KAMITSUBAKI_WARS_2024とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > KAMITSUBAKI_WARS_2024の意味・解説 

KAMITSUBAKI WARS 2024

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/11/08 07:04 UTC 版)

KAMITSUBAKI WARS 2024 神椿幕張戦線 DAY2『V.W.P 2nd ONE-MAN LIVE「現象II(再) -魔女拡成-」』終演後の幕張イベントホール

KAMITSUBAKI WARS 2024」(かみつばきウォーズ にまるによん)は、2024年に開催された、KAMITSUBAKI STUDIOによるリアル会場ライブシリーズである[1][2][3][4]。関東各地で全4回、8ライブが開催された。

このライブシリーズは2024年1月に国立代々木競技場第一体育館で開催された「神椿代々木決戦二〇二四 IN 代々木第一体育館」のコンセプトを引き継いだライブシリーズとして開催された[5][6]。本項では、このイベントについても述べる。

概要

「KAMITSUBAKI WARS 2024」は、様々なバーチャルアーティストを擁するKAMITSUBAKI STUDIOが行ったライブシリーズの1つである[1]。KAMITSUBAKI STUDIOはこれまで「不可解」や「SINKA LIVE」などのライブシリーズを制作してきたが[7][8]、「KAMITSUBAKI WARS 2024」はそれに続くライブシリーズとして企画された[1]。「SINKA LIVE」が仮想都市「神椿市」を舞台としたコンセプトライブシリーズであったのに対し[9]、本ライブシリーズはリアル会場でのライブシリーズである[2][4]

ライブシリーズ「KAMITSUBAKI WARS 2024」の先駆けとなるイベント「神椿代々木決戦二〇二四」は、DAY1『V.W.P 2nd ONE-MAN LIVE「現象II -魔女拡成-」』とDAY2『花譜 4th ONE-MAN LIVE「怪歌」』の2公演で構成されている[10][11]。2日目の花譜 4th ONE-MAN LIVE「怪歌」は、ソロのバーチャルシンガーとして史上初となるアリーナ単独公演であった[10][12][13]

「KAMITSUBAKI WARS 2024」のスタートは、『V.W.P 2nd ONE-MAN LIVE「現象II」』終演後に発表された[5][6]。タイトルの「WARS」や「戦線」は、「神椿代々木決戦二〇二四」を経験し、アーティストたちが挑む新たな挑戦という意味が込められている[1]。「KAMITSUBAKI WARS 2024」の第1弾『Albemuth 1st ONE-MAN LIVE「罪と楽園」』、第2弾『ヰ世界情緒 3rd ONE-MAN LIVE「Anima III」』、第3弾『理芽 3rd ONE-MAN LIVE「NEUROMANCE III」』はそれぞれにとって初の現地有観客ワンマンライブであった[14][15][16]

会場で投影されるバーチャルアーティストの3Dアバターの動きは事前に収録したものではなく、ステージ裏にモーションキャプチャの機材を用意し、本人のリアルタイムの動きを反映したものである[13]クロスリアリティ技術によりリアルとバーチャルの境界が低くなり、それぞれを行き来することも行われている[13]。プロデューサーであるPIEDPIPERは、バーチャルシンガーのライブでは映像機材などにかかる費用が大きく全国ツアーを打ちにくいため、現状は大きな会場に集客することになってしまうと語っている[13]

