ニュートン・コーツの公式とは? わかりやすく解説

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ニュートン・コーツの公式

(Newton–Cotes formulas から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/05/07 01:20 UTC 版)

ニュートン・コーツの公式(ニュートン・コーツのこうしき、: Newton–Cotes formulae, Newton-Cotes rules)とは、等間隔の点における被積分関数の値に基づく数値積分法の総称である。名前はアイザック・ニュートンロジャー・コーツに由来する。

ニュートン・コーツの公式は、等間隔の点での被積分関数の値が与えられた場合に有用である。もし他の点での値も求められるならば、ガウス求積クレンショー・カーチス求積英語版などの他の方法の方が適している場合もある。

概要

ニュートン・コーツの公式は、端点を使う「閉じた」ものと、端点を使わない「開いた」ものの 2 種類に大別できる。

n 次の閉じたニュートン・コーツの公式は次のようになる。

ルンゲ関数 f(x) = 1/(1 + 25x2) (赤)と等分点に基づく5次(青)と9次(緑)の補間多項式。高次多項式の方が端点付近での誤差は大きくなっている。

ニュートン・コーツの公式は、任意の次数で構築できる。しかし大きな次数 n においてはルンゲ現象により誤差n の増加するにつれて指数関数的に大きくなる。そのため、通常は大きな次数ではガウス求積クレンショー・カーチス求積英語版などの非等分点法の方が、安定してより正確な値を求められる。もしもそれらの方法を使えないならば、合成積分公式を使うことでルンゲ現象を避けることができる。高次の公式には積分の重みの中に負のものが含まれるなどの不自然さが伴う(Gaussの積分公式の重みは常に正である)。

合成積分公式

ニュートン・コーツの公式の精度を良くするには、ステップ長 ba/n は小さくする必要がある。つまり、積分区間 [a, b] 自体が小さくなければならない。このため、積分区間 [a, b] を小さな部分区間に分割し、各部分区間ごとにニュートン・コーツの公式を使い、その結果を足し合わせるという方法が使われる。これは合成積分公式と呼ばれる。

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参考文献

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