HD 5980 A
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/27 04:53 UTC 版)
「HD 5980」の記事における「HD 5980 A」の解説
主星Aは、星系で最も明るい恒星である。1990年前後までは、水素が少ない早期型のウォルフ・ライエ星(WN3型)とみられていたが、1993年にLBVの特徴を示す爆発的な増光を起こした。この時、恒星の直径はおよそ10倍に膨張したと考えられ、表面温度も大幅に低下し、スペクトルは水素の強い輝線を伴うB型超巨星のものへ変化した。時間が経つと、明るさと温度は元に戻った。恒星風及び恒星風同士の衝突によって外層で発生する輝線が重なるため、光球のスペクトルはよく見えない。
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