ライブシリーズ

「KAMITSUBAKI WARS 2024」に関連して、以下のリアルライブが開催された。

  • 神椿代々木決戦二〇二四(1月13日1月14日
    • [DAY-1] V.W.P 2nd ONE-MAN LIVE「現象II -魔女拡成-」
    • [DAY-2] 花譜 4th ONE-MAN LIVE「怪歌
  • KAMITSUBAKI WARS 2024 神椿新宿戦線(4月9日4月10日、第1弾)
    • [DAY-1] Albemuth 1st ONE-MAN LIVE「罪と楽園」
    • [DAY-2] 春猿火 3rd ONE-MAN LIVE 「シャーマニズムIII」
  • KAMITSUBAKI WARS 2024 神椿横浜戦線(8月7日8月8日、第2弾)
    • [DAY-1] ヰ世界情緒 3rd ONE-MAN LIVE「Anima III
    • [DAY-2] 「KAMITSUBAKI FES '24 THE DAY THE EARTH STOOD STILL」
  • KAMITSUBAKI WARS 2024 神椿後楽園戦線(9月14日9月15日、第3弾)
    • [DAY-1] 花譜・理芽「Singularity Live Vol.3」
    • [DAY-2] 理芽 3rd ONE-MAN LIVE「NEUROMANCE III」
  • KAMITSUBAKI WARS 2024 神椿幕張戦線(11月2日11月3日、第4弾)

神椿代々木決戦二〇二四

神椿代々木決戦二〇二四『花譜 4th ONE-MAN LIVE「怪歌」』会期中の代々木国立競技場 第一体育館。

神椿代々木決戦二〇二四 IN 代々木第一体育館」(かみつばきよよぎけっせん にまるによん)は、2024年1月13日および1月14日の2日間に亘って、東京都渋谷区国立代々木競技場第一体育館で開催された KAMITSUBAKI STUDIO のライブイベントである[10][17][11]。1日目は『V.W.P 2nd ONE-MAN LIVE「現象II -魔女拡成-」』、2日目は『花譜 4th ONE-MAN LIVE「怪歌」』と題されたライブが行われた[10][11]。タイトルの「決戦」は、KAMITSUBAKI STUDIOを運営するTHINKRが持つ人材や人脈を投資した総力戦としての意味合いを持っている[18]

渋谷駅に掲出された巨大屋外広告で開催が発表され、2023年8月21日より1週間、渋谷駅や山手線内の中吊りに広告が掲載された[17][11]

各日ともに現地・配信を合わせて1万5000人、合わせて全3万人が来客した[18]。ライブは両日とも3時間にわたり、1日目は32曲、2日目は24曲が演奏された[18]

V.W.P 2nd ONE-MAN LIVE「現象II -魔女拡成-」

V.W.P 2nd ONE-MAN LIVE「現象II -魔女拡成-」』(ブイ・ダブリュー・ピー セカンドワンマンライブ げんしょうツー まじょかくせい)は、2024年1月13日に開催されたバーチャルアーティストグループV.W.Pのワンマンライブである[19][18]。2022年4月に開催された 1st ONE-MAN LIVE「現象」に続く音楽ライブであり[10][11]、2年ぶり、V.W.Pとして2回目となる単独ライブであった[17]

V.W.Pのメンバーが2023年3月から連続性のあるコンセプトを持ったバーチャルライブとして展開した「SINKA LIVEシリーズ」第5弾であり、特別編とされた[17][18]。アーティスト同士のコラボレーションは「ヴァーサス」企画と銘打たれた[18][20]。バーチャルシンガー存流明透によるユニット Albemuth がゲスト出演した[21]。また終演後には、新プロジェクト「少女革命計画」の始動が発表された[5][6]

花譜 4th ONE-MAN LIVE「怪歌」

花譜 4th ONE-MAN LIVE「怪歌」』(かふ フォースワンマンライブ かいか)は、2024年1月14日に開催されたバーチャルシンガー花譜のワンマンライブである[10][22][23][24]。バーチャルシンガーとして史上初となるアリーナ単独公演であった[10][12]。2023年3月4日に開催された『花譜 3rd ONE-MAN LIVE「不可解参(想)」』でライブシリーズ「不可解」が終了して以降、初の花譜の単独ライブである[22]。また、学業との両立やコロナ禍の影響で花譜ワンマンライブでは有観客の現地ライブは多くなく、恵比寿LIQUIDROOMで行われた『不可解』、豊洲PITで行われた『不可解弐REBUILDING』、日本武道館で行われた『不可解参(狂)』以来のものとなっている[23]

