酸化マンガン(III)
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/29 00:02 UTC 版)
酸化マンガン(III) | |
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別称
dimanganese trioxide, manganese sesquioxide, manganic oxide
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識別情報 | |
CAS登録番号 | 1317-34-6 ![]() |
PubChem | 14827 |
RTECS番号 | OP915000 |
特性 | |
化学式 | Mn2O3 |
モル質量 | 157.8743 g/mol |
外観 | 褐色または黒色の結晶 |
密度 | 9.53 g/cm3 (α型) 9.6 g/cm3 (β型) |
融点 | 888 ℃ (α型) |
水への溶解度 | 0.00504 g/100 mL (α型) 0.01065 g/100 mL (β型) |
溶解度 | アルコール、アセトンに溶けない 酸、塩化アンモニウムに溶ける |
構造 | |
結晶構造 | 立方晶, cI80[1] |
空間群 | Ia-3, No. 206 |
熱化学 | |
標準生成熱 ΔfH |
−971 kJ·mol−1[2] |
標準モルエントロピー S |
110 J·mol−1·K−1[2] |
危険性 | |
NFPA 704 | |
関連する物質 | |
その他の陰イオン | フッ化マンガン(III), 酢酸マンガン(III) |
その他の陽イオン | 酸化クロム(III), 酸化鉄(III) |
関連物質 | 酸化マンガン(II), 二酸化マンガン |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
酸化マンガン(III)は、組成式がMn2O3で表される化合物である。
天然には、ビクスビ鉱(Bixbyite-(Mn))として産出する。
性質
二酸化マンガンを空気中で800℃以下で熱するとα-Mn2O3が生成する(より高い温度では酸化マンガン(II,III):Mn3O4が生成する)[3]。γ-Mn2O3は水酸化マンガン(II)を脱水および酸化することで合成できる[3]。数種のナノ結晶Mn2O3の合成法が報告されており、例えば、MnII塩の酸化またはMnO2の還元がある[4][5][6]。
酸化マンガン(III)はアルカリセル中で酸化還元させることにより合成する。
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