Lab-on-a-chipとは? わかりやすく解説

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ラボオン‐チップ

《lab on a chip》⇒マイクロタスμTAS


ラボオンチップ

【仮名】らぼおんちっぷ
原文】lab-on-a-chip

特定の臨床検査のために、マイクロチップ上で極めて微量液体を扱うための装置。ラボオンチップでは、疾患診断目的として、体液や、細胞またはその一部含んだ溶液用いられる。「microfluidic deviceマイクロ流体デバイス)」とも呼ばれる

Lab-on-a-chip

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/02/25 04:03 UTC 版)

Lab-on-a-chip(略称: LOC / LoC)またはμ-total analysis system(略称: µTAS / µ-TAS)とは、チップ上に集積された混合、反応、分離、検出の機能を持つ素子。

概要

実験室での混合、反応、分離、検出をスケールダウンしたチップ上のマイクロ流路で行う[1]微小流体素子であるマイクロリアクターの一種でチップ上に半導体製造で培われた微細加工技術を駆使して微細な流路が形成され、精密合成技術や微小流体制御技術を応用した素子でMicro-TASも包括する。

歴史

初期のLab-on-a-chipは1970年代に開発されたガスクロマトグラフィーであった[2]。その後、徐々に開発が進められつつある。

Organ-on-a-chip

近年ではOrgan-on-a-chipとして従来の人工臓器では再現できなかった生体の機能を再現する事が可能で動物実験の代替の選択肢としても、開発が進みつつある[2][3]

Human-on-a-chip

人体の機能を再現するために複数のOrgan-on-a-chipを集積化したHuman-on-a-chipの開発が進められる[4][5]

関連項目

出典

  1. ^ 高山喜好「Lab on a chip技術の創薬研究への応用」『日本薬理学雑誌』、日本薬理学会、2008年、2016年11月2日閲覧 
  2. ^ a b 生体機能チップ(Organs-on-a-chip)”. 2016年11月2日閲覧。
  3. ^ Organs-On-A-Chip からだをチップで再構成”. 2016年11月2日閲覧。
  4. ^ Imura, Yuki, Kiichi Sato, and Etsuro Yoshimura. "Micro total bioassay system for ingested substances: assessment of intestinal absorption, hepatic metabolism, and bioactivity." Analytical chemistry 82.24 (2010): 9983-9988.
  5. ^ 清水 一憲. “生体外で生体応答を再現する” (PDF). 2016年11月2日閲覧。

文献

  • 藤井輝夫. "「マイクロ・ナノデバイス技術による生命科学の新展開」." 生産研究 59.4 (2007): 377-380.
  • Daw, Rosamund, and Joshua Finkelstein. "Lab on a chip." Nature 442.7101 (2006): 367-367.

外部リンク



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