活動開始以来花譜のオリジナル楽曲の提供を続けてきたカンザキイオリ卒業後のイベントであり[18]、『怪歌』以降、花譜は様々なアーティストとのコラボの「組曲」とこれまでのオリジナル楽曲を引き継ぎつつも新たなソングライターらによる作品群「歌承曲」の2本立てでブランディングしていくという方針を公表した[23][24]佐倉綾音Mori Calliope#KTちゃん長谷川白紙大沢伸一がゲスト出演した[24][25]

また、このライブの最後の部にて、花譜の「廻花」としての活動が発表された[26][22][23][24][27]

神椿新宿戦線

KAMITSUBAKI WARS 2024 神椿新宿戦線 IN ZEPP SHINJUKU」(かみつばきウォーズ 2024 かみつばきしんじゅくせんせん)は、2024年4月9日および4月10日の2日間に亘って、東京都新宿区Zepp Shinjuku (TOKYO) で開催された KAMITSUBAKI STUDIO のライブイベントである[5][2]。KAMITSUBAKI WARS 2024 の第1弾であり、『V.W.P 2nd ONE-MAN LIVE「現象II」』にて開催が発表された[5]。1日目は『Albemuth 1st ONE-MAN LIVE「罪と楽園」』、2日目は『春猿火 3rd ONE-MAN LIVE 「シャーマニズムIII」』と題されたライブが行われた[5]

Albemuth 1st ONE-MAN LIVE「罪と楽園」

Albemuth 1st ONE-MAN LIVE「罪と楽園」』(アルベマス ファーストワンマンライブ つみとらくえん)は、2024年4月9日に開催されたバーチャルシンガーユニット Albemuth の音楽ライブである[21][14]。存流はこのライブを最後に、アーティスト活動を終了した[14][28]。そのため、Albemuthの最初で最後の有観客ワンマンライブとなった[14]。なお「ワンマンライブ」としては初であるが[21]、2023年2月25日にはオンラインライブ『存流・明透 TWO-MAN LIVE「Albemuth」』が開催されている[21][29]

ゲストやカバー楽曲はなく、1stアルバム『ADAM』および『eve』の2枚20曲すべてが演奏された[21]

春猿火 3rd ONE-MAN LIVE 「シャーマニズムIII」

春猿火 3rd ONE-MAN LIVE「シャーマニズムIII」』(はるさるひ サードワンマンライブ シャーマニズム スリー)は、2024年4月10日に開催されたバーチャルシンガー春猿火のワンマンライブである[30][31]。2021年8月27日にヒューリックホール東京で開催された『春猿火 1st ONE-MAN LIVE「シャーマニズム」』以来[32]、約2年8か月ぶりの単独有観客ライブであった[30]

梓川、ASOBOiSMヰ世界情緒、そして自身の声を基にした人工歌唱ソフトウェア「音楽的同位体 羽累」がゲスト出演した[30][31]。新曲「Starcloud」「META」「砂時計」「room wear」が発表された[30]

神椿横浜戦線

KAMITSUBAKI WARS 2024 神椿横浜戦線 IN パシフィコ横浜 DAY2「KAMITSUBAKI FES '24」の様子。

KAMITSUBAKI WARS 2024 神椿横浜戦線 IN パシフィコ横浜」(かみつばきウォーズ 2024 かみつばきよこはませんせん)は、2024年8月7日および8月8日の2日間に亘って、神奈川県横浜市パシフィコ横浜国立大ホールにて開催された KAMITSUBAKI STUDIO のライブイベントである[15][2]。「KAMITSUBAKI WARS 2024」の第2弾であり、4月10日の「神椿新宿戦線」にて、このイベントの開催が発表された[2]。1日目は『ヰ世界情緒 3rd ONE-MAN LIVE「Anima III」』、2日目は『KAMITSUBAKI FES '24 THE DAY THE EARTH STOOD STILL』と題されている[15]

ヰ世界情緒 3rd ONE-MAN LIVE「Anima III」

ヰ世界情緒 3rd ONE-MAN LIVE「Anima III」』(いせかいじょうちょ サードワンマンライブ アニマ スリー)は、2024年8月7日に開催されたバーチャルアーティストヰ世界情緒の音楽ライブである[15][33]。「Anima」「Anima II」に次ぐ「Anima」シリーズのワンマンライブであり[34]、ヰ世界情緒にとって初の現地ライブであった[15][2][33][35]

