HIF-3α
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/29 13:56 UTC 版)
HIF-3αはHIF-2αよりもさらに遅れて発見された。上記に示した通り、HIF-1βとヘテロ二量体を形成し、DNA上のHREに結合することによって種々の遺伝子の転写を活性化する。また、HIF-3αのスプライシングバリアントとしてIPASが発見され、小脳のプルキンエ細胞や角膜上皮に発現している。IPASはそれ自体転写活性を示さないがHIF-1αとの相互作用によりDNAへの結合を阻害し、HIF-1の機能を抑制する。さらに、肺や心臓においては低酸素状態においてIPASが誘導されることが報告されており、これらの組織においてはネガティブフィードバック機構として機能している可能性が考えられる。
※この「HIF-3α」の解説は、「低酸素誘導因子」の解説の一部です。
「HIF-3α」を含む「低酸素誘導因子」の記事については、「低酸素誘導因子」の概要を参照ください。
- HIF-3αのページへのリンク