狩野永徳
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狩野 永徳(かのう えいとく、天文12年1月13日(1543年2月16日) - 天正18年9月14日(1590年10月12日)[1])は、安土桃山時代の絵師。狩野派(室町時代から江戸時代まで日本画壇の中心にあった画派)の代表的な画人であり、日本美術史上においても著名な画人の1人である。現存する代表作に『唐獅子図屏風』『洛中洛外図屏風』『聚光院障壁画』などがある。
注釈
- ^ 八曲一隻のままでは第4扇目と第5扇目の間で檜の枝に大きなズレが解消せず、修理後は変形を抑えるため下地骨自体を丈夫にするため屏風自体がより重く厚くなり、作品の移動や取り扱いがより困難になるなどの問題がある。元々の状態に近い襖4面に戻すのも検討されたが、上下の画面がどの程度切り取られていたかは不明で必ずしも当初の姿とは言えず、保管時の安全性を確保できる収納方法が無く、屏風装の方がはるかに保存性が高いという理由から見送られた。そこで、おそらく過去に一度もこの形態だったことがないという弱点はあるものの、総合的には最も保存や取り扱いが良く、図様の不連続も解消される四曲一双に改められた(神庭信幸 「国宝「檜図屏風」修理を巡る諸課題と保存修理環境の構築」『MUSEUM』No.654「《特集》 国宝 檜図屏風 平成の大修理」、2015年2月15日、p.20)
- ^ この肖像を初めて紹介した宮島新一 『肖像画の視線 源頼朝像から浮世絵まで』(吉川弘文館、1996年)以来、しばしば繰り返される。
- ^ 絹の色が透ける性質を利用し、絵絹の裏から彩色することで、混色が難しい日本の岩絵具で淡い色合いを出し、表側の彩色を補完する技法。また、裏から塗ることで、表側の絵の具とかみ合って吸着力を高め、剥落を抑える働きもする。
- ^ 享保17年は信長150回忌の翌年にあたり、法要で用いたことが改装の契機となったと見られる。
- ^ 谷口央は3月11日時点で近江国坂本にあったとする[13]。
- ^ 前者はルイス・フロイス 『日本史』、後者はダニエルロ・バルトリ編 『イエズス会史』。ただし、立花京子は『御湯殿上日記』天正八年八月十三日条に「けん七郎にかかせて」とあることから、同じ通称である父の松栄が描いたとする(『信長権力と朝廷 第二版』 岩田書院、2002年、174-177頁)。また、松栄の三男で永徳の弟に当たる絵師に、「狩野源七郎」と呼ばれた絵師がいた可能性がある(『本朝画史』。『丹青若木集』では「源三郎」と記載)事から、この源七郎が描いた可能性もある(辻惟雄 「南禅寺本坊大方丈障壁画の様式および筆者について」『国華』 903号、1967年。後に『辻惟雄集 第3巻 障壁画と狩野派』 2013年に収録、p.134)。なお、永徳筆とする研究者は、この『御湯殿上日記』の記述を「源四郎」の誤記と考えている(図録『狩野永徳』、2007年、19頁)。
出典
- ^ 『狩野永徳』 - コトバンク
- ^ 『狩野五家譜』(図録『狩野永徳』、2007年、297頁)。
- ^ 文化庁 文化遺産データベース[1]
- ^ 川本桂子 『狩野永徳』 新潮社、1997年。
- ^ 国宝「檜図屛風」修理後初公開・文化財用大型CTスキャナー記者発表会
- ^ 国宝 檜図屛風の修理と公開
- ^ 東京国立博物館と凸版印刷、金屛風の輝きを再現したVR作品『国宝 檜図屛風と狩野永徳』を製作、 TNM & TOPPANミュージアムシアターで1月4日より初公開
- ^ 狩野永徳の国宝、修理完了 本来の姿に近い形に復活
- ^ 狩野博幸 「狩野永徳筆 花鳥図押絵貼屏風」『国華』第1302号、2004年4月20日、pp.20-29。
- ^ 図録『狩野永徳』、2007年、262頁。
- ^ 山本英男 「大徳寺所蔵の狩野永徳筆織田信長像について ─修理で得られた知見を中心に─」、京都国立博物館 『學叢』33号、2011年、所収。
- ^ 参謀本部編 1908, p. 21.
- ^ 谷口央 2006, pp. 94–95.
- ^ 辻惟雄 「狩野永徳筆 松に叭々鳥・柳に白鷺図屏風」『国華』 1356号、2008年。後に『辻惟雄集 第3巻 障壁画と狩野派』 2013年に収録、pp.195-209。なお、同論文では「四季花鳥図屏風」(静岡県立美術館蔵)を、永徳の瑞々しい感覚のこもった初期作だと指摘している。
- ^ 「特集 狩野派の世界2009」展(平成21年(2009年)、静岡県立美術館)。
- ^ “信長のシェフ 13巻 | 梶川卓郎/西村ミツル | 無料漫画(マンガ)ならコミックシーモア”. www.cmoa.jp. 2023年12月12日閲覧。
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