リジェ・JS P217とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > リジェ・JS P217の意味・解説 

リジェ・JS P217

(Ligier JS P217 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/05 17:22 UTC 版)

リジェ・JS P217
カテゴリー ルマン・プロトタイプ(LMP)2
コンストラクター リジェ・オートモーティブ
先代 リジェ・JS P2
主要諸元
シャシー カーボンファイバーモノコック
サスペンション(前) ダブルウィッシュボーン with pushrod and torque rod-activated ショックアブソーバー
サスペンション(後) ダブルウィッシュボーン with spring-activated ショックアブソーバー
全長 4,745 mm (186.8 in)
全幅 1,900 mm (75 in)
ホイールベース 3,010 mm (119 in)
エンジン リジェ・JS P217
ギブソン・テクノロジー GK-428 4.2L V8 NA
リジェ・日産 DPi
日産 3.8L V6 ツインターボ
600 HP ミッドシップ 縦置き
トランスミッション ヒューランド TLS-200 6速 シーケンシャル
重量 930 kg (2,050 lb)
タイヤ ミシュラン, ダンロップ,コンチネンタル
主要成績
チーム リジェ・JS P217
アルガルヴェプロ・レーシング
ユーロインターナショナル
IDECスポーツ・レーシング
インターユーロポル・コンペティション
ラルブル・コンペティション
パニス バルテス・コンペティション
CEFCマノーTRSレーシング
PR1/Mathiasen Motorsports
トックウィズ・モータースポーツ
ユナイテッド・オートスポーツ
スピリットオブデイトナ・レーシング
オートレースクラブ・ブラティスラバ
リックウェアー・レーシング Eurasia
CDスポーツ
リジェ・日産 DPi
エクストリームスピード・モータースポーツ
コア・オートスポーツ
初戦 2017年デイトナ24時間レース
出走 優勝
93 9
テンプレートを表示

リジェ・JS P217リジェ・オートモーティブが製造し、元フランス人レーシングドライバー、ギ・リジェとの提携で命名された、ル・マン プロトタイプ(LMP)2マシン。リジェ・JS P217は、FIA 世界耐久選手権(WEC)のLMP2クラスで、国際自動車連盟(FIA)およびフランス西部自動車クラブ(ACO)の2017年規定に沿って製造された。

このマシンは国際モータースポーツ協会(IMSA)のウェザーテック・スポーツカー・選手権のプロトタイプクラスの規制にも適合している。これらのチャンピオンシップシリーズだけでなく、2017年にはヨーロピアン・ル・マン・シリーズアジアン・ル・マン・シリーズの両方で活躍している。2017年のデイトナ24時間レースでレースデビューし、 WECでは第2戦スパ・フランコルシャン6時間でデビューした。

バリエーションモデルの、リジェ・日産 DPiについても記述する。

開発

リジェ・JS P217は、2017年のFIAおよびACOの新しい規制変更に備えて2016年に考案された。リジェ・オートモーティブは、全く新しいシャーシをゼロから構築し、リジェ・JS P2の車のメカニズムの改善に重点を置いた。リジェと技術パートナーは、エンジンのラジエーターとブレーキの空冷とコックピットの空調に焦点を合わせた。車の機械的特徴は、タイヤ交換の時間を短縮するための新しい車軸、ナット、リムの実装、車軸の効率、重量配分、コックピットの前部でのメカニックのアクセスのしやすさ、空力効率、LMP1スタイルのパワーステアリング、および限られた数のシャーシ部品。ドライバーの快適性、スペース、コントロールのしやすさ、視認性にも注意が払われた。

その後2016年9月にスパ・フランコルシャンで公開された。また2016年9月にマニクール・サーキットで、2016年11月にデイトナ・インターナショナル・スピードウェイで、デイトナ24時間レースの準備のためのテストを実施した。[1]

