HDLコレステロール ( HDL-cholesterol )
コレステロールを形成する5種類の「リポたんぱく」のうち、比重の高いリポたんぱく(=高比重リポたんぱく)のこと。体内で余ったコレステロールを肝臓内に回収する働きのあるところから、いわゆる“善玉コレステロール”とも呼ばれます。コレステロール値が高いと動脈硬化になることが知られていますが、このHDLコレステロールは、肥満になると低下し、喫煙者でも低下がみられるところから、動脈硬化の「負の危険因子」とも言われます。HDLコレステロールが40mg/dL~60mg/dLの範囲にあると、“悪玉”であるLDLコレステロールや高血圧のもつ危険因子の影響を、ある程度相殺する働きがあることがわかっています。一般に、閉経期(へいけいき)までの女性は動脈硬化性疾患にかかる率がきわめて低いのですが、この理由は男性にくらべて平均5mg/dLほどHDLコレステロールの値が高いためだと考えられています。
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