んだ自分自身も、「しらずしらず女の片腕をつかまされてゐたのかもしれない」とユーモラスに表現している[1]

出典

  1. ^ a b c d e f g 「解説」(眠れる文庫 1991, pp. 213–219)。三島34巻 2003, pp. 601–606に所収
  2. ^ a b c d 筒井康隆「コラム――漂流 本から本へ」(朝日新聞 2010年03月14日号)。「第四章 作家になる――川端康成『片腕』」(筒井 2011, pp. 157–168)
  3. ^ a b c d e f g 大久保 1983
  4. ^ a b c d e f g h i j 原善「『片腕』論―そのフェティシズムの構造を中心に―」(川端文学研究会編『川端文学への視界』教育出版センター、1965年1月)。「『片腕』論」として原善 1987, pp. 112–141に所収
  5. ^ a b c d e 福田淳子「片腕」(事典 1998, pp. 102–104)
  6. ^ a b 「解題――片腕」(小説8 1981, pp. 607-)
  7. ^ 「翻訳書目録――片腕」(雑纂2 1983, pp. 653–654)
  8. ^ 川端康成「あとがき」(『古都』新潮社、1962年6月25日)。古都文庫 2010, pp. 267–270再録。評論5 1982, pp. 660–662に所収
  9. ^ 「『眠れる美女』の妖しさを求めて」(アルバム川端 1984, pp. 82–85)
  10. ^ a b c d e f g 河村政敏「『片腕』試論」(作品研究 1969, pp. 324–336)
  11. ^ a b 「第十章 荒涼たる世界へ――〈魔界〉の終焉 第二節 同時期掌編群十一編」(森本・下 2014, pp. 404–408)
  12. ^ 「故園」(文藝 1943年5月号-1945年1月号)。小説23 1981, pp. 473–544に所収。基底 1979、田中保隆「故園」(作品研究 1969, pp. 189–204)に抜粋掲載
  13. ^ 少年」(人間 1948年5月号-1949年3月号)。小説10 1980, pp. 141–256に所収
  14. ^ 「美について」(婦人文庫 1950年12月号)。随筆2 1982, pp. 428–430に所収
  15. ^ 進藤純孝母胎希求序説―川端康成(I)―」(文學界 1964年6月号)。事典 1998, p. 102に抜粋掲載
  16. ^ 中村光夫三好行雄の対談「川端康成の人と文学」(国文学 1970年2月号)。事典 1998, p. 103に抜粋掲載
  17. ^ 武田勝彦「第13章」(『川端康成と聖書』教育出版センター、1971年7月)。森本・下 2014, pp. 380–381、事典 1998, p. 103に抜粋掲載
  18. ^ 「第十章 荒涼たる世界へ――〈魔界〉の終焉 第一節 閉ざされた空間『片腕』」(森本・下 2014, pp. 379–403)
  19. ^ 「永遠の旅人――川端康成氏の人と作品」(別冊文藝春秋 1956年4月・51号)。三島29巻 2003, pp. 204–217に所収
  20. ^ 「文学的自叙伝」(新潮 1934年5月号)。評論5 1982, pp. 84–99、一草一花 1991, pp. 246–264に所収
  21. ^ 「川端康成と心霊学」(国語と国文学 1970年5月号)。基底 1979, pp. 294–335に所収
  22. ^ 中河与一「川端に於ける神秘主義」(『川端康成全集第1巻 伊豆の踊子』月報 新潮社、1959年11月)。怪談傑作選 2006, pp. 372, 378–379
  23. ^ a b 東雅夫「心霊と性愛と」(怪談傑作選 2006, pp. 369–380)
  24. ^ 恒川茂樹「川端康成〈転生〉作品年表【引用・オマージュ篇】」(転生 2022, pp. 261–267)


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