リジェ・日産 DPi

2017年プチ・ル・マンの リジェ・日産 DPi

バリエーションモデルであるリジェ・日産 DPiは、オンローク・日産 DPiとも呼ばれ、デイトナ・プロトタイプ・インターナショナル(DPi)規定の下でIMSA ウェザーテック・スポーツカー・選手権用に作成された。この車は日産NISMOと共同で開発され、エンジンは、日産 GT-R GT3の3.8L V6ツインターボ日産・VR38DETT)。ベースとなった、リジェ・JS P217からのその他の変更には、大きなフロントパネルと改良されたサイドパネルが含まれる。[2]

2017年、オンローク・オートモーティヴは、エクストリーム・スピード・モータースポーツ(ESM)に2台のDPiマシンを供給した。ESMは、2018年後半にスポンサーが不足し、チームが撤退するまでDPiマシンを走らした。[3]

2019年、コア・オートスポーツは、ESMの日産・DPiを購入し、DPiクラスに参戦した[4]。しかしその年限りでチームオーナーのジョナサン・ベネットが引退した為、日産・DPiプログラムも終了した[5]

IMSA ウェザーテック・スポーツカー選手権の戦績
チーム クラス No. ドライバー Rds. 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 Pts. Pos.
2017 テキーラ・パトロン・ESM P 2 ライアン・ダルジール 全戦 DAY
4
SEB
11
LBH
2
AUS
6
BEL
8
WGL
7
MOS
3
ELK
3
MON
6
PET
1
273 5位
スコット・シャープ 全戦
ピポ・デラーニ 1-2, 6
ブレンドン・ハートレイ 1, 10
22 ヨハネス・ヴァン・オーバービーク英語版 全戦 DAY
7
SEB
10
LBH
9
AUS
5
BEL
7
WGL
8
MOS
9
ELK
1
MON
8
PET
4
249 6位
エド・ブラウン英語版 1-5
ブルーノ・セナ 1-2, 6, 10
ブレンドン・ハートレイ 1-2
ピポ・デラーニ 7-10
2018 テキーラ・パトロン・ESM P 2 ライアン・ダルジール 1-6,8-10 DAY
19
SEB
16
LBH
2
MOH
10
BEL
4
WGL
15
MOS ELK
9
MON
11
PET
11
186 13位
スコット・シャープ 1-6, 8-10
オリヴィエ・プラ 1-2, 6
ノーマン・ナト 10
22 ピポ・デラーニ 全戦 DAY
18
SEB
1
LBH
12
MOH
9
BEL
7
WGL
16
MOS
12
ELK
6
MON
1
PET
6
232 9位
ヨハネス・ヴァン・オーバービーク英語版 1-6, 8-10
ニコラ・ラピエール 1–2, 6
ライアン・ダルジール 7
ティモ・ベルンハルト 10
2019 コア・オートスポーツ DPi 54 ジョン・ベネット英語版 全戦 DAY
4
SEB
5
LBH
11
MOH
11
BEL
7
WGL
11
MOS
7
ELK
10
MON
7
PET
8
230 9位
コリン・ブラウン英語版 全戦
ロマン・デュマ 1-2,6,10
ロイック・デュバル 1

脚注

  1. ^ Dagys (2016年11月9日). “PR1 Ligier JS P217 Headlines November Daytona Test Entry”. Sportscar365.com. 2017年6月19日閲覧。
  2. ^ Ligier JS P217”. Racecar Engineering. 2017年6月19日閲覧。
  3. ^ Dagys, John (2018年12月1日). “ESM Shutters Operations”. Sportscar365. https://sportscar365.com/imsa/iwsc/esm-shutters-operations/ 2020年9月28日閲覧。 
  4. ^ IMSA:ロイック・デュバル擁するコア・オートスポーツ、2019年はニッサンDPiにスイッチ”. autosport web. 2018年12月3日閲覧。
  5. ^ IMSA:ニッサンDPi駆るベネットが引退を発表。コア・オートスポーツのDPiプログラムも終了へ”. autosport web. 2019年8月23日閲覧。

外部リンク




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  
  •  リジェ・JS P217のページへのリンク

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「リジェ・JS P217」の関連用語

リジェ・JS P217のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



リジェ・JS P217のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのリジェ・JS P217 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS