DS西村京太郎サスペンス_新探偵シリーズ「京都・熱海・絶海の孤島_殺意の罠」とは? わかりやすく解説

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DS西村京太郎サスペンス 新探偵シリーズ「京都・熱海・絶海の孤島 殺意の罠」

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/22 04:20 UTC 版)

DSサスペンスシリーズ > DS西村京太郎サスペンス 新探偵シリーズ「京都・熱海・絶海の孤島 殺意の罠」
「京都・熱海・絶海の孤島 殺意の罠」
ジャンル 推理アドベンチャー
対応機種 ニンテンドーDS
発売元 テクモ
メディア DSカード
発売日 2007年10月11日
対象年齢 CEROC(15才以上対象)
売上本数 22万本[1]
その他 バックアップ機能付き
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DS西村京太郎サスペンス 新探偵シリーズ「京都・熱海・絶海の孤島 殺意の罠」』(ディーエスにしむらきょうたろうサスペンス あらたたんていシリーズ きょうと・あたみ・ぜっかいのことう さついのわな)は、2007年10月11日テクモから発売されたニンテンドーDS用ソフト。携帯電話端末向けに移植されており2008年に開設された「西村京太郎&山村美紗サスペンス」にて配信[2]

解説

多くの作品がテレビの2時間ドラマ化されることで知名度が高い推理作家西村京太郎が監修するテキストアドベンチャーゲーム。演出は2時間サスペンスドラマを意識しており、タイトルの時には「提供:TECMO」のクレジットが登場。場面転換の際には「DS西村京太郎サスペンス」のロゴが効果音に合わせて輝くアイキャッチが挿入される。また、BGMもその手のドラマをイメージさせる「それっぽい」音楽となっている。

プレイは、タッチスクリーンを使ったシンプルな操作方法を採用しているので、子供から大人まで誰でも気軽に「本格サスペンス」が堪能出来る。また、ゲーム本編の長編ストーリーとは別に“West Village”というホームページにあるという設定の短編推理クイズが50問用意されており、本編と並行してプレイすることが可能[3]

タイトルには「新探偵シリーズ」と記載されており「新しい」探偵のシリーズ物と思われがちだが、「新」は「しん」ではなく「あらた」であり、主人公の新(あらた)探偵のことを指している。

登場人物

共通

新 一新(あらた いっしん)
本作の主人公で35歳。身長177cm。以前は普通のサラリーマンだったが、3年前のある事件の調査中に父・賢新が殺されたショックで海外を3年間放浪。父と同じ探偵となることを決意して東京へ帰国した。
新 賢新(あらた けんしん)
一新の父で元刑事の凄腕探偵。3年前のある事件の調査中に不可解な死を遂げる。享年52。
京 明日香(きょう あすか)
一新の幼馴染の28歳。身長162cm(ヒール入りで165cm)。賢新の助手を務めていたが、賢新の死と一新が日本を離れていた間に探偵を辞職し、京都の老舗旅館の仲居に転職した。京都を訪れた一新と偶然再会する。本作では激怒する姿が非常に多く描かれており、第一章だけは仲居のために着物姿だが第二章からは制服姿に変更されている。
県 誠之助(あがた せいのすけ)
賢新とは学生時代からの親友の元刑事。第二章から登場し、渾名は「ガタさん」。ある事件をきっかけに現在は退職しているが、OBとして警察署に出入りする事もある。事件を調査する一新や明日香にアドバイスを送りつつ自身も別件の調査をするが、怒るととても怖い。
京太郎くん(きょうたろう)
原作者・西村の分身的キャラ。物語の一区切りごとに現れてはプレイヤーにアドバイスを送る。

第一章

曽根崎 良美(そねざき よしみ)
京都の老舗旅館「曽根崎亭」の女将。仲居時代の京明日香の上司にあたる。旅館の敷地内にある茶室で殺されているのが見つかる。
小栗 慶子(おぐり けいこ)
京都の老舗旅館「曽根崎亭」の仲居。明日香の同僚であり後輩。
田代 敬三(たしろ けいぞう)
京都の老舗旅館「曽根崎亭」の内務。86歳。庭の手入れや雑用を担当するが明日香曰く「旅館の仕事が初めてだとは思えないほど仕事が早い」。
木村 武男(きむら たけお)
京都の老舗旅館「曽根崎亭」の板前。巨体で無口かつ視力が悪い。強面だがとても優しい人。