VALISAiobahn、人工歌唱ソフトウェア「音楽的同位体 星界」がゲスト出演した[33]。また、VALISとの新曲「ぼくらの逃避行」や、「Capullo」「アンビバレント」といった新曲が発表された[33]

KAMITSUBAKI FES '24 THE DAY THE EARTH STOOD STILL

KAMITSUBAKI FES '24 THE DAY THE EARTH STOOD STILL」(かみつばきフェス にじゅうよん)は、2024年8月8日に開催されたKAMITSUBAKI STUDIOによる音楽フェスである[36][15][37][38]。KAMITSUBAKI STUDIOの所属アーティストとクリエイターが集まるライブイベントとして開催された[33]。2023年に開催された「KAMITSUBAKI FES '23」の会場は豊洲PITであったが、本ライブは会場規模が拡大したパシフィコ横浜で行われた[37]

第1部ではど~ぱみんがDJを務め、梓川、跳亜、詩道、Awairo、Empty old Cityが出演した[37][38]。第2部では雄之助がDJを務め、音楽的同位体 V.I.P、雨宿り、ANMC、獅子志司が出演した[37][38]。第3部では、KAMITSUBAKI STUDIOの新プロジェクト「少女革命計画」から、心世紀罪十罰の2ユニットがデビューした[37][38]。第3部ではほかにV.W.Pのメンバー、VALIS明透が出演した[37][38][注釈 1]

神椿後楽園戦線

KAMITSUBAKI WARS 2024 神椿後楽園戦線 IN TOKYO DOME CITY HALL」(かみつばきウォーズ 2024 かみつばきこうらくえんせんせん)は、2024年9月14日および9月15日の2日間に亘って、東京都文京区TOKYO DOME CITY HALLにて開催された KAMITSUBAKI STUDIO のライブイベントである[16][39][3]。「KAMITSUBAKI WARS 2024」の第3弾である[40][3]。1日目は『花譜・理芽「Singularity Live Vol.3」』、2日目は『理芽 3rd ONE-MAN LIVE「NEUROMANCE III」』と題されている[16][39][3]

花譜・理芽「Singularity Live Vol.3」

花譜・理芽「Singularity Live Vol.3」』(かふ・りめ シンギュラリティライブ ボリュームスリー)は、2024年9月14日に開催された花譜理芽の音楽ライブである[36][41]。TWO-MAN LIVEシリーズ「Singularity Live」の第3弾である[39][40]。これまでの「Singularity Live」である『理芽×ヰ世界情緒 TWO-MAN LIVE「Singularity Live」』および『春猿火×幸祜 TWO-MAN LIVE「Singularity Live Vol.2」』はいずれもオンラインライブであったため、シリーズ初の現地ライブであった[40]

それぞれのソロ曲、デュエット曲のほか、「打上花火」や「アイドル」などのカバー曲が演奏された[40]。また、デュエット曲「キャンディゲリラ」が発表された[40]

理芽 3rd ONE-MAN LIVE「NEUROMANCE III」

理芽 3rd ONE-MAN LIVE「NEUROMANCE III」』(りめ サードワンマンライブ ニューロマンス スリー)は、2024年9月15日に開催されたバーチャルシンガー理芽のワンマンライブである[16][42]。理芽にとって初の有観客ワンマンライブであった[16][42][3]

笹川真生との新曲「きみが大人になったんだ」が発表された[42]

神椿幕張戦線

KAMITSUBAKI WARS 2024 神椿幕張戦線 DAY1『V.W.P 2nd ONE-MAN LIVE「現象II(再) -魔女拡成-」』の入場待機列。
KAMITSUBAKI WARS 2024 神椿幕張戦線 DAY2『花譜 4th ONE-MAN LIVE「怪歌(再)」』の物販ブース。

