LAB Delta E
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/18 23:17 UTC 版)
国際照明委員会 (CIE) は、色差をΔE*ab (または ΔE*, dE*, dE, あるいは "delta E") と定義している。デルタはギリシャ文字で距離を表すことが多く、Eはドイツ語のEmpfindung (感覚)を意味する。ヘルマン・フォン・ヘルムホルツとエヴァルト・ヘリングの業績に因んで名付けられた。 様々な研究成果に基いて、複数の丁度可知差異と呼ばれるΔEの値が提案されている。この丁度可知差異の値は、経験論に基づかずに"1.0"という値が広く知られているが、近年の研究では、Mahy et al. (1994) の研究によると2.3 ΔEが丁度可知差異として確認されている。しかし、元となるCIE Lab色空間における知覚的非均一性があるため、より優れたCIE 1994および2000の計算式がCIEにより定義された。 これらの知覚的非均一性を考慮することは、ヒトの目が違う色同士よりも同じ色同士に対してより敏感に色覚することからも、重要である。丁度可知差異の概念が意味を成すためにも、この非均一性を考慮にいれるべきである。さもないと、ある2つの色の間で、目には知覚不可能でもスペクトル上は明確な差異がある場合においてΔEの値が意味を成さなくなってしまう。
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