DOAJとビールのリストの妥当性
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/25 03:05 UTC 版)
「査読なんか怖くない?」の記事における「DOAJとビールのリストの妥当性」の解説
ビールのリストに掲載された出版社で査読を完了したもののうち、82%が論文を受理した。ボハノンは、「今回の結果は、ビールのリストが、品質管理が不十分な出版社を見つけるのに優れていることを示している」と述べた一方で、5分の1の出版社が今回の実験では正しくリジェクトしていることにも言及している。リストを作成したジェフリー・ビールは、ボハノンの研究は「捕食出版が科学に悪影響を与えている」という自身の主張を裏付けていると主張している。しかし、裏を返すとビールのリストでハゲタカと評価された出版社のうち18%は虚偽論文をリジェクトしているのであり、科学コミュニケーターであるPhil Davisは「ビールのリストのうち1/5近くが誤って非難されている」と述べている。 また、DOAJに記載されている出版社で査読を完了したもののうち、45%が虚偽の論文を受理した。ジェフリー・ビールは、彼のリストに載っていないDOAJのジャーナルについても45%が受理したことに対して、学術的なオープンアクセス出版全体の指標としては不十分であることが明らかになったと主張した。DOAJはウェブサイトで声明を公開し、DOAJに掲載するための新たな基準を設定したと発表している。
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