KAMITSUBAKI WARS 2024 神椿幕張戦線 IN MAKUHARI MESSE EVENT HALL」(かみつばきウォーズ 2024 かみつばきまくはりせんせん)は、2024年11月2日および11月3日の2日間に亘って、千葉県千葉市幕張メッセ 幕張イベントホールにて開催された KAMITSUBAKI STUDIO のライブイベントである[36][4]。2024年8月8日の「KAMITSUBAKI FES '24」終演後に開催が発表された[37]、最後の「KAMITSUBAKI WARS 2024」の音楽ライブである。1日目は『V.W.P 2nd ONE-MAN LIVE「現象II(再) -魔女拡成-」』、2日目は『花譜 4th ONE-MAN LIVE「怪歌(再)」』と題されている[4]。また、両日ともオーケストラプロジェクト「KAMITSUBAKI PHILHARMONIC ORCHESTRA」(カミフィル)による演奏が行われた[37]

V.W.P 2nd ONE-MAN LIVE「現象II(再) -魔女拡成-」

V.W.P 2nd ONE-MAN LIVE「現象II(再) -魔女拡成-」』(ブイ・ダブリュー・ピー セカンドワンマンライブ げんしょうツー さい まじょかくせい)は、2024年11月2日に開催されたバーチャルアーティストグループV.W.Pのワンマンライブである[4]。1月に開催された『現象II -魔女拡成-』のリビルドライブである[37][4]

療養中の幸祜以外のV.W.Pのメンバー4人と、幸祜の代役として人工歌唱ソフトウェア「音楽的同位体 狐子」が出演した[43][44]

花譜 4th ONE-MAN LIVE「怪歌(再)」

花譜 4th ONE-MAN LIVE「怪歌(再)」』(かふ フォースワンマンライブ かいか さい)は、2024年11月3日に開催されたバーチャルシンガー花譜のワンマンライブである[36][4]。1月に開催された『怪歌』のリビルドライブである[37][4]

ツミキ崎山蒼志星街すいせいMoe Shopがゲスト出演した[25][45]

反響と評価

「神椿代々木決戦二〇二四」は両日とも1万5000人が観賞した[18]。バーチャルエンタメメディアであるMoguLive編集部はバーチャル演出の豪華さやストーリー性、バーチャルアーティストらのパフォーマンスについて、大きな反響を生んだとしている[20]バーチャルYouTuberのレオン・ゼロミヤはこのライブについて、バーチャルアーティストが舞台に立っているときは立体感や実在感があり、本当に目の前にいるような印象を受けたと評している[20]。バーチャルアーティストのライブながら、リアルのアーティストとの掛け合いについても、一体感があると評している[20]。また、DAY2の『怪歌』では、リアル調のアバターであるVIRTUAL BEING KAFについては完全に空間が飲み込まれ、恐ろしさをも感じたと語っている[20]

『怪歌』で発表された、花譜の現実での姿(オリジン)を想起させる姿であるシンガーソングライターとしての「廻花」は、会場では驚きを持って迎えられた[23][20][46]。レオン・ゼロミヤは、ディスプレイに映し出された映像にもかかわらず、本当にステージに生身の人間が立っているような存在感を感じたと評している[20]パノラプロ代表取締役の Minoru Hirota は、「オリジン」の心境が表出されることは稀で、VTuberの歴史に残るであろうと評している[23]

「KAMITSUBAKI WARS 2024」第1弾「神椿新宿戦線」や第3弾「神椿後楽園戦線」では、現地チケットが完売した[31][47]。「神椿新宿戦線」DAY1の『Albemuth 1st ONE-MAN LIVE「罪と楽園」』は存流の活動終了とAlbemuth解散の場であったが、Minoru Hirota は「終わりをつくりにくいバーチャルアーティストという体裁において、これ以上ないくらいにきれいに終わらせた」と評価している[21]。「神椿横浜戦線」DAY1の『ヰ世界情緒 3rd ONE-MAN LIVE「Anima III」』について、ライターの草野虹は、曲ごとのメッセージ性が伝わる演出やセットリストで、全体としてメリハリのあるライブであったと評している[48]。「神椿幕張戦線」DAY2の『現象II(再)』では、バーチャルシンガー幸祜に代わりその歌声を基にした歌唱ソフトウェア「音楽的同位体 狐子」が代役を務めたが、ニュースサイトPANORAでは、「バーチャルタレントの代役を合成音声ソフトのキャラクターが務めるという歴史的な試み」と報じられた[44]