第二章

高石 稔(たかいし みのる)
熱海駅で勤務する駅員。奥野、榊、栗和田、長谷川とは同じ学校の同窓生。
奥野 奈緒子(おくの なおこ)
熱海駅で勤務する駅員。27歳。新幹線の爆弾事件当日に早退したのち行方不明となり、片桐のマンションの部屋で遺体となって見つかる。
榊 武弘(さかき たけひろ)
熱海市内にある旅館が実家の若者。
栗和田 葵(くりわだ あおい)
熱海市内のアパートで暮らす女性。身体が弱く高石に面倒を見てもらっている。
長谷川 邦夫(はせがわ くにお)
2年前に熱海市内で水死した人物。保険金目的で殺害されたという噂もある。
窪田 佳代(くぼた かよ)
長谷川の元妻。保険金の受取人。
片桐 健吾(かたぎり けんご)
静岡県警西熱海署の元刑事。長谷川の水死事件の捜査を担当した。現在は退職し、東京のマンションで暮らしている。
畠 ウメ(はたけ うめ)
片桐が暮らす東京のマンションの管理人。梅のデザインのエプロンが特徴。

第三章

久我山 正二郎(くがやま しょうじろう)
久我山グループの傘下企業の一つであるクガヤマ化学の社長。今回の事件の依頼人。
野際 聖(のぎわ ひじり)
クガヤマ化学社長・久我山正二郎の秘書の女性。薬剤横領事件について極秘に調査していた。
筧 肇(かけい はじめ)
久我山グループの傘下企業の一つである「久我山建設」の社員(課長)。明日香に接近する。
寺内 晴信(てらうち はるのぶ)
久我山グループの傘下企業の一つである「久我山建設」の社員(課長補佐)。筧と行動を共にするが、のちに実験室で拘束されたのち殺害される。
島崎 里美(しまざき さとみ)[4]
クガヤマ化学の化学薬品研究室主任。一新に調査のアドバイスを送る。
宮澤 芳樹(みやざわ よしき)
クガヤマ化学の化学薬品研究員。生真面目な性格。
仲村 慎也(なかむら しんや)
クガヤマ化学の元化学薬品研究室長。島崎・宮澤の上司。左足を負傷して杖が欠かせない。爆薬の研究で功績をあげて室長に就任し、3年前の賢新殺害事件の夜から行方不明だったが実験室で遺体となって見つかる。
大須賀 正志(おおすが まさし)
クガヤマ化学の元化学薬品研究員。3年前に一新の父・賢新を殺害した容疑で公判中。裁判が翌日開かれる予定。
神田 幹子(かんだ みきこ)
クガヤマ化学の警備員。事件当夜が勤務だったため島に招集された。

ストーリー

第一章「四畳半の迷宮」
探偵だった父を3年前に亡くし、悲嘆の海外放浪の末に、自らも探偵となって遺志を継ぐことを決意して帰国した一新。かつて父の助手を勤めていた幼馴染・明日香が京都の旅館で仲居をしている事を知った一新は連れ戻すために京都へ向かい、再会した明日香に復帰を直訴するも断られる。失意に言葉を失う一新の前に、明日香の同僚の仲居が血まみれで駆け込んでくる。旅館の女将が敷地内にある茶室で殺されており、一新は頼りないながらも明日香の力を借りながら調査を開始する。
第二章「愛憎の箱庭」
京都の事件が無事に解決し、東海道新幹線で帰京する一新と明日香だったが、乗車していた新幹線に爆弾が仕掛けられたとの通報があり熱海駅で緊急停車する。車内で偶然見かけた不審な男の様子が気になる一新は、熱海駅で途中下車して行方を追うも爆弾事件の犯人と疑われて連行される。父・賢新の親友で元刑事の県誠之助によって釈放された一新は、新幹線の車内で見かけた男の住む都内のマンションへ向かうも、室内で女性の遺体を発見する。
第三章「壊れた相似形」
営業再開前の探偵事務所に奇妙な依頼人が訪れる。脅迫される形で明日香と共に絶海の孤島へ連れて来られた一新は、島にそびえるビルを見て絶句する。それは3年前に父・賢新が殺害されたビルをそのまま再現したものだった。一新らと同様に島に連れて来られた県と再会した一新は、賢新を殺害した犯人として裁判中の男・大須賀の無実を翌日の裁判までに証明してほしいとの依頼を不本意ながら引き受ける。しかしビル内では3年前とほぼ同様の状況で新たな殺人事件が発生する[5]

スタッフ

  • 原案・監修 - 西村京太郎
  • プロデューサー - 設楽昌宏

注釈

  1. ^ 決算概況と今期の事業計画(2008年2月21日開催)” (PDF). コーエーテクモホールディングス株式会社 (2008年2月21日). 2011年10月27日閲覧。
  2. ^ 西村&山村サスペンス作品が楽しめるiモード用サイトがオープン”. 電撃オンライン (2008年8月19日). 2017年5月12日閲覧。
  3. ^ 問題開始時には「矢島喜八郎」なる人物の言葉が表示されるが、これは西村京太郎の本名である。
  4. ^ 島崎里美は次作「DS西村京太郎サスペンス2 新探偵シリーズ「金沢・函館・極寒の峡谷 復讐の影」」のミニ推理ゲーム集「West village」でも登場する。
  5. ^ 西村京太郎の十津川警部シリーズの中に本章の原案となったと思われる『七人の証人』という作品が存在する。

関連項目

外部リンク





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