MCI
英語:Mild Cognitive Impairment
日常的な生活に支障はないが、一部の認知機能に障害が発生すること。健常者と認知症の中間にあたる。
MCIにおける認知機能には、記憶や判断、理解、思考、学習、計算、言語などが挙げられる。これらの認知機能のうち、いずれかに問題があると判断した場合はMCIとして認められる。認知機能の低下によりMCIから認知症へ進行することがあるが、MCIと診断された全ての人が認知症になるわけではない。
厚生労働省が2010年に発表した資料によれば、65歳以上の高齢者(2874万人)のうち、MCIは380万人いるという推計結果が出ている。
関連サイト:
『介護現場の実態と課題』~ケアマネジャーの立場から~
エム‐シー‐アイ【MCI】
読み方:えむしーあい
《mild cognitive impairment》⇒軽度認知障害
軽度認知障害
(Mild Cognitive Impairment から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/01 15:44 UTC 版)
軽度認知障害(けいどにんちしょうがい、Mild Cognitive Impairment:MCI)とは、正常老化過程で予想されるよりも認知機能が低下しているが、認知症とはいえない状態。認知症の前段階にあたるが、認知機能低下よりも記憶機能低下が主兆候となる。主観的・客観的に記憶障害を認めるが、一般的な認知機能・日常生活能力はほぼ保たれる。「認知症」の診断ができる程度に進行するまで、通常5〜10年、平均で6〜7年かかる。医療機関を受診した軽度認知障害では、年間10%~30%が認知症に移行するとされる。MCIから認知症への進行を確実に食い止める治療法はまだ見つかっておらず、認知症治療薬の効果はないとする研究が多い[1]。そのため予防的観点から、認知機能を維持する成分(DHA、イチョウ葉エキス、エルゴチオネイン[2]など)を含んだ機能性表示食品の研究も活発に行われている[3][4]。
- ^ 厚生労働省老健局 2019年6月
- ^ Feng, Lei; Cheah, Irwin Kee-Mun; Ng, Maisie Mei-Xi; Li, Jialiang; Chan, Sue Mei; Lim, Su Lin; Mahendran, Rathi; Kua, Ee-Heok et al. (2019-03-12). Yu, Jin-Tai. ed. “The Association between Mushroom Consumption and Mild Cognitive Impairment: A Community-Based Cross-Sectional Study in Singapore”. Journal of Alzheimer's Disease 68 (1): 197–203. doi:10.3233/JAD-180959 .
- ^ http://www.pieronline.jp/content/article/0386-3603/48040/685 健常者および軽度認知障害者に対するエルゴチオネイン含有食品の認知機能改善効果 薬理と治療(2020)48(4)685-97
- ^ エルゴチオネイン含有機能性表示食品
- ^ “軽度認知障害”. 2015年8月23日閲覧。
- 1 軽度認知障害とは
- 2 軽度認知障害の概要
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