脚注

注釈

  1. ^ 第1部に出演した梓川とEmpty old CityのkahocaもV.W.Pのメンバーとコラボレーションして出演した[37]

出典

  1. ^ a b c d “神椿代々木決戦”から続く、新たなライブの最前線KAMITSUBAKI STUDIOによるリアル会場ライブシリーズ「KAMITSUBAKI WARS 2024」スタート!”. INSIDE (2024年1月14日). 2024年11月7日閲覧。
  2. ^ a b c d e f 音楽ナタリー編集部 (2024年4月10日). “ヰ世界情緒の初リアルライブ!「KAMITSUBAKI WARS」パシフィコ横浜で2DAYS開催”. 音楽ナタリー. 2024年11月7日閲覧。
  3. ^ a b c d e リアルサウンド編集部 (2024年5月31日). “『KAMITSUBAKI WARS 2024』第3弾開催 DAY1は花譜&理芽のツーマン、DAY2は理芽の初有観客ワンマンに”. Real Sound. 2024年11月7日閲覧。
  4. ^ a b c d e f g h V.W.P/花譜のあの伝説の2デイズをオーケストラで再構築 「KAMITSUBAKI WARS 2024 神椿幕張戦線」が11/2、3開催”. PANORA (2024年8月8日). 2024年11月7日閲覧。
  5. ^ a b c d e f V.W.Pの2ndアルバム「覚醒」発売決定、「神椿市建設中。」テレビアニメ化なども明らかに”. JOYSOUND 音楽ニュース (2024年1月14日). 2024年11月6日閲覧。
  6. ^ a b c KAI-YOU編集部_エンターテインメント部門 (2024年1月13日). “KAMITSUBAKI STUDIO発のTVアニメ放送決定 花譜らV.W.Pが声優を担当”. KAI-YOU. 2024年11月7日閲覧。
  7. ^ 芝崎浩司(編集長)、Re,AER、星野彼方、露木麻衣、渡部佳将 編『VTuberスタイル 2023年4月号』アプリスタイル、2023年3月28日、7頁。 雑誌コード07833-04。
  8. ^ 【オフィシャルレポ】花譜、ライヴシリーズ〈不可解〉ここに完結”. OTOTOY (2023年3月5日). 2024年11月7日閲覧。
  9. ^ 曽我美なつめ (2023年9月26日). “幸祜、『SINKA LIVE』第二弾で示したロックシンガーとしての決意 CIVILIAN コヤマヒデカズら“プレイヤー”とのシナジー”. Real Sound. 2024年11月7日閲覧。
  10. ^ a b c d e f g 「神椿代々木決戦二〇二四」で花譜、理芽、春猿火、ヰ世界情緒、幸祜が共演”. JOYSOUND 音楽ニュース (2023年8月21日). 2024年11月6日閲覧。
  11. ^ a b c d e 音楽ナタリー編集部 (2023年8月21日). “「神椿代々木決戦二〇二四」で花譜、理芽、春猿火、ヰ世界情緒、幸祜が共演”. 音楽ナタリー. 2024年11月6日閲覧。
  12. ^ a b リアルサウンド編集部 (2023年10月19日). “花譜、活動5周年に5大ニュース発表 初のアリーナ単独公演第1弾出演に佐倉綾音が決定”. Real Sound. 2024年11月7日閲覧。
  13. ^ a b c d 岸本まりみ「顔出しNG、無二のステージ XR進化、アバターで影で武道館も沸かす 「容姿より音楽性」浸透」『日経MJ(流通新聞)』日本経済新聞社、2024年10月7日。2024年11月7日閲覧。
  14. ^ a b c d 南明歩 (2024年4月19日). “Albemuth、美しく儚い旅路の終焉 存流と明透それぞれの想いが交差したラストライブを観て”. Real Sound. 2024年11月6日閲覧。
  15. ^ a b c d e f 『VTuberスタイル 2024年8月号』 2024, p. 101.
  16. ^ a b c d e 花譜×理芽のツーマン/理芽の初有観客ワンマンが決定”. Billboard JAPAN (2024年5月31日). 2024年11月6日閲覧。
  17. ^ a b c d V.W.P/花譜、2024年1月にワンマンライブ【神椿代々木決戦二〇二四】開催決定”. Billboard JAPAN (2023年8月22日). 2024年11月6日閲覧。
