エメラルドグリーン
エメラルドグリーン(emerald green)とは、やや青みがかった鮮やかな緑色、青緑色のことである。宝石のエメラルドのような緑色という意味の語。エメラルドグリーンの和名、というわけではないが、青竹色(あおたけいろ)や若竹色(わかたけいろ)がエメラルドグリーンに近い。顔料の花緑青(はなろくしょう)の色合いもエメラルドグリーンに近い。
エメラルドはアベンチュリン、ジェイドに並ぶ5月の誕生石で、翠玉(すいぎょく)や緑柱石(りょくちゅうせき)とも呼ばれる。
エメラルドグリーンは、清澄な海の遠浅の浜などに特徴的に見られる薄く緑がかったようにも見える独特の青さを表現する語として、「エメラルドグリーンの海」のような表現でよく用いられる。海の色は場所によって茶色く濁って見えることもあれば、美しいエメラルドグリーンに見えることもあるが、海の色の見え方には主に海中の植物プランクトンの生息数が関係している。茶色く濁った海には植物プランクトンが多く生息し、きれいな海には総じて植物プランクトンが少ない。沖縄のように、一部の海がエメラルドグリーンに見えるのは、透明感のある海の青色に浜辺の白い砂から跳ね返った光が混ざるためである。
エメラルドグリーンは清涼感があって神秘的でもありながら落ち着いた印象の色とされる。デザインの分野でも特別感を演出する色としてよく用いられ、衣料・バッグ・ランドセルなどの色として用いられることもある。白・黒・ベージュといった控えめな色との相性がよいとされる。
エメラルド‐グリーン【emerald green】
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