  18. ^ a b c d e f g h Minoru Hirota (2024年1月21日). “V.W.P、2ndワンマン「現象II」1万字レポート それはまぎれもない「決戦」だった【神椿代々木決戦2024】”. PANORA. 2024年11月6日閲覧。
  19. ^ 『花譜 DATA COLLECTION BOOK』 2024, p. 014.
  20. ^ a b c d e f g 「神椿代々木決戦」は、どのようなインパクトを与えたのか? 現場を体感したファンのVTuberが語る”. MoguLive. MoguraVR (2024年1月18日). 2024年11月7日閲覧。
  21. ^ a b c d e f Minoru Hirota (2024年4月15日). “Albemuth解散ライブ「罪と楽園」レポート 存流「届けてきた音楽は、心の中でずっと輝き続けます」”. PANORA. 2024年11月6日閲覧。
  22. ^ a b c 『花譜 DATA COLLECTION BOOK』 2024, p. 018.
  23. ^ a b c d e f 花譜、4thワンマン「怪歌」1万5000字レポート そして花は2度咲く【神椿代々木決戦2024】”. PANORA (2024年2月7日). 2024年11月6日閲覧。
  24. ^ a b c d ナカニシキュウ (2024年2月2日). “花譜、新たな姿=“廻花”でバーチャルの向こう側へ 国立代々木第一体育館を圧倒した音楽×テクノロジー”. Real Sound. 2024年11月7日閲覧。
  25. ^ a b バーチャルシンガー・花譜、4thワンマン「怪歌(再)」ゲスト発表 ツミキ・崎山蒼志・星街すいせい・Moe Shop”. PANORA (2024年9月22日). 2024年11月6日閲覧。
  26. ^ 『花譜 DATA COLLECTION BOOK』 2024, p. 011.
  27. ^ 花譜、新たな姿のシンガーソングライター・廻花(カイカ)始動 「御伽話」バーチャル演劇など8つの新情報発表”. PANORA (2024年1月14日). 2024年11月6日閲覧。
  28. ^ KAMITSUBAKI STUDIO、Albemuth・存流の活動終了を発表 4/9の1stワンマンがラスト”. PANORA (2024年1月31日). 2024年11月6日閲覧。
  29. ^ バーチャルシンガー存流×明透、2マンライヴ開催&ユニット始動”. OTOTOY (2022年11月19日). 2024年11月6日閲覧。
  30. ^ a b c d 草野虹 (2024年4月14日). “わたしは「春猿火」と1つなった 春猿火のワンマンライブ「シャーマニズムⅢ」を目撃した”. PANORA. 2024年11月6日閲覧。
  31. ^ a b c コバヤシタイキ (2024年4月19日). “春猿火、“魂”を燃やした圧巻のパフォーマンス 「シャーマニズム」シリーズ完結で次のステージへ”. Real Sound. 2024年11月7日閲覧。
  32. ^ 春猿火、自身初となるワンマンライヴ開催決定”. OTOTOY (2021年6月22日). 2024年11月7日閲覧。
  33. ^ a b c d e 音楽ナタリー編集部 (2024年8月8日). “ヰ世界情緒、初の有観客ワンマン完遂「何度生まれ変わってもヰ世界情緒でいたい」”. 音楽ナタリー. 2024年11月6日閲覧。
  34. ^ 『VTuberスタイル 2024年8月号』 2024, p. 93.
  35. ^ 沖さやこ (2024年8月14日). “ヰ世界情緒 、初の現地ワンマン、情感豊かなステージで観測者を魅了!創作者として新たな1歩を踏み出す”. DI:GA ONLINE. DISK GARAGE. 2024年11月6日閲覧。
  36. ^ a b c d 『花譜 DATA COLLECTION BOOK』 2024, p. 019.
  37. ^ a b c d e f g h i j k 音楽ナタリー編集部 (2024年8月15日). “貴重なコラボに沸いた「KAMITSUBAKI FES '24」、パシフィコ横浜が神椿の世界観一色に”. 音楽ナタリー. 2024年11月6日閲覧。
  38. ^ a b c d e 草野虹 (2024年8月17日). “神椿の才能が集結した「KAMITSUBAKI FES ’24」ライブレポート これまでとこれからが濃厚に混じり合った7時間の宴”. PANORA. 2024年11月7日閲覧。
  39. ^ a b c Yugaming「花譜&理芽、2マンライブ「神椿後楽園戦線」開催 会場は東京ドームシティホール」2024年5月31日、2024年11月7日閲覧 
  40. ^ a b c d e 花譜 × 理芽、初の現地ツーマンライブ!コラボステージではYOASOBIの「アイドル」を披露、「ふたりだからこそできること」を詰め込んだDAY-1をレポート”. DI:GA ONLINE. DISK GARAGE (2024年9月27日). 2024年11月6日閲覧。
  41. ^ 草野虹 (2024年9月26日). “花譜・理芽「Singularity Live Vol.3」ライブレポート  2人のアップテンポでポップな魅力に打ちのめされた会心の一夜”. PANORA. 2024年11月6日閲覧。
  42. ^ a b c 草野虹 (2024年9月26日). “理芽、3rdワンマンライブ・NEUROMANCE IIIレポート 「オルタナかわいい」など二面性の魅力に酔いしれた一夜”. PANORA. 2024年11月6日閲覧。
  43. ^ KAMITSUBAKI STUDIO・幸祜 体調悪化により年内開催予定のライブを出演キャンセルに”. PANORA (2024年10月5日). 2024年11月7日閲覧。
  44. ^ a b V.W.P、2ndワンマン「現象II(再)」開催 バーチャルシンガー「幸祜」の代役を人工歌唱ソフト「狐子」がはたす”. PANORA (2024年11月2日). 2024年11月6日閲覧。
  45. ^ 都築陵佑 (2024年11月3日). “Vシンガー花譜×星街すいせい、初のコラボ曲「一世風靡」リリース決定”. KAIYOU. 2024年11月7日閲覧。
  46. ^ 花譜、代々木第一DAY2でバーチャルシンガーソングライター“廻花”のクリエイティブをサプライズ発表!前進し続ける彼女に観測者は歓声と祝福を送る”. DI:GA ONLINE. DISK GARAGE (2024年2月9日). 2024年11月7日閲覧。
  47. ^ 草野虹 (2024年9月5日). “理芽、3rdワンマンライブ「NEUROMANCE III」1万字インタビュー 「あたし自身どうなるんだろう?とワクワクしてます」”. PANORA. 2024年11月7日閲覧。
  48. ^ 草野虹 (2024年8月15日). “ヰ世界情緒・3rdワンマンライブ「Anima III」ライブレポート 彼女が魅せる表現の最頂点、そして創作活動そのものへの愛情”. PANORA. 2024年11月6日閲覧。

参考文献

  • 『VTuberスタイル 2024年8月号』アプリスタイル、2024年7月26日。  雑誌コード07833-08。
  • 『花譜 DATA COLLECTION BOOK MAKUHARI MESSE CARD ver.宝島社〈宝島社ブランドムック〉、2024年11月30日。ISBN 978-4-299-06203-1 

外部リンク

特設公式サイト

公式配信サイト




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  
  •  KAMITSUBAKI_WARS_2024のページへのリンク

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「KAMITSUBAKI_WARS_2024」の関連用語

1
4% |||||

KAMITSUBAKI_WARS_2024のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



KAMITSUBAKI_WARS_2024のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのKAMITSUBAKI WARS